【長文】どうでもいい考察。(R2・23話:すざくさん、ルルーシュくんヤキ入れシーンについて気づいたこと)
作文なうです。そして、個人で纏めた台詞集を見てました。
いい加減「長すぎる」がシリーズ化してきてしまってアチャーな感じなのですが、ついったに書き連ねるとTL荒らしにしかならなくなってしまうのでこちらに投下。
……R2・24話でジノたんと交戦状態になった時のすざくさんの台詞なのですが、すざくさんは、
「ルルーシュ、先に行け。君には倒さなければならない敵と、救わなければならない人がいるはずだ」
って言ってますよね?
そこで、ちょっと「あれぇ?(・ω・)」ってなったことがあったのでメモメモ。
この後、るるしゅはシュナ様倒してナナリーからフレイヤスイッチを奪取する訳だけど、ってことは、このすざくさんの台詞の順番からいくと、「倒さなければならない敵=シュナ様」で「救わなければならない人=ナナリー」ってことになりますよね?
でもすざくさんは23話でナナリー生存解ってるるしゅが荒れてた時に、
「ルルーシュ、戦略目的は変わらない。ナナリーが生きていたからといって立ち止まることは出来ない。何のためのゼロレクイエムだ!……約束を思い出せ!」
って、るるしゅの胸倉掴んで吊るし上げていた訳で。
ってことは、ソレってあくまでも、あの時点では「ナナリーと闘う路線に変更は無かった」って意味ですよね?
……なのに、いつの間にナナリー救うことになったのん?(・ω・)
確かに、ダモクレスを落とすってことは中にいるナナリーにも危険が及ぶってことだし、(シュナ様が生かして使うつもりにせよ殺すつもりにせよ)ナナリーを人質に取られてるって意味でもある訳だけど。
でも、まずナナリー本人がスザルルと敵対姿勢取ってる以上、殺すことになる場合もあるのは動かない事実で。
なのに、なんで「救う」ことになってるのかと。
世界征服狙ってる以上、ダモクレス攻防戦でシュナ様に勝たなきゃならないし、るるしゅのことだからシュナ様を生かして使うことはゼロレク思いついて騎士皇帝になる前までには視野に入れてたんじゃないかと思うのね。
少なくともナナリー生存を知る前の段階でその方向確定してないと変なのですよ。
これから決戦だっつってんのにまるで策が無いとかありえないですし。
まあルルーシュくん、23話の時点ではまだ具体策は出来て無くて、ただダモクレス落とすか乗っ取るか決めかねてたトコだったかもしれないし、ナナリー生存知る前まではもしかすると本気でゼロになったすざくさんだけにブリタニア暫定代表やらせるつもりだった可能性も無くはないけど。
でも、セブン様だった時ナナちゃんの特区日本宣言の後ゼロ討伐に向かったのにあっさり返り討たれて、あまつさえうっかり自分の直属部隊ほぼ全滅させちゃうような人に世界を任せちゃうんです? って考えるとすっごい不安なので、さすがにソレは無いかなと。
だって、すざくさんカリスマ性はそこそこでも、人を統率・指揮する能力はハッキリ言ってアレなので。
……アレって部分あえて伏せるけど。(←ラブイズブラインド!)
るるしゅの性格から考えると「ただ落とす」だけじゃなく「フレイヤごと乗っ取り」は外せない気がするんだよなぁ……。
だってね、ナナリーがいなかった場合(ホントに死んでた場合)のルートを考えてみると、シュナ様にとっては、ルルーシュにはギアスがあるから(映像越しなら大丈夫だけど)、直接対峙するとなるとその時点でギアスかけられちゃう可能性大な訳で。
中にいる人員に片っ端からギアスかけられても孤立しちゃいますし、待ち伏せして迎え撃つにしても壁作られたらアウトだし……もう中に入られた時点で「うわ詰んだww」になる確率ボーン! と上がってしまうだけなのですよね。
ルルと相打ちになるならまだしも、最悪の場合、シュナ様はルルにギアスをかけられる(シュナ様的には「殺される=無駄死に」)という考えにならざるを得なくなりますし。
……だったら、そんなハイリスク・ローリターンな勝負を取るよりも、直接顔合わせるの避ける為にとっとと逃げて、「ダモクレスを棺桶にしてるるーしゅごと消しちゃいましょう」っていう手段を取る方が手っ取り早いよね?
