【頂き物・R18・イラスト付】 悪戯~個室編~(スザルル・小説)


ルルーシュから上がる抑えた吐息につられて、肩を貸して歩く僕の興奮も一緒に上がっていく。
はやくルルーシュが欲しいと気持ちは急いているが、周りに怪しまれる訳にはいかずゆっくりとホームから階段を降りて改札口のある階へ降りる。
駅のトイレは防犯上のためにだろう、階段のすぐ近くか、駅員のいる場所から見通しがいい場所に設けられている事が多い。
偶然降りたこの駅は、夕方という時間もあるが、先ほどの電車事故も手伝ってかあまり人の乗り降りが少ない駅みたいで、周りに人が数える程度しかいない。
これならあまり他人に邪魔されることはないなと僕はほくそ笑んだ。
改札から一番遠い階段を下りるとすぐ傍にトイレがあった。
その上入り口の壁に仕舞い忘れたのか【掃除中】の立て札を見つけた僕は、周囲をそれとなく見回して塞ぐように置いた。
立て札があっても入ってくる人はいるので気休め程度ではあるけど、少しの間の楽しみの時間稼ぎにはなる。
トイレは日常の空間なのに、ルルーシュと一緒に入ると考えただけで興奮がさらに跳ね上がる。
どれだけ自分は、ルルーシュに飢えているのか。
彼が居なかったら多分自分は、人生に飢えて死んでしまうのだろうかと思うほど僕は彼に夢中だった。

トイレの入り口を入って一番奥の個室のドアの前で止まった。
さて、どういう体勢でルルーシュを可愛がろうかを数瞬考えて、自分が便座に座ることにした。
僕は、個室のドアを開けて先に入ってからルルーシュを引っ張り込むようにして入らせ、抱きしめた状態でドアを閉める。
男二人で個室に入るのはかなり窮屈なのだが、今はこの狭さが何時もと違う気分にさせてくれて興奮してしまう。
いつまでもトイレの中で抱きしめていては時間が勿体ないので、少し体を離してドアに寄りかからせるように立たせる。
彼のズボンのファスナーを開けると下着の黒いビキニを窮屈そうに押し上げている彼のモノが見える。
興奮を主張するかのように下着の中で勃ちあがり先端から先走りを滴らせているのか、その部分の下着の色を濃く変えていた。
僕は慣れた手つきでルルーシュのベルトをはずしてズボンを足首まで落とした。
制服の上着がちょうど股間を隠す長さのため、上着の裾から彼の白い脚しか見えなくてちょっとした扇情的な眺めに咽喉がなってしまう。
僕に見られて恥ずかしいのか、今のこの状況が恥ずかしいのか、ルルーシュは顔を赤く染めて横を向き目が頼りなく揺れている。
彼のその様子が匂い立つような色気を放っていて、僕は目を細め自分の唇を舌なめずりするようにぺろりと舐める。
これからこの彼を僕だけのために啼かせるのかと思うと笑いが深くなる。
僕はもっと彼を煽りたくて、勃ち上がっている性器を下着越しに中指でつつっと下から形を辿るように撫で、また上から下へと撫で上げる。
 
「ねえ、ルルーシュのここ……、元気だよね。今の格好もすごくいやらしくて……美味しそう」
「あっ……!!この……バカ!!お前のせいでこう……なったんだ。……責任をとって……俺を・満・足……させないとどうしてやろうか?」
「勿論、気持ち良くさせてあげる。……今の感じた……でしょ?またここ、こんなに濡らしちゃって、ルルーシュ我慢できなかった?
 ……やっぱり、こんなに張ってると痛いだろし、一度はイかないとね?うん、一度イった方がキミの身体はかなり敏感になってくれて僕としては嬉しいんだよ」
「ばっ!!スザ……、うっぅぅぅ……ん……」

