12/30のツイートまとめ

toychest0308

ふぁぼふぁぼ
12-30 21:50

イカ刺し食べて晩酌してる間にキングが一作書き上げてたでござるwwww
12-30 21:50

@h_aruta 映画もあるの! やり始めたら止まらない気がしてゲームにだけは手を出さないでいるというのにwww スザルラーでヴェスペリア好きって言ってる人結構いるよね。敵対からの和解がっぽいと聞いて俄然興味が出ているよ~。
12-30 18:21

@ST_aine ありがとー! 気付けば3Pくらい書いてたw 出来上がったらぷらいべったーで晒すよ~(笑)
12-30 18:18

@te_deum 創作する年末でもいいじょのい♥ 出来上がったら見せてね!
12-30 18:17

どさまぎにキングにリクエストを送る夕希。
12-30 18:16

@te_deum 肉まんあんまん頬張る描写もどっかに入れてくれると嬉しい(*´v`*) リクエストってことで!(笑)
12-30 18:16

@te_deum ふゆるるちゃん続き出さないの~?(`・ω・´)‐♥ 雪かきでへろへろするるるしゅとその横でひょいひょい雪かきしてるすざくさんのやり取りとか見たいわ~w
12-30 18:13

@ST_aine お仕事お疲れ~!! 書き始めてるのよ、例のルルスザを(`・ω・´)
12-30 18:12

@h_aruta スザルルっぽい! はる太ちゃん結構ゲームする人? なんかPS3版がおすすめって言ってもらったから今度ゲーム機買ってプレイしてみようと思う~!
12-30 18:12

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12/28のツイートまとめ

toychest0308

@te_deum 有難う~!(`・ω・´)ノ 現物見てようやく一段落ついたというか、一息つけた感じがするよ~。
12-28 16:39

RT @ked_13: コミケ企業ブースと大きめのアニメイトで無料配布中のメーカー横断アニメガイド2014WINTERにアキト3章記事2ページ(キービジュと河口Pインタビュー1頁)ありました!赤根監督の時と同じく結構内容に突っ込んだインタビューだと思う…! http://t.c
12-28 15:38

@coqut えええあれ!? すかいぽ上がるよ~。
12-28 14:02

読み直しして文字が連なっているトコを二箇所も発見してしまって鬱。
12-28 13:59

@coqut あっオンリーか。直参じゃないんだなこれが…毎度のことながら。何出すのかちょう楽しみだ!そして今頃なのですがお誕生日おめでとうございました!!!
12-28 13:58

@coqut やほー! なんか久しぶりに感じるww ずみちゃんもインテ組?
12-28 13:56

今日冬コミか~。お買いものはインテまでお預けじゃ。
12-28 13:55

一冊出来たらまた次の本を作りたくなってくる。オタクの業の深さよ……。
12-28 13:54

本届いたー! 表紙心配だったけど二冊ともちゃんと刷れてた♥
12-28 13:53

@placebo_lab 次がいつか未定w せやなwwww 札幌に来る予定出来たら教えて下され~★
12-28 13:52

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12/27のツイートまとめ

toychest0308

@placebo_lab アルドノア学園聴いた?
12-27 15:42

@Lelou_Lampe_bot るるぅしゅ先輩♥
12-27 15:42

あ、アルドノア学園はトリルラン先輩がうざかわいかったです。待たれよ卿の好物は焼きそばパン……とコロッケパン。
12-27 15:40

ンアーーーー! Tx/025! 手に入らなかった冊子にめっちゃ重要なこと書かれてたってのがもう。読みたい~~~!
12-27 15:38

@chacha_tan ネタバレもっとしてくれていいのよって感じだけど何書いてあったんだろうね……。
12-27 15:36

@chacha_tan 思い込み激しい性格っぽいな~。きっとこうなんだ!と思ったらそれが真実になっちゃうタイプとかめっちゃ誰かと被る……。
12-27 15:34