物にも人にも執着が無い以上シュナ様の行動パターンは変わらないだろうし、そしたらるるしゅはどのみち同じ録画作戦使ってチェックをかけに行くより他ない訳で。
つまり、シュナ様倒すならどのみち逃げてくトコとっ捕まえるしかないってことだけど。
ダモクレス一応要塞ですし、自爆スイッチオーン!でただぶっ壊されるよりは、格納されてるフレイヤごとシュナ様と要塞そのものも両取りにしちゃった方が得ですし。
そもそも上記の理由から、シュナ様はまず絶対るるしゅとサシでドンパチなんかしようとしないだろうから。
……でも、ナナリーは生きてた訳で。
それを踏まえた上で例の映像(録画)を作るってことは、シュナ様が自分の命と同様ナナリーの命も軽く扱うがゆえに見捨てて逃げるだろうってことにも気付いてなきゃならん訳で。
勿論、ナナリー置いて逃げるっていったってシュナ様にとってその方法はあくまでも最終手段で、るるしゅをダモクレスの中に閉じ込めるための時間稼ぎ、その為のエサとしてあえて別のところに置いておくことを考えるっていう意味だけど。
要するに、仮に自分が殺されるルートになったとしても、最悪相打ちには出来るように奥の手も打ってある(ナナリーにフレイヤの制御スイッチを持たせることで、自爆解除するならどのみちナナリーんトコ行かなきゃならないように仕向けてる)だろうことも読んでなきゃならん訳ですよね?
して、上手くいけば逃げようとするだろうってことで、その時の為におそらく脱出ルートも確保しておくだろうと。
……ぶっちゃけそこまで読んでいなかったらあの映像って作れないし、作戦としても成立しない訳で。
ってことは、
すざるるは「シュナイゼルがナナリーを人質として使う可能性(中入ろうとしたら妹撃つよ等)」も含めて「決戦の時ナナリーが別部屋に置かれて餌として使われる可能性(多分やらかすとしたらコッチじゃね?)」っていう話し合いを改めてしてた。
ってことになりますね?
……あの、吊るし上げシーンの後に。
ルルーシュがこの2パターン(人質扱い・もしくは餌)に絞り込めたのは、ナナリーが生きていたと解った時点でシュナイゼルに「ナナリーに人質としての価値は無い」と思わせるために一芝居打ってあるから。(「我が覇道の前に立ちふさがるというなら容赦はしない」でお手手ガックガクだったあのシーンね)
それでも「人質」として使われる可能性がゼロになった訳じゃないし、「見せしめ」として殺される場合だってある。
シュナ様は容赦なくエグい手段使う人でもあるけど、基本スマートに物事を進めたがる方なので、多分コレはやりそうにないけども。(っていうかもっとエグい方向行きましたけどね……)
前述した通りナナリーはスザルルと敵対しているので、ゼロレクに関する詳細については話せないし、となると、救うといっても本人の意思を無視して拉致るか、もしくは説得して同意の上で連れてくるかの二択しかない。
でもギアスのこと知られてる以上説得するのは難しいって解ってるし、お兄様と対決! ってなったナナちゃんは意思を無視して拉致られる前に自分の米神に拳銃突きつける可能性だってある訳で。
実際にはフレイヤスイッチ握り締めて開眼→「私にもギアスを使いますか?」でお兄様を脅迫。
要するに自分自身を人質にしちゃった訳だけど。
ルルーシュ死亡後にゼロレク詳細について語られたところで、理解してその後協力してくれるかどうかも賭けだから……。
つまり、ゼロレク後にブリタニアの暫定代表やってくれるかどうかが不確定な以上、「ナナリーをどうしても生かさなきゃならないメリット」ってこの時点では特に無いんですよね。
「償いとして罰を背負わせる(生かしたい)」っていう「ルルーシュの情」以外では。
敵側にいる以上、ダモクレスに攻めていく、イコール「ナナリーと闘う」ということ。という事実は揺るがない。
シュナ様に「人質としては扱われない」と確定するタイミングがもし来るとしたら、それは「ルルーシュ達がダモクレスの中に入る直前」まで。
シュナ様にとって「入られちゃったらアウト」なのであれば、その前にナナリーに拳銃突きつけてルルーシュの動きを制すればいいってことだし。
だからこそ、「救う」となると一刻も早くダモクレスの中に侵入してナナリーの身柄だけでも確保しないとならない訳だけど……。
ただ、この時はまさかフレイヤスイッチをナナリーが握ってるなんてことまでは予想してないだろうから、二人は単純に別部屋に置かれてるんであればナナリーを救う手段もあるんじゃないかと。
どのみち見捨てられてしまうことは解ってるんだし、であれば何とか助けてあげようとしてた、ってことですか?