僕の言葉に顔を更に赤く染めて、文句を言おうと顔を僕に向けたルルーシュの顎を掴み、引き寄せ、唇を下から塞ぐように唇を合わせる。
ルルーシュの少し開いた唇の隙間から僕は舌を差し込み口内を隈なく味わう。何時もながら甘い。
唐突な僕のキスに驚いて一瞬目を見開いた彼だったけど、僕の舌が丹念に彼の口内を味わっている感覚に酔っているのか舌の感触を追いかける様に彼は目を閉じる。



スザクのキスは、いつも唐突にやってくる。
上唇の裏側を辿り、歯列をやさしく舐められ、舌を擦り合わせる様に優しく舌の表面を舐められ絡め取られる。
舌を絡めた後は食べられるのでないかと思うほどにきつく吸われ、そしてお互いの唾液が交じり合いながら飲み込めずに口の端から零れていく。
あいつの激しいキスに俺は上手く息継ぎができず苦しくなったが、この感触を味わっていたくて自分から唇を放したくなかった。
スザクが俺の苦しい息遣いに気付いて唇を離そうとするのだが、俺は顔の角度を少し変える様にしてあいつの首に腕を巻きつけて引き寄せ、自分から舌を絡めて飽きることなくキスを堪能する。



お互いの唇が離れてもキスで感じてしまっているルルーシュは、蕩ける目をしたままドアに全身を預けるように凭れ掛かり、僕は便座の上に座った。
便座に座ると彼の濡れて勃ち上がっている性器が間近に入るため、つい手を伸ばしてしまう。

「本当に君はキスが好きなんだね。……ほら見て。キスだけでここ、また蜜を垂らしてるよ。……何ていやらしい体なんだろうね」
「あっ!!……いや・だ……。そんな風に見て……さわる……な。スザ……?!ひゃぁぁぁぁ」 

僕は言葉でルルーシュを煽りながら、彼の下着を少しだけ下にずらし、勃って濡れている性器を優しく握って指で裏筋を擦り、亀頭の弱いところを攻め立てる。
ルルーシュは僕の手で特に感じるところを弄られたためか見上げると生理的な涙を浮かべていた。
目を潤ませビクビクと腰を振るわせて、我慢できずに喘ぎ声を小さく上げてしまったルルーシュ。
自分の声に気付いたルルーシュは、咄嗟に親指を噛んで懸命に声が上がらない様に我慢している。
我慢していながらも感じるたびに小さく声をあげてしまうルルーシュの姿が可愛くて、その仕草が堪らなく色っぽく見えて、僕はどんどん煽られてしまう。
このままルルーシュをイかせたかったが、ふと今自分達のいる場所がまだ駅のトイレだった事を思い出した。
彼の可愛い喘ぎ声を自分以外が聞くことが堪らなく嫌だった僕は、一度弄っていた彼のモノから手を離して便座から立ち上がり、首に巻いているマフラーを彼の口に噛ませて首の後ろで軽く結んだ。



スザクから施される気持ちよさに意識を朦朧とさせていた俺は、またしても突然失われた刺激にどうしたのかとぼんやりと思った。
その上何か息苦しくなって、口を何かに覆われている感覚に意識が戻り、自分の口が噛んでいるものが……スザクに俺が贈ったマフラーだと気付いた。

(―これは……何だ?!何故、スザクのマフラーが……?)

理由は分からずとも猿轡を噛ませられている状況に不愉快だ!となった俺は、口からマフラーを外そうと手を上げてる最中にスザクに両手首を纏めて押さえられた。
手を掴まれる理由が分からず俺は、スザクをキッと睨んで手を離せと激しく頭を振って拒否の態度を示すと、あいつはすまなさそうな表情をして俺の耳に顔を寄せ囁いた。

「んんん!……ん、んんん……んん…」
「ルルーシュ、いまだけ悪いけど我慢して。僕だって君の声を聞きたい。だけど、ここは他にも人が来るんだよ。……声、聞かれてもいいの?」