@chacha_tan わぁ~……。なんか誤解してるなとは思ってたけど、気付いてなかったのか、伊奈帆さまと姫様のやり取り見てても。
12-27 15:29

@chacha_tan うおおおlllll 何故うちはメイトから遠いのだwwwwwww
12-27 15:25

@chacha_tan RT見えた見えたw くっ……手に入ってないやつに限って重大な情報がwwwwwwww
12-27 15:23

ブシャーなシーンどうするんだろう?
12-27 15:20

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12/26のツイートまとめ

toychest0308

@shinra0928 14話かー(・ω・) R2の終盤に入ると見直すのきつくなるよね。ワールドエンドはネタバレソングってのは私も思った。一番好きなのはやっぱCOLORSなんだけどねー。
12-26 14:34

@shinra0928 アニマックスで次R2の13話だっけ? 早いよね、ペースが。今年最後の放送今日なのかー。ワールドエンドは世界の終わり系ホモエンドを迎えたスザルルちゃんにぴったりのお歌だと思いますん♥
12-26 13:09

@ST_aine 何それ可愛い(笑) すざくさんを吊るためだけに設備を整えるるるしゅwww ピンヒでよろよろしながらカッコつけて責める練習するルルーシュ想像してほっこりした。さっきまで冷酷非情で傲慢なゼロルーシュだったのにw
12-26 13:05

原作枢木さんには出来ないことでも萌えはするのだ、許せすざく……。
12-26 12:53

@ST_aine 足広げる枢木さんセクシー♥ 海老みたいに身体が跳ねたら鍛え上げられた腹筋踏み抜かれるんですかね、ピンヒ履いたルル様のおみ足に(笑) 動いたら吊ろう?(`・ω・´)
12-26 12:52

@akkrxx フルーツ食べるといい匂いになるっていうよね! 桃と苺をあげようw
12-26 12:45

@chacha_tan 何したんだろうwww聞くの楽しみ~❗(`・ω・´) 帰ったら速攻開封しよwww
12-26 12:44

@ST_aine ついでだから剃毛しよう? 蝋垂らす高さ変えて不意の熱さを堪能させてあげたいね。前にも垂らそう!(^○^)
12-26 12:42

@akkrxx いつもこんな生臭いもの出してるの?って訊きまくって悔し泣き怒りさせたいね(笑)
12-26 12:38

@chacha_tan 美容室混んでそう、土曜日だし(笑) 帰ってきたらプレゼント開封するの楽しみにしてるー!(^○^)
12-26 12:36

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12/23のツイートまとめ

toychest0308

RT @oshiroi_you: オタクが沼にハマるパターンっていくつかあるけど、よく見るのはこんな感じです。 http://t.co/KTaGUZd4a8
12-23 16:57

12/22のツイートまとめ

toychest0308

@TOS 損得勘定だけが全てではないにせよ、自主性のない人の味方をするってのはどちらにとっても損なのね。
12-22 16:14

@TOS どう考えても間違ってると思ったからさらっと断ってしまった。酷いと言いたくば言うがいい。
12-22 16:11

@TOS しかもソレ引き受けた自分は出来ないっていうね。なんで引き受けたのホントに…( ˘ω˘ ) 最初から誰かにやってもらうこと前提ってよくない。よくない!
12-22 16:09

@TOS 出来るまでやるんだよ。そういう機能がもともと備わってないなら無駄な努力でしかないってのは解るが。コミュニケーションの一環で引き受けただけっていうならまだしも、ホントは出来るのにやろうとしないだけみたいな頼みごと引き受けてくるんじゃありませんよホントに。
12-22 16:07

@TOS 冷たいって言われるかもしれないけど自分でやる気ない人の手伝いは手伝いって言わんのよ。なんでもやってもらって当たり前だと思うなよ(・ω・)
12-22 16:01

RT @JunketsuMariaTV: 【ニュース更新】2015年1月4日(日)21時~、24時間・2000人限定の第1話先行上映会をバンダイチャンネルにて開催致します!→ http://t.co/JQ5IO1CyZH TV放送前に第1話をいち早く観るチャンスです! #mar
12-22 13:36

RT @anime_crossange: 【配信情報】バンダイチャンネルにて12月27日(土)20:00、第7話~第12話を一挙無料ライブ配信決定!!アルゼナルの少女達それぞれが抱える想いの行方をご堪能下さい♪http://t.co/TR9n5cdLUJ #クロスアンジュ h…
12-22 13:36