確かにすざくさんのあの発言ってダモクレスの中入った後のことだけど……でも、侵入するまでの間に救う方向にシフトするような会話なんかしてないよね?
ってことは、予め「中入れたら救いましょう。ないしは最初から救う方向で考えよう」っていう打ち合わせをしていないと出てこない台詞、な訳ですよ。
じゃなきゃ、打ち合わせなんかしてなくても以心伝心でツーカーだったか。(それもあるw)
でも、どのみち難しいよねこれは? って話なんです。
……しつこいようだけど、これも前述の通り「(ナナリーが)ゼロレクの障害になるなら殺すもやむなし」だった訳だから。
23話の段階では。
そ れ な の に 。
すざくさん、結局るるしゅのシスコン受け入れて(闘うんじゃなく)救う方向に同意してあげてたんですね……。
あ ん だ け 派 手 に ヤ キ 入 れ て お い て 。
なんですか?
そしたらあのすざるる夫婦共同作業(フレイヤエリミネーターもといロンギヌスの以下略w)を含めて、ダモクレス攻防戦ですざくさんがちょう頑張っちゃってたのも、全部ぜーんぶるるしゅの我侭聞いてあげるためだったんですか?
いや、騎士皇帝って関係だしゼロレク控えてるからどのみちそうしなきゃならないんだけどさ。
しかしですね?
すざくさん、このようにしてるるしゅ吊るした後、なんて言ったんでしたっけね?
「僕はルルーシュの剣だ。彼の弱さも甘さも、僕が排除する」
でしたっけ……?
吊るし上げ突き飛ばし「約束を思い出せ!」と吐き捨て、更にC様に「君はルルーシュの共犯者だったんだろ?」とか八つ当たりかましつつあの場を立ち去っておきながら、すざくさん、結局後日るるーしゅにいい子いい子しながら「仕方ないなぁ解ったよナナリーは助けよう?」って二人っきりの打ち合わせブチかましてたってことですか?
で?
「あの時は意地悪してごめんね?」って話し合いながら、るるしゅと何してたんです?
……そう考えていくと、おかしいですよね? 色々と。
あの23話のSMシーンって、本当に、何の意味があったんです?
闘うとはいっても、どうせ救う方向でまとまっちゃうんだったら、別に吊るす必要、なくないです?
幾らナナリーが生きてたことで動揺したからって、るるしゅがシュナ様と戦わなきゃならないのにコシって戦い放棄するなんてありえないよね?
すざくさんソレ解ってるのに胸倉掴んで吊るし上げた訳だから、つまりアレは愛の鞭なんだけどさ……。
いや、違うね?
愛の鞭っていうより「俺との約束が最優先だろう? ルルーシュ」でガチ。
※吊るした理由、ただそれだけ。
弱さも甘さも排除するとか、全然、詭弁。
排除、出来てないじゃん……。
まんまとお願い聞いてあげちゃってるじゃん……。
……なんていうの?
すざるるって喧嘩してても険悪な関係に見えてても、所詮、ぜーんぶプレイなんですよ?って改めて突きつけられたかのようで。
「おやっ?」て気付いた瞬間、ぬるい笑みが浮かびましたとも。
「剣、ですか……。(沈黙)」って感じですよ。非常にね……。
これだからすざるるはね。ホント、ただならぬ関係すぎて………………。(いい笑顔)
長くなりすぎた(一度離婚した)熟年夫婦すざるる妄想。
ついったーにて投下しようと思ってた妄想が長くなりすぎたので、ここで吐き出してみる。(再び!)