断固と抵抗していた俺は、スザクの言葉にその動きをピタリと止めた。
いま自分が居る場所は駅のトイレ。いつ人が入ってきてもおかしくない場所だ。
自分のはしたない声を聞かれて不審に思った他人にドアを開けられ、こんな破廉恥な行為をしているところを見られたらと思うと血の気が引いてくる。
他人に見られる事は恥ずかしいが、しかし俺は自分の事よりもスザクの事を考えてしまった。
顔を見られて困るのは俺よりスザクの方なのだと思いつく。
俺よりスザクの顔の方が世間には知れ渡っている。
皇族の、ユフィーの騎士。それもナンバーズから抜擢された成り上りものとして。
だからこそ、こんな痴漢まがいの行為を絶対に他人に知られるわけにはいかないんだと考えた俺は、早く終わらせろと潤んだ目でスザクを再度睨み付ける。

「ルルーシュ、お願いだからそんな誘うような目で見ないでよ」
「んん……?んんん……んん、んん!!」
「わかったから。我慢させてごめんね。今イかせてあげる」

スザクは俺の頬を優しく撫でてから便座に座りなおし、俺の下着を足首まで下ろして、勃っている茎の部分を優しく掴んで徐に口に含んだ。
俺は、ヌルついて湿ったものに自分のモノがすっぽりと包まれ、舌と喉を使って与えられる刺激に息をのむ。
背中から頭に駆け上がる強烈な快感に背が反り返り、頭の中が瞬間白くなる。

「んっ!!……んん……んんんん。……んぁぁ……」



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僕は、ルルーシュが気持ちよくなれるように舌を使って先端を舐めたり抉ったり、口を窄めて頭を前後に動かして刺激する。
ルルーシュは、強すぎる快楽のためか無意識に片手が空をさ迷ってから僕の髪の毛を掴んだ。
まるで僕を離したくないっと言われているような彼の気持ちを現しているようで僕は、もっと気持ちよく感じさせたかった。
長い時間我慢させたからなのかそれほど時間が掛からずにルルーシュは、びくっと身体を硬直させてあっけなく僕の口の中に精液を吐き出した。
マフラーによってくぐもっているが声をあげて達するルルーシュは、僕の口に性器を押し付けるようにして数回腰を震わせ、白いどろっとした精液を注ぎ込む。
僕は美味しそうに最後の一滴まで搾り取るようにごくりと飲み込み、彼の先端を丁寧に舌で舐めとってから口を離す。
ルルーシュは涙を零し、一度達したことで脱力したのかドアに凭れ掛かり、今にも座り込みそうな状態で荒い息を整える。
僕はルルーシュの腕を掴んで手前に引っ張り、腰を抱えて抱き寄せた。座っている自分の膝の上に跨がせる様に座らせると、ルルーシュは全身を預ける様に肩に凭れ掛ってくる。
彼の口に咥えさせたマフラーを外してから上体を起こさせて、僕は顔を寄せ、彼の涙で濡れた目元と唇に軽く口付ける。

「ルルーシュ、ご馳走様。これで少しは楽になれたよね」
「ハァハァ…ハァハァ…。バカが……。……だがお前は……どうなんだ。まだ……だろ?」



俺は、あいつのズボンから勃ちあがっている股間のモノが自分の腹にあたるのが気になり、それを見ながら聞いた。
見ているうちに自然と手がスザクのモノをズボンの上から触ってしまう。さっきまでの自分と同じように固く勃っているスザク自身。
これが俺をいつも最高に気持ちよくさせてくれる。……欲しい。早く挿れて欲しい・・・



ルルーシュの視線が、手が、僕のモノを物欲しそうに見て触っている。
そしてこれは無意識なのかな、舌で唇舐めてるのって……、凄く色っぽいんだけど……。
彼の中に……挿れたい……。僕のでもっと啼かせたいし……酔わせたい……。
でも、ここではダメ……だ。押さえが利かなくなる。僕の我がままにこれ以上君を付き合わせるわけには・・・