脱稿しても真の意味で解放された訳ではないんよ……。年明ける前にやることは他にもあるのだ。
12-22 13:04

さぎょろう……。
12-22 13:04

うづらさんのツイートツボにぐいぐいくる。
12-22 13:03

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12/20のツイートまとめ

toychest0308

RT @OTA_NEWS_24: 【閲覧注意】異次元の画伯っぷりを誇る声優・小林ゆうさんが「ねこ」のLINEスタンプの制作を発表 絶対ねこじゃないよこれ! http://t.co/fYF8DnhcE4【画像】 http://t.co/zxnadqTeA8
12-20 18:50

蟲師の舞台化もびっくりしたけどね~。これもすごいな。
12-20 15:32

クオリティたっか!
12-20 15:31

RT @traum0908: NARUTO舞台マジ完成度高すぎ http://t.co/yeFgjz3gm4
12-20 15:31

怪しいwwwwww
12-20 15:27

RT @otakomu: 【40RT】月面で地球外文明の遺跡が見つかるwwww http://t.co/VWlnYvckTc http://t.co/y6v7fB4Y5g
12-20 15:27

@chacha_tan すんごいピンポイントにあったんだね(笑) ちゃんと二色になってるのってなかなかないのに。しかしなんか見つけた時に私のまで……どうも有難う!!(*´v`*)
12-20 14:59

@chacha_tan スザルルでとは!?www 色がってこと? 私のトコから贈るプレゼントもスザルルカラーにしたよ!
12-20 14:53

@chacha_tan えええwww有難う!?;;;; バレエの会場?でもグッズって売ってるのね。四季劇場思い出した。
12-20 14:51

@te_deum お疲れ様~! やり遂げた感! 私何もかもこれからだww さすが仕事早いなーキングは(`・ω・´)本どんなふうに包装されるのかめっちゃ楽しみにしてる! 写真見せておくれ///
12-20 14:27

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◆ノンケスザクとガチルルちゃんR2/SAMPLE◆



「男が可愛いなんて言われて喜ぶ訳ないだろ」
 その台詞と共に、スザクは床に突っ伏す男の髪を引き上げた。軍の生活に不満がないとは言わないけれど、一番腹が立つのは何といってもコレだ。ブリタニアの差別など日常茶飯事、本当の敵は仲間である日本人の中にもいる。
 腹を押さえてうずくまっていた男を、スザクはもう一度蹴り飛ばした。見える所でやれば目立つから、陰でこっそり。こういう考え方がスザクは大嫌いだ。やらなければやられる、そういう価値観も本当は好きではない。でも――
(お前がそのつもりならこっちも容赦しない)
 昨日、同じ部隊に配属されたばかりの男は低い呻きを残し、ぼろきれのようにぐったりして動かなくなった。
 宿舎で同室になり、夜になってからスザクは伸し掛かられた。やたら愛想が良かったのはそういうことだったのか。そう納得するなり頭に血が上った。人の親切を逆手に取るなんてますます許せない。騒ぎにならないよう内々でことを収めるために、部屋の外に出て警備という名の見張り役に幾らか掴ませておく。本当は聞こえているのに、助けに来なかったんだからこの男も同罪だ。スザクが内心、『卑怯者め』と罵りながら紙幣を渡すと、守衛のブリタニア人はにやにやしながら受け取った紙幣を翳してみせた。
(僕の金じゃない、そこに転がっている変態の金だ)
 もともと同性愛者に偏見はなかったのに、軍に入ってからスザクは唾棄したくなるほど嫌になってしまった。自分もイレブンとして差別される側だから、同じように差別される辛さはよく解る。でも、少なくともスザクは生きていく上で誰かに迷惑をかけてはいないし、自分の暴力的な面を抑え込むために性格だって変えた。他人から見た時にどう映るのかまでは解らなくても、努力はしているつもりだ。
 『イレブンなんだから、ブリキどもにも掘られてるんだろう?』。そんなことを言うくらいなら、軍になんか入らなければ良かったのだ。風紀が乱れる、欲求不満ならそういう所に行けばいい。手近な僕で済ませようなんて考えを起こすからいけないんだ、とスザクはぎゅっと拳を握りしめた。
 こういう揉め事はよくあることで、幸い大きな問題にはならなかった。黙認がまかり通ってしまう社会、やっぱり間違っている。『内側から変えていくべきだ』という思いはますます強くなった。
 その変態は軽い処分で済み、今も同室でのうのうと生活している。『部屋を替えてくれ』というスザクの訴えは、当たり前のように退けられてしまった。全く、やっていられない。