初めて人から「貴様」呼ばわりされたのは高校一年の頃、何かでキレた祖父に口答えした時だったように思うのだけど、今朝一期25話ですざくさんもるるしゅに向かって「貴様!」って言ってたよねって唐突に思い出した。
凄く真剣なシーンだったのにあの瞬間だけ「あっ?」って思ったばっかりに、何故その呼び方をチョイスしたし感に苛まれるあまり集中力が霧散。
るるしゅもキレると「貴様!」って言うけど……いやるるしゅが貴様って言うのは何となく解るんです。彼は語彙の構築のほとんどを他人とのコミュニケーションではなく哲学・文学・昼ドラで培った節が往々にして見受けられるので、多少古めかしく堅苦しい言葉使っててもああ…(納得)で済みますし。
でも当時すざくさんが「貴様!」って言ったことに関してはそれなりにショックを受けたらしい。
いやすざくさんも普段から使う言葉がどれも言語的というよりは文章的なんだけど(幼少時の「いじましい」とか十歳で使わないよね)、そしてるるしゅとも似た者同士なのでまあ納得出来るっちゃ出来るんだけれども、それにしても「貴様」って正気だったらあまり使わない言葉だよねって改めて思った。
「(対立している)状況を明白化するために敢えて意識を繕う」って往々にしてあり得ることだけれど、この二人の場合「意識を取り繕わない限り対立も出来ない仲」な訳で。
しかもそこで使おうとする呼び方が双方「貴様」って時点でつくづく芝居がかった二人っていうか……。
こういうの見る度に「ああ、この二人って何やってようが所詮はプレイだよねー」というぬるい安心感……。
表面的には距離置いてるくせに、根っこの部分では二人とも分かり合ってて結局何やるんでも了承済みでツーカーっていうか。
どっちか片方が「さあ今日はこういうシチュエーションでいくよ」ってなったら即座に対応出来ちゃうんでしょどうせ? みたいな。
決定的な亀裂入ったシーンであるにも関わらず、死ぬか殺すかの関係になろうが所詮は馴れ合っているよね……。
こういう所見るとその感覚こそがどうにもこうにも家族っぽいっていうか、寧ろ血縁越えて癒着した関係に見えるっていうか。
56監督の「(スザクとルルーシュは)汚れたパンツを取り替える仲」ってこの上なく端的で明確な表現だよ。
って思ってたら浮かんできた【熟年夫婦すざるる妄想】
前に言ったかどうか覚えてないけど、すざるるって「一度離婚した熟年夫婦」っぽい。
この先もし他の誰かと再婚したとしても、「自分の最期を看取る奴がいるとしたらあいつしかいないだろうな」って確信はしてるみたいな。
でも離婚後も(別に示し合わせた訳でもないのに)何でかちょう近所に住んでるのね。
それこそ同じアパートの別部屋(なのに斜向かい)とか。
一度離婚したとはいえ、「あいつ以上に愛せる奴(愛してくれる奴)はいないし、もうこの先現れもしないだろう」ってこともお互い解ってて、付き合ってる人がいても何も言わないし、どっちかが再婚したって別に構わないとも思ってるけど、例え誰か付き合う人が新たに出来たとしても内心「生涯独身なんだろうな」って二人とも思ってそう。
っていうかもう別れたんだから別のトコに引っ越せばいいじゃん?って話なんだけど、双方共にそのつもりは全く無くて、しかも何故か互いの部屋の合鍵だけは二人とも持っているという。
かといって頻繁に遊びに行き来するかというとそうでもなくて、なのにどっちかが長期に渡って出かける時には「ねえルルーシュ、僕暫くの間出かけるから、冷蔵庫の中の余ってる煮物食べといてくれる?」とか言いに来たりする。
そしてるるしゅも当たり前のように「ああ、解った」って答える。そういう関係。
ポイントは「すざくさんに今付き合ってる人がいたとしても、その相手でなくルルーシュに言いに来る」ってトコ。
(ちなみにるるしゅのお部屋にはよく茶飲み友達のC様が遊びに来ていたりします。たまーにですが、一応えっちもする仲です)
すざくさんにとってはそれが自然なことで、るるしゅにとってもそれは同じで。
当然付き合ってる(と思ってる)すざくさんの今カノは「あの人誰?なんで合鍵持ってるの!?」ってなるんだけど、すざくさんは「ああ、彼とはもう離婚してるよ?」としか答えない。
「今付き合ってるのは君だから」すざくさんはそう言うけれど「でも合鍵持ってるなんておかしい」とか「あの人とは今どういう関係なの?」とかしつこく追求され始めるようになると、ちょっとムッとしながら「君には関係ないだろ?」って言います。