「あのねルルーシュ。……君に触ってもらえて気持ちいいけど、もうそれ以上は止めてくれるかな……。これは、自分で処理する。だって僕が君を煽ったから辛い目にあわせたんだ。君が気にすることじゃないからさ」
「っ……お前は!!いつもながら勝手に決め付けるな。これはお前だけのせいじゃないだろ。それに俺は……自分だけが善くなるのは嫌なんだ。……だから、我慢するな」
「ルルーシュ?!……君からその言葉を聞けるのは嬉しいけど、よく考えて。学園に帰るのが遅くなるんだよ。ミレイ会長になんて言い訳をするつもりなの?」
「何を言ってるスザク。そんな事は今更だろうが。ここまで俺を煽っておいてお前は放置するのか!!(真っ赤)……俺はさっき、お前に満足させろといったはずだ。………まだ足りない……んだよ、気づけ、バカ……が!!」
「本当に、いいんだね……?止めないよ、僕は。……わかった、君をとことん、満足させてあげる」
「誰も止めろとは言ってない。俺を啼かせられるのなら、来い、スザ……!う、んん…………」

ルルーシュの挑発的な言葉に、僕は片手で彼の頭を抱き寄せ噛み付くようなキスをする。
先ほどよりも荒々しく貪るようにルルーシュの唇を求める。
舌を摺りあわせ、吸うように絡ませて、角度を変えて互いの唾液を飲み込んで、深く深く口付けを繰り返す。
ルルーシュの後頭部を押さえていた指をずらし、感じやすい耳朶を軽く揉んでゆるく刺激を与える。
そして首筋から肩、背中へ指を制服の上から滑らせて、上着と中のシャツのボタンを外して肌蹴させ、彼の素肌を優しく撫で上げる。
僕の愛撫にルルーシュは全身に力が入らなくなり、トロンと熱に浮かされてるような眼をこちらに向けてきたので、僕は名残惜しそうに唇を離した。
酔っているかのような目元や頬を唇で順に触れていき、指で刺激した反対側の耳朶を口に含み、舐めては軽く甘噛みすると、ルルーシュは吐息のような声を洩らす。
耳朶から顎を伝い首筋へとルルーシュの肌を舐めては、時々強く吸い赤い痕を刻んでいく。
少し仰け反ったような上体は胸の頂が突き出すような形で食べてくれと主張しているかのようだ。
彼が一番触られるのが好きな場所。
薄いピンク色のツンと立った乳首を僕は徐に口に含み、舌で転がすように舐め、軽く歯で引っ掛け、また舐めまわす。
指を使いたいがあいにく塞がっている為、口と舌を使って指で弄るかのように乳首に吸い付く。
僕から齎される快楽にルルーシュは、身体を大きくビクッと震わせ喘ぎ声を上げそうになり、その度に唇をかんで手で口を覆い、必死に声を押し殺す。
胸を弄ったせいか、ルルーシュの股間のものもまたゆるく勃ち上がりかけていた。
それを目で確認した僕は、胸の頂を弄るのをやめ、口を覆っていた手を外させると、彼は刺激が足りないともの欲しそうに見つめてくる。
唇を噛んでいた事で少し血が滲んでしまっているルルーシュの下唇を僕は軽く舌で舐めとる。
背中を撫でていた手を今度は前に持ってきて今舐めたルルーシュの唇を親指でなぞり、少し開いた口の中に指を入れて舌の表面を撫でる。

「ねぇ、ルルーシュ。このまま指を舐めてくれるかな?…僕の言ってる意味、わかるよね」
「っう……ん……」

少し潤んだ目を見開いてからこくんと頷き、僕の手をとり丹念に指を舐め始めるルルーシュ。
恥ずかしそうにしながらも指の腹を、付け根を美味しそうに舐めて唾液で十分に湿らせていく。
指をルルーシュの口の中から出して、彼に見せ付けるように僕は唾液に濡れた自分の指先を舐め直す。
ルルーシュの視線が僕の口元にあるのを意識しながら殊更ゆっくりと指を舐めて、ルルーシュの唾液に自分の唾液を重ねていく。