 いつ行っても人っ子一人いないカウンター。夜になるとバーになるその店の片隅には、仕切り付きの卓が一席だけある。ルルーシュは『そこのランチが美味いんだ』と言い、今日は学校を抜け出していた。付いていくスザクもスザクだ。結局、二人揃って午後からの授業をエスケープすることになった。
「ノンケに手を出そうとするゲイなんて、全員滅べばいい」
 食後にそう切り出したスザクに対し、頬杖をついたルルーシュが悪意なく言い放つ。
「俺は解るけどな、そいつの気持ち」
「――は?」
 耳を疑いそうになった気持ちを解って欲しい。
「何が解るんだ?」
 殺気立ちながらスザクが尋ねると、ルルーシュは「だから」と言い置き、テーブル上のスザクの手を誘惑するように握った。
「お前みたいなイイ身体してる奴と同室なんだろう? 変な気を起こすのも無理はない」
 ガタッとスザクは椅子ごと退いた。ルルーシュが握ったままのスザクの手に力を込め、一人納得するように深々と頷く。
 誰だろうこれは? スザクがそう思ったのは一瞬で、キラリと光る猫みたいな目付きを見て「ルルーシュはあの変態の味方なんだ」と悟った。
 完全に引いた、ドン引きだ。
 顔面を引きつらせるスザクにふっと微笑み、ルルーシュは『困った奴だ』と口走りそうな顔付きでゆったりと足を組み直した。
(困った奴は君だし、困っているのは僕だ)
 余裕ぶった態度を見てスザクが確信する。
 獅子身中の虫。親友だと信じていたルルーシュもゲイだった。
「冗談きついよ」
「まあ同情はする」
 だったらやめろ、今すぐに。そう思ってスザクが握られた手を跳ね除けると、ルルーシュは途端にムッとした。
「なあスザク、俺も一回でいいんだ」
「なっ――?」
 向かいに座っていたのに止める間もなく、ルルーシュは隣に滑り込んでくる。普段とは違い、信じられないほどの素早さだ。拒まれるなんて思ってもいなさそうな態度。いきなり積極的になって椅子に座り、甘えるように身体をすり寄せてきたのでスザクはぎょっとした。人にベタベタくっ付かれるのは苦手なのだ。だいたい、『一回でいい』とはどういう意味なのか。
「ルルーシュ……」
 手を上げたりしないと解っているのだろう。スザクが突き飛ばすことも出来ずにいると、ルルーシュは上目遣いになってスザクの肩にそっと腕を乗せた。
「怒るぞ、ルルーシュ」
「もう怒ってるだろ」
「解ってるならやめろ」
 怒気もあらわに吐き捨てる。冗談でも笑えないシチュエーションだ。もともと、ねじれたプライドと性格の持ち主だとスザクは知っていたけれど、あくまでも問題があるのは性格だけだと思っていたのに。
 ルルーシュは聞き入れず、スザクは「最悪だ」と顔を歪めていた。普通の接触ならともかく、これは背筋がぞわぞわする。顔面は引きつったままだし、さっきより嫌悪感丸出しになっているかもしれない。ドン引きしているのが見て解らないのか、さっさと離れろよ、と心の内で吐き捨てる。
 ルルーシュはスザクの怒りなどお構いなしに、妖艶な微笑みを浮かべてスザクを見つめていた。優雅な手つきでドリンクのグラスを傾ける。
(自信がありすぎるのも困りものだ)
 耳元に吐息がかかるようにしているのは、もちろんわざとなのだろう。スザクとしては生ぬるいだけで全く興奮しない。
(悪趣味もここまでくると逆に冷めるよ)
 スザクは妙に冷静になった。目が据わっていくにつれて、腹も据わっていくのが自分でも解る。
 あいにく、ルルーシュの顔なら見慣れているし、こんなふうに迫ってこられても迷惑な上に気色悪いだけだ。あの男と同じように床に沈めてやろうか――一瞬、物騒な考えが浮かんだ。でも、訓練を受けている身で一般人に危害を加える訳にもいかず、『悪いな』と思いつつ言葉での応戦を試みた。
「言っておくけどルルーシュ、僕が好きなのは女だ」
「だから?」