……で、「意味が解らない!」とキレられて別れるパターン。
一方、るるしゅの場合は特にすざくさんには頼みません。
だってもう別れているし、無論けじめが必要だと思っているので自分から何かを頼むことはありません。
でもすざくさんは朝ゴミ出しにるるしゅが出てこないことから「あ、留守だな」と気付くので、パソコン使いたい時とかおやつの買い置き無いかなって時には合鍵使って無断で部屋に入り込み、るるしゅが居ない間我が物顔で(自分の部屋そっちのけで)部屋を独占。
ソファにゴロンしてテレビ見てたりします。
それで「お前また俺の留守中に部屋入ったろ!」って電話でよくるるしゅに怒られていたり。(理由は出した物を仕舞わないから)
……ぶっちゃけ別れた原因はこういう些細なことだったりそうじゃなかったり。
何となく「お互い別々に暮らしてた方がいいよな?」って結論に至り、個人であることを尊重するためにも籍を抜いた。実はそれだけです。
でも、二人にとっては「互いが自由であり何にも縛られない個人でいられること」が何よりも大切だったのです。
るるしゅがいる時には来ないのに、留守中に限って無断侵入してばかりのすざくさんは、るるしゅにガミガミ怒られたとしても全く懲りませんし悪びれません。
……ですが、つい最近やらなくなりました。
っていうか、彼女いる時だけやらなくなります。別れたらまたやらかします。その繰り返しです。
そんな折、C様が「世界中を巡る旅に出ようと思うがお前はどうする?」とるるしゅに持ちかけます。
C様は付いてきて欲しいけど付いて来なくても構わないとも思っています。
口に出して言ったことは無いけれど、C様はそれくらいるるしゅのことを愛しているのです。
るるしゅは「それもいいかもな」と言いながらも中々決断出来ません。
頭の中をチラチラとすざくさんの姿が過ぎります。
すざくさんには今付き合ってる彼女がいるし、その人と幸せになるならそれもいい。
どうしても自分がここに住み続けなければならない理由は特に無い。……それなのに。
そうこうしているうちに、C様は一人で旅立ってしまいました。
すざくさんはまだ彼女と付き合っています。一人きりで残されたるるしゅはとても退屈です。
なので「そろそろここを引き払って、別のどこかに引っ越すのもいいかもしれないな」と考え始めるようになりました。
……すると。
そのタイミングを見計らったように、滅多に遊びに来ないすざくさんが突然部屋に入り浸るようになりました。
連日夕食を食べに来るすざくさんにるるしゅは尋ねます。
「どうしたんだお前。彼女は?」
「うん、別れたんだ」
「又か。今回の人とは結構長く付き合っていたのに」
るるしゅもすざくもどうして離婚しようと思ったのか、そして互いに対して「きっとこうなんだろうな」と思っていたことについて今まで具体的に打ち明け合ったことは一度もありません。
口に出して言わなければ伝わらないことがあるのは解っているのですが、敢えて説明したり語ったりしなくてもいいような気もするし、そのままでいてはいけないような気もするし。
でも「何となく解っているんだろう?」と通じ合えているような曖昧なこの感覚が心地いい反面、少しだけ寂しいのも本当なのかもしれない。
食後、るるーしゅくんは何となくベランダに出て夜空を眺めていました。
すざくさんはその傍にそっと歩み寄り、るるしゅに語りかけます。
「ルルーシュ。僕ら別れたけど、君はまだ僕のことが好きだろう?」
「お前もだろう、それは」
「うん。……だったら」
「ああ。もう籍は入れない。でも……」
「うん。君の傍にいるよ。これから先もずっと」
(一度見つめ合ってから星空を見る二人)
こんな会話だけで満たされてしまい、尚且つ心の底から解り合えてしまうスザクとルルーシュ。
言葉はいらない。ちょっと足りないくらいでちょうどいい。
だけど、二人の間には誰も入り込めない。
たとえ百万光年離れていても、たった一度視線を交し合うだけで互いの間に横たわる距離をゼロにする。
だって二人は元々二つで一つだから。
……それが、すざるる。
この後もルルーシュくんは地元の同好会でチェスを教えたり株などで稼ぐ傍ら、出かける間際にやってきては「夕方から雨降りそうだから、今日家にいるならついでに僕の洗濯物も取り込んどいて」とか言いに来るすざくさんの面倒を見ながら過ごすという、ごく平凡で淡々とした日常を送っていきます。