「……美味しい。もう少し我慢してねルルーシュ。僕に寄りかかっていいから少しお尻上げてくれる?」

ルルーシュは素直に上半身を傾けてスザクに覆いかぶさるような体勢になった。
目の前にルルーシュの赤く色づいた肌。
少し汗ばんでいるためか、僕の好きなルルーシュの匂いが鼻を刺激する。
僕の両手は、ルルーシュの薄いのに弾力のある柔らかい双丘の谷間を開くように鷲づかむ。
唾液によって濡れた指で、まだ固く閉じている菊門の周りを解す様に撫で付ける。
しかしその場所は、先ほどからのとめどなく流れてきていた先走りのお陰かしっとりと柔らかく濡れていた。

「ルルーシュ、ここ凄く柔らかくて濡れてる。それに凄くヒクヒクしてるよ、……ねぇ、わかる?ほら」
「っ……あ……んぅ」

ルルーシュは僕に少し強く菊門の周辺を撫でられたことで、ビクッと腰が浮いて下半身が動いていた。
と、偶然ルルーシュのモノが僕の盛り上がっているズボンの上を擦っていった。
きつく張っていたモノにズボン越しとはいえ刺激を与えられたことで、僕は「……くっ」とつい声を上げてしまった。
その切羽詰まったような声を聞いたルルーシュは、僕の肩につかまっていた手を外し上体を起こす。
それから彼は、少し屈んで僕の上着とズボンのベルトを緩め、ファスナーを下ろした。
そのまま下着に手をかけて少しずり落とすと、中で窮屈そうにしていた僕のモノは勢いよく外気にさらけ出された。

「ルルーシュ?!ちょっと……何をするつもりなの?」
「……言ったはずだ、俺だけが気持ち善くなるのは嫌だと。……こうすれば、お前も気持ちがいいだろう」

僕は珍しく積極的なルルーシュにどうするつもりなのかと彼の後孔を弄っていた手の動きを止めて彼の手元を見ていた。
ルルーシュは僕を慌てさせた事が余程嬉しかったのか、勝ち誇ったように口端を上げてほくそ笑んだ。
また無意識に舌で唇を舐めたルルーシュは、手を伸ばして僕と自分のモノを一緒に掴み、指で茎を擦り合わせはじめた。
僕はルルーシュの熱に浮かれたような淫靡な表情と、その白くて優美な長い指が施す刺激が気持ちよくて、さきほどよりも腰に熱が溜ってしまうのがわかる。
このままでは、彼の中に挿れるまえに自分がイッてしまうし、ルルーシュも二度達してしまう事になる。
僕はまだ一度もイッてないから構わないが、ルルーシュは体力がないからこのトイレでそれ以上の行為は無理だと僕は判断した。
イくのなら2人一緒にイきたいと考えていた僕は、止めていた彼の後孔を解す行為を再開させた。
後孔が柔らかくなっていたのでこれなら大丈夫かなと中指を入れると、つっぷりと抵抗なく指が根元まで入っていく。
暖かい中の粘膜は指をすんなり受け入れてくれるが、出し入れをするとやはり抵抗があって狭いため、少しずつ解すように濡れた指の唾液を塗りつけて撫で付けていく。
ルルーシュは、まだ指を入れただけでは感じるほどではなく、いつも中で解す指を異物と感じているのは彼をよく見ていればわかる。
しかし今は、僕たちのモノを擦り合わせている事で快楽を追っているためなのか、いつも見せる苦しそうな表情ではなかった。
彼のこの場所は、僕のモノを何度も何度も咥えこんでいるのに、未だに慣れてくれない。
僕のだと形を覚えさせるほど幾度もここは受け入れてくれているのに、慣れるまではいつも緊張して頑なに拒む場所。
それなのに一回でも挿れた後はスムーズに、そう、まるで意思を持っているかのように、彼のここは僕のモノを奥へと誘い込むように導き、絡み、放してくれない。
全身で感じてくれるルルーシュの、僕だけに見せてくれるその痴態が好きで、いつまでも彼を抱いていたくて、愛おしくて仕方がない。
僕は、解す指を一本から二本、三本に増やして根元まで埋め、中を広げるように上下左右に蠢かす。