「やっぱり胸がある方がいいよ。身体も男と違って柔らかくて気持ちいいし、髪だって長い方が綺麗だし。君の声じゃ、幾ら耳元で囁かれたって何とも思わない、低いからね。もっと言った方がいい?」
 ありったけの毒を込め、淡々と告げておく。ルルーシュはスザクの肩に置いた自分の腕に顎を乗せ、『この俺に向かっていい度胸だ』と言いたげな笑みを浮かべてうんうんと聞き流していた。その顔を直視し、ハッキリ宣言してやったのに――
(駄目だ、全然懲りてない)
 ここまで面の皮が分厚い奴だったのか? とスザクは首を傾げた。繊細な部分もあると思っていたのは幻想だったのか。
ともあれ、スザクの目測は甘かった。自信満々なルルーシュは面白そうに口端を吊り上げ、フンと不敵に笑う。
「気持ち悪いと思うのなんか最初のうちだけだ。残念だったな、俺が誘って落ちなかった奴など――いない」
 アウトな発言なのに、勝ち誇った笑みなのはどうしてだろう。
(今まで誰をどう誘ってきたんだ、何のために!)
 すかさず突っ込みたくなるのをスザクは我慢していた。溜められた語尾がなおのこと鬱陶しく思え、こめかみがピクピク痙攣する。ルルーシュにこういう態度をとられると、スザクは心底イラッとする。たとえ女装されていたって、男とヤるなんて絶対にお断りだ。
「俺にとって障害とは、乗り越えるためのものだ」
「人の性嗜好や常識まで乗り越えようとしなくていいよ。馬鹿じゃないのか?」
 すげなく切り返し、スザクもジュースを煽った。まさかすぎる展開で脳の芯から冷え切っていく。断られた方が却ってやる気を出すなんて、本当に今日のルルーシュはどうかしている。
「馬鹿、ね……」
 キレるかとスザクは思っていたが、ルルーシュは気取って肩をすくめた。
「お前の体力馬鹿な所は俺だって嫌いじゃない。お前も俺のことが本当に嫌なら、とっくに出て行ってる筈だろう?」
「好きだよ、友達としてなら」
「じゃあスザク、根比べといくか」
「……?」
 スザクが避けないのをいいことに、ルルーシュはスザクの膝の上に足を乗せた。フットマン代わりにするだけでなく、、振り落とされないようわざわざ絡めてこようとするからタチが悪い。
「やめろ!」
 荒っぽく膝を揺すって振り落す。ルルーシュは忌々しげに顔を歪め、チッと舌を打った。
「相変わらず乱暴な奴だな、お前は人に期待させるのが上手すぎるんだよ。解れこの天然」
 言いがかりに等しい物言いだ。無表情でスザクが睨みつけると、ルルーシュは一旦引っ込めた足をまた乗せてきて、「つれなくされればされるほど燃える」と尊大に嘯いた。
「僕は期待なんか――」
「逃げないのか?」
「逃げる?」
「お前を狙ってるんだぞ、俺は」
(そうか、僕は狙われてるのか)
 真顔になって考える。だから何なんだろう?
 ルルーシュに狙ってるなどと言われても、スザクとしては何の危機感も感じない。冗談のつもりなら最低だし、これ以上やらかすつもりなら首根っこ引っ掴んで連れて帰るだけだよ、と胸の内で呟く。
 ルルーシュはノーリアクションなスザクに著しく気分を害し、気位通りに高い鼻先を見てつい、と目を細めた。
(ムカつかせようとしてくる奴には無視が効くって本当なんだな)
 スザクが感心していると、ルルーシュは爪先でリズムを取りながらスザクの膝に乗せた足を遊ばせていた。
「重いよ」
「何?」
「足に決まってるだろ?」
「乗せ心地は悪くない」
「さっきから『どけろ』って言ってるのが聞こえないのか?」
「聞きたくないな」
 かなり険悪な雰囲気だ。ディスコミュニケーションの極みである。
(なんて我儘なんだ)
 漏れかけた溜息をスザクが押し殺す。怒りを通り越して呆れてきた。
(こんな奴だったか? と思ったけどこんな奴だったかもしれない。でも、今日のルルーシュはあいつに似ている)
 あの趣味の悪い仮面を被った謎の男、ゼロ。そのゼロと話