老後は株で拵えた蓄えとすざくさんの退職金で一軒家を買い、二人縁側でお茶を飲みながらこの間の健康診断の話とか、どっちかが死んだら葬式やお墓をどうするか、などについてのんびり話し合ったりします。
別に約束なんてしてはいませんし、たとえ籍が入ってないままだろうが老後一緒に住むというのは「先に逝く方を看取る」という暗黙の了解。
一軒家を共同購入することも含めて、二人の間では自然な流れなのです。
【縁側での会話@多分六十台後半】
「お前が先に死んだら立派な墓を立ててやるよ」
「あはは、年取ると皆お墓の話するよね」
「それくらいしか話すことないからだろ?」
「僕、お墓はいらないよ?」
「そう言うな。蓄えにはまだまだ余裕がある」
「……君は?」
「ん?」
「聞いておきたい。葬式で使う写真とか」
「おいおい……早まるなよ」
「じゃあ変な写真使うよ?」
「断る。というか、お前こそどうするんだ」
「どうするって?」
「俺より先に逝くかもしれないだろ?」
「そうかな。今度撮りにでも行く?」
「まだ先でいいさ」
「そんなこと言ってる間に死んじゃったらどうするんだよ」
「あり得るな……」
「……あのね、ルルーシュ」
「?」
「僕思うんだ。昔からなんだけど、死ぬなら僕より君の方が先なんじゃないかって」
「そうか?」
「きっとそうだよ。なんかそんな気がする」
「俺はお前を看取ってやろうと思ってこの家を建てたんだがな」
「ありがと。まあ、相続してもらう宛ても無いのが残念だけどね」
「お前が子供でも作れば良かっただろう」
「えっ、僕が作るの? 無理だよ」
「馬鹿。そういう意味じゃない」
「解ってるよ」
「…………」
「それにしても、C.C.どこに行っちゃったのかな」
「さあな。そのうちふらっと戻ってくるだろ」
「ねえルルーシュ」
「ん?」
「僕らが居なくなったら、彼女に相続してもらうっていうのはどうかな」
「ふ。二束三文で叩き売ってピザ代にされるのがオチじゃないのか?」
「うわ、言えてる……」
「まあ、あいつが売り払うにせよ住むにせよ、どっちでもいいか」
「そうだね……。あ。ついでに同じお墓に入れるようにしてもらえないかな」
「同じ墓? お前と?」
「うん……」
「……。考えておく」
「……本当にそう出来たらいいよね」
「死んだ後のことだろう? なるようになる」
「なるようにしかならない?」
「そうしたいと思うことがあるなら、対処はしておくべきだろうな」
「連絡は取れないの?」
「さあ。ピザでも焼いてみるか? 匂いに釣られて戻ってくるかもな」
「昔はあんなにゴージャスフォー食べてみたいって思ってたのに」
「今からでも食べればいいだろ」
「食べないよ。というより、食べられない」
「年だな」
「そういう君こそ。昔より食細くなってないか?」
「昔と同じだけなんて食べられるか。腹を壊すだろうが」
「強がっちゃって……」
「うるさいな」
「安心しろって。お粥しか食べられなくなっても、僕がちゃんと面倒を見るよ」
「お前の世話をしてきたのは俺だろう?」
「僕だよ。若い頃からあくどいことばっかりして、一体誰が尻拭いしてきたと思ってるんだ?」
「はいはい」
「……懐かしいね」
「ああ。でも幸せだった」
「もっと一緒にいられたらって思ったこともあったけど……でも、僕らこれで良かったんだよな」
「そうだ。良かったんだよスザク。俺たちの選択に間違いは無い」
「うん、そうだな……」
多分、こんな会話してます。
途中から何故か物語口調になってしまった理由については自分でもよく解りません。
……ところで、熟年って大体何歳くらいからを言うんだろう?
一応中年のことだよね?w←調べてません。
スザクさんは年取ってからもモテ続けているような気がします。女が途切れないことこの上なし。
ルルーシュくんは十代~三十代くらいがモテのピーク。
以降は面倒くさがって引きこもり率が上がるイマゲ。
あと肝心の葬式の件についてですが、籍入ってない場合って喪主になれないんじゃなかったっけ。
どうだったっけ?^^
そもそも同性で結婚して離婚して~ってこと自体おかしいっていうか……まあ最初から色々とおかしいことで一杯な妄想でしかないのでその辺に関しては生ぬるくスルーしてあげてくだしあ。
長くなりすぎたスザC妄想。
ついったーにて、
『すざCはね…お互いギスギスしてるのにるるしゅのことが好きって意味でだけは物凄く分かり合っていて「言っておくけど、僕まだ君のこと嫌いだよ?」「お前こそ私に好かれるとでも思ってるのか?私は自信家は嫌いじゃないが、過信する男は大嫌いだ」とか言い合いながらもせっくるする仲なんです』