「くっ………。はぁ………んぅ……」

中の粘膜も指に馴染んできたのだろう、柔らかく取り込むように絡んでくる。
その感触が僕の興奮を煽って、僕のモノがいっそう固くなるのが実感できる。
指ではなく自分のモノをこの中に挿れたい衝動が強くなるが、いま挿れてもルルーシュが苦しいだけだと自分を抑える。
もっと感じてもらうためにと、ルルーシュが一番感じる箇所があったはずだと指を上下に動かして、ある一点を探しだす。
動かした指の一本が他とは違う感触の場所を摺ると、ルルーシュの背が今まで以上に反り返り一気に中が柔らかくなる。
その箇所を重点的に指で刺激してやると、ルルーシュの性器を弄っていた指が止まり、強い快楽を逃すかのように頭を左右に振っている。
と、少し汗ばんでいる彼の匂いが一層強まり僕を余計に興奮させる。

「ひゃ…ぁん…。…ハァハァ……。ス……ザク……。もう……ダメ…」
「……ルルーシュ。……僕も、ガマン……できない……。挿れるよ」
「はや……く……俺の中に……こい……」

指を彼の中から一気に抜くと、名残惜しそうなルルーシュの甘い声。
ルルーシュに触られた自分のモノも先走りで濡れているのに、それが更に期待のために大きくなるのがわかる。
僕は少し仰け反り、ルルーシュの腰を持ち上げる。濡れている先端をルルーシュのヒクツいている後孔にあてがい、腰を落とさせて一気に突き入れた。
きつく狭いながらも温かく柔らかいものに包みこまれ、なのに強く引絞るように絡んでくる彼の中。
咥え込んで離さないと全身で言われてるようですごく気持ちがいい。
もっと気持ちよくなりたくて、ルルーシュと一緒にイくために自分の腰を動かそうとした時、遠くから響くかすかな声と足音が耳に届く。
挿れたままで動こうとしない僕に、ルルーシュは潤んだ目でどうしたのかと催促するように見つめて声をかけてくる。

「ぅぅん……スザ……ク、どうしたんだ?……何が……?!」



スザクの遠くを窺うような様子に俺は何があったのかと気になった。
微かに遠くから人の話し声が聞こえる事に気づき、スザク自身を中に入れたまま、さっと体を強張らせて息を殺して待った。

「どうして、こんな時間に掃除なんてしてるんだ?」
「俺、ちょっと我慢できねぇんたけど。…なあ、使っても大丈夫だよな」
「平気だろ。全部を纏めて洗ってるわけじゃないんだから。さっさと済ませりゃいいんだよ」



ドカドカと足音を立てながらトイレの中に入ってくる2人の男達の声。
僕は、これからだと言う時にトイレに入ってくる男達にちっと舌打ちをする。
ちょっとは遠慮しろよなと、勝手な理屈を胸の中で呟いてしまう。
彼を堪能できる時間を邪魔する男達に殺意すら抱いてしまうほど切羽詰っていた。

「なんだ、誰も居ねぇじゃん」
「本当だな。道具でも取りにいってるんじゃないのか?いいじゃないか、さっさと用足そうぜぇ」
「それもそうか」

他人がトイレに入ってきた事でルルーシュが緊張しているのがダイレクトに伝わってくる。
安心させるために彼の背中を撫でるのだが、彼の中に入っている自分のモノがこの状況で更に膨れ上がるのが分かる。
ルルーシュが緊張で体を強張らせているために、彼の中が僕自身をキュッと締め上げてくるからだ。
僕自身、限界に近かったのに加えて、ルルーシュの締め付け感に我慢が効かない。
突き上げたいのにできない状況のために、つい緩やかに自分のモノを彼の中に擦り付けるように腰を動かしてしまう。
僕の動きに彼は声が出そうになったみたいで、ルルーシュは慌てて制服にしがみ付いてきて服を噛んでやり過ごし、僕の耳元で小さく抗議の声を上げる。

「スザク!?何をするんだ……。今は……やめ、ろ。動かす……な……ぁと……んん……」
「ごめん、止められない……んだ、ルルーシュ。だって君の中が凄く……締まってきてるから、その……」
「だ・か・らと言って……やめ……ろ………と。いゃあ……やめ……やぁ!ス……ザク……そこ、は……ぁぁぁぁ」

僕は、ルルーシュの抗議と喘ぎ声を外に漏らさないように、急いで唇で口を塞ぎ声を封じ込めた。
ルルーシュは、僕とのキスに強張っていた身体から力が抜けて緊張が解けた。
そしてすぐにこの状況に順応するかのように興奮し、彼から直ぐに舌を絡めてきて、僕の動きに合わせるように腰が揺らめいていた。
先ほどの男の人達が用を足して立ち去った気配に僕は、塞いでいた唇を離して腰の動きを早めた。
我慢できなくなったルルーシュは自分のモノを片手で掴み、自分の感じるところを重点的に擦りあげて蜜を絶え間なく出している。
人が居なくなった事にさえも気付かずにルルーシュは、前と中から齎される快楽に喘いでいた。

「ルルーシュ……、気持ち良いの?興奮してるんだ。こんなに腰が動いて」
「……んぅ……。スザ……ク……。ぁん……、もっと……んぁ、ぁ……」
「こう?ルルーシュ」
「……もう・ダ・メ……。……イク……」
「うん……イッて……ルルーシュ。……僕も……」

僕にしがみ付きながら腰を動かし、一番感じる前立腺を僕のモノで擦るように刺激させていたルルーシュは、びくっと全身を一度緊張させて腰を震わせ、性器から白濁を飛び散らせて達した。
ルルーシュが達したことで中が一層締まり、絞られるように絡まるルルーシュの粘膜に、僕は深く奥まで突き上げた後、腰を震わせて中に勢いよく精液を吐き出した。
脱力していたルルーシュも、自分の中で果てるように注ぎ込まれた熱い体液を敏感に感じて身体をぶるっと震わせた。



俺は荒い息を吐きながら、疲れた身体を預ける様にスザクに凭れ掛った。
まだ自分の中に挿れたままになっているスザク自身を離したくないと感じている自分に苦笑する。
このまま離れなければ、スザクは俺だけのスザクになってくれるのだろうかとつい思ってしまう。
こんなくだらない事を考えている自分はバカだと思う。
多分、それは俺がスザクに言えない隠し事を持っているからだろう。
テロリストのゼロをスザクは嫌っている。その嫌っているゼロは俺だ。
それを知ったらこいつは……。
わかっていることを考えても時間の無駄だなと思考を切り替えた俺は、荒い呼吸が収まったのを機にスザクから身体を離した。



僕は、ルルーシュが凭れ掛るように身体を預けてくるのを優しく抱きとめていた。
終わった後の至福の瞬間だと、いつも内心では嬉しく思っているんだ。
よく動物が安心した相手に無防備に身体を預けてくれる様子に似ていると僕は思う。
色々と文句を言ってはくるけど、最後には僕を甘やかしてくれる優しいルルーシュ。
愛おしくてたまらない、一番好きな僕の大切な人。
だからこそ僕にはルルーシュに言えない事がある。心配させたくなくて言えない事。
KMFのパイロットであるという事。
軍に、それもブリタニアの軍に所属していることさえ嫌っているのに、KMFのパイロットだと知ったら君は?
いつかは知られることだとわかっていても、今の関係を壊したくない僕は黙っている事にした。
なんて浅ましいんだろう、僕は。
ルルーシュの荒かった息が落ち着いてきて、僕の腕の中から離れる気配に抱きしめていた力を緩めて、彼の中から自身を抜いた。