『「どっちかがるるしゅと実際ヤっちまうよりはマシ」っていう妥協案、もとい牽制です。すざくさんはC様の物言いとか性格がるるしゅにちょっと似てることに気付いていてギアス与えたことについては恨み骨髄なんだけど、好き放題言う割に臆病なことにも気付いていて決して嫌いになれないのね』
『本編でC様に「ピーピングされるのが趣味か?」って訊かれてムッとしていたすざくさんにもはげもえていたんだけど、何となくすざCモワッ。な時にくらんp様画集のすざC絵見て「アーーーーーーーーッ!wwww\(^o^)/」ってなったのもスイッチ入った切欠といえばそうかも』
……という呟きを投下した後に湧いてきたスザC妄想があったのですが、長くなりすぎたので雑記としてこちらに投下してみることにします。
初対面の頃こそフェミニズム発揮してそれなりに丁寧に接してたんだけど、空白の二ヶ月@三人同居の間にムカつくこと頻繁に言われて段々地金が出てくるすざくさん。
「女版ルルーシュだ…」って判断するんだけど気兼ねしない分取り繕う必要もないからある意味ちょっと楽でもあって、それでも時々勘に触る物言いされた時に「C.C.、その刺々しさが君の仕様なのは理解してるつもりだけど、ちょっと言葉がきつすぎないか?」とかジトッとした目で言い返しそう。
その頃はるるしゅの性格もゼロ→本来のルルーシュに逆転しつつあって、一期の頃ほどスザクにキッツイこと言わなくなってる訳で。
昔は冗談めかした悪口だってポンポン言い合ったりしてたのに、ゼロレク控えて慈愛の本性に立ち返ったるるしゅは不敵な部分を損なわないながらも凄く穏やかで、自然チクチク度も落ちている為、すざくからすれば(例えそれが意図的な態度や物言いではないにせよ)C様の皮肉っぷりの方がよほど際立ってるように見えちゃったりもして。
最初は大人ぶって放っておくつもりでも、鋭く本質突く台詞口にされる度に余裕が崩れて「僕だって人のことに文句つけたくはないよ。でも、その何もかも解ったような喋り方どうにかならないかな」とか剣呑な顔付きで嫌味言って欲しいですね。
三人は共犯者ってことになってるけど、そしてそれも事実なんだけど、個人的にすざくさんは「ルルーシュは僕の友達」ってスタンス崩す気更々無かったっぽいなーと思っているので、C様含めた三人の関係については理解していても「言っておくけど僕は君と馴れ合うつもりはないよ。君と今こうして話しているのは、ゼロレクイエムっていう目的の為だから」くらいは思ってそう。
……でも、そういう思いを抱えていながら、C様と二人きりになったら自然と打ち解けてしまってたりもしそう。
そういう言い方マジC様の勘に触るって解っていながら、敢えて女の子扱いしてますよ全開で上から物申してみたりして下さい。たまに。……是非ww
当然「私に絡む暇があったらあいつの面倒でも見に行ってやったらどうなんだ?」とか、素っ気無くも辛辣な切り返し方される訳だけど、C様が本気でるるしゅのこと大事にしてるのも愛してるのも解っちゃうから、ソコも込みで物凄く苦々しい顔でもすればいい。
嫉妬と「似た者同士だったのか。道理で…」的な納得と(るるしゅを愛する者としての)同士に向ける意識が転じて理解へと繋がり、表面上ギスギスしながらも認めざるを得ない相手としてC様を意識し、徐々に受け入れ始めるすざくさん。
Cの世界経験して、C様が今まで不老不死で辛い人生送ってきてずっと死にたがってたことも知っちゃったし、るるしゅを利用してたと口では言いながらも愛してるらしいことにも気付いちゃったし、ゼロレク後は一人残されてしまう所も自分と同じだと解ってはいて。
とはいえ、るるしゅが今までC様を共犯者にしてきたって事実に対してはまだ嫉妬心が消えた訳じゃなく、「ルルーシュは友達としての僕より彼女を選んだんだ」と根には持ってるという。
でも自分は男だけどC様は女ってこともあって、愛までいかなくとも全くどうでもいい訳でもなく、少なくとも情は湧いてしまっている状態っていう複雑な心境。
態度としては当たらず触らずだったとしても、るるしゅがその場に居ない時には会話しなくても解り合ってる雰囲気漂っちゃったりはする。
るるしゅはゼロレク決意してから本質が表に出て白化しつつあって、ただれた関係だった今までとは打って変わって、ピュアラブもといプラトニックな愛し方にまで到達しつつあるすざくさんは、もう迂闊にるるしゅに手とか出せなくなっちゃってる訳ですよ。