「スザク、もう平気だから帰るぞ」
「あ、うん。……ごめん、中に出しちゃって……。早く出さないと気持ち悪いよね」
「……それは構わない。あの体勢だったら抜く方が大変だろう。それより会長への言い訳考えておけよ。俺は生徒会室には戻らないからな。荷物も全てお前が持っていくんだ」
「そうだね、ルルーシュに無理させちゃったから僕としても早く休んで欲しいし。……ま、ミレイ会長への言い訳は適当に言っておくよ」
「本当に、散々な買い物だったな。お前ももうこんな悪戯するんじゃない。いいな」
「はい……、反省してます……。今度はベットで満足させるからね」
「(真っ赤)ばっ!!!!!お前は!!!!!!……今後お前とは一緒に出かけないからな」
「……何で?!僕とデートしてくれないって事?」
「誰が誰と、デートだというのかな。この、口は!!」
「……いにゃ、い、痛いよ、ルルーシュ。抓らなくてもいいだろう。………もう、素直じゃないんだから」
「何か言ったか?」

空を赤く空を染めていた太陽は大半の部分を地平線に沈め、薄闇が支配し人工の灯りがぽつぽつと増えていく時間。
身支度を整えてトイレから出てきた僕達は、改札口へ向かった。
学園に戻るために、今度は電車ではなくタクシーで帰ることにしたのだ。
ルルーシュを疲れさせた為なのだが、僕としては電車でまた同じ状態になったらと思うと、別の意味で自分が怖くなったからだ。



俺は、電車から降りてくる人が増えはじめて来ていることに気付き、ふと駅の構内にある時計を見た。
電車に乗り込んでから一時間ぐらいしかたっていない事に驚く。
あんなに長く感じた時間が、たった数十分なのか……。
これがベットの上だったと考えると空恐ろしくなる。
眩暈を起こしそうになった俺は、ぶるぶると頭を振ってからふと、スザクの手元が気になって声をかけた。

「スザク?待て!……お前、荷物はどうしたんだ?」
「えっ?荷物って、ミレイ会長に頼まれた……?!? えっと、えっと……。確か……電車に乗込んで。それから、上の棚に置いて…………。あっ!!!!!……そのまま置きっぱなし……。どうしよう…、ルルーシュ……」
「…………お、ま、え、は!!!俺達が、何のために来たと思っているんだ。ひとつ、答えてもらおうか、枢木スザク君」



僕は、これから向き合うミレイ会長に対する言い訳を考えていたのに、聞こえてきたルルーシュの言葉に自分の両手を見る。
そういえば何か足りないような気がしてたんだよなと、電車に乗る前からの事を思い返して、買い物の荷物を電車の中に置き去りにしてきた事に気付いた。
ルルーシュを電車から下ろす事に気をとられて荷物の存在をすっかり忘れていたなんて……間抜け過ぎるよ僕は。。。。



スザクは俺に、苦笑いのような困った顔をして素直に白状してきた。
俺は、ほほを引き攣らせながら言い訳を聞いた後、営業スマイルと言える爽やかな微笑をスザクに向けて一言命令した。

「スザク、今すぐ取って来い!!!取ってこなければ俺の部屋出入り禁止だからな」
「えっ?!!僕とのセックスはどこでするの!!」






更なるルルーシュの受難は続いていく。


-END-


******

茶々子さま、どうも有難うございました!*´∀`*

プロフ

夕希(ユキ)

Author:夕希(ユキ)
取扱:小説・イラスト・漫画

スザルル大好きサイトです。版権元とは全く関係ないです。初めましての方は「about」から。ツイッタ―やってます。日記作りました。

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