悲壮な覚悟決めてる枢木と寂しいC様は決して愛し合ってる訳じゃないけれど、同じ人を愛する者同士として自然と触れ合うようになればいいよね……。
お互い「これは恋愛じゃない」って解っていながら、同じ相手を悼みつつ慰め合う感じで。
(だってそういう感じだったんです、kらんp先生画集のスザC絵が。)
ヤってる最中は、結構ごちゃごちゃ喋るよ……。
以下せっくる中のスザC会話妄想。
「い、たいだろ、この下手糞。もっと丁寧にやれ!」
「ねえ。ルルーシュもそう思ったりする事あったのかな?」
「私に訊いてどうする……」
「君になら話してるかもしれないだろ? 共犯者だったんだし」
「また嫉妬か。弱いなお前は。本人に訊けばいいだろう」
「訊けないよ……。それより頼むから少し黙っててくれないかな」
「失礼な。嫌なら一人で抜け」
「口悪いなぁ。そういう所、ちょっとルルーシュに似てるよ」
「あいつに? 私がか」
「嬉しくない?」
「私は、嬉しくなんか……」
「そういう素直じゃない所も……。言ったろ? 君と僕は似てなんかいないよって」
「ふっ……自虐なのか慰めなのか解らない台詞だな」
「そうだ。僕は、罪人だから」
「セックスしながらする話じゃないだろう」
「……(露骨だなと呆れながら腰振ってる)」
「あいつもかなりのマゾヒストだと思ったが、そういえばお前もだったな」
「それ前にも言われたな……」
「は?」
「何でもないって」
「だったらさっさと終わらせろ、鬱陶しい。私は腹が空いてるんだ」
「……うん。だから、これから償うんだよ。ルルーシュと二人で」
「……っ!(ちょっと攻めが激しくなったので眉顰めてる)湿っぽい話は嫌いだ」
「君も愛してるんだろ? ルルーシュのこと」
「う、るさいぞ……。黙れと言ったのはお前じゃなかったか?」
「言いなよ正直に」
「ふ……まるで羨めと言わんばかりだな」
「やっぱり君たち似てるよC.C.。ルルーシュも手を出さなかった訳だ」
「残念ながらキス済みだ。それよりもっと深いことも……」
「そう。それは君から?」
「本当に腹の立つ男だなお前は。そのルルーシュに言うぞ、この女たらしが――っ!」
「ああごめん。いいよ、言っても。どっちに対して腹を立てるのか興味あるし」
「お前――。訊かれなかったから答えなかったが、私は悪趣味な男は湿っぽい話よりもっと嫌いだぞ……?」
「そうか。僕も嫌いって言われて傷付くほど君のこと愛してはいないよ」
「言ってくれるじゃないか」
「お互い様だと思うよ。……で?」
「……言う訳ないだろう。私が」
「知ってるよ、そんなこと」
「その知ってるはどっちにかかる言葉なんだ? 悪趣味な男の方か?」
「さあ、どうかな」
「……いつだってあいつのことしか頭にない癖に」
「そんなの、君だって同じだろ?」
……みたいなね!
ここでふと「慰め合うっていうより単にお互い傷抉りあってるだけじゃね?」と気付いた件。(※予想してたよりもすざくさんがおとなげなくなりました。)
ちなみに、この会話してる間じゅう二人とも腰動いてるけど、喘ぐとかそういうのほっとんど無いです。肉体的にはスザCだけどメンタル的にはややCスザ気味。
すざくがドエムでドエスなんでC様ちょっと可哀相。ぶっちゃけ情だけで面倒臭い(わんこの皮被った)猛禽の相手を渋々してやってるイイ女。
……それがスザCにおけるC様って感じ。
C様が必要以上に喧嘩腰なのは、一応、照 れ 隠 し で す。根がビッチで百戦錬磨で(だってアレ相当ヤりまくってる!)基本的に恥じらいとか特に無くても、男と寝てる時くらいは乙女な部分も顔出しちゃうんです、みたいな。
っていうか、C様って絆されそうな相手であればあるほどつっけんどんな態度取るよね。
単に甘え方が乱暴なせいもあるけど(対るるしゅの場合は割とそう)、近づきすぎると情が湧いてしまう自分がいるからこそ必要以上に立ち入らせないよう冷たく振舞ってるっていうか。(そしてそういうトコがるるしゅと似ている)
あと心の中で「こいつもう駄目だ」って切り捨てちゃってる時は、その相手に対して表面上でだけはやたらと優しいイマゲ。マオとかマリアンヌとかシャルルとか。
そういう時は大抵諦観の滲む悲しい顔をしているよねC様は。
……って。
ここまでダーッと書いてから「長すぎる!ww」になって投下するのをやめました。
同じく長くなりすぎてついったに投下できなかった妄想がもう一つあるんだけど、これシリーズ化しちゃったら嫌だなぁ。^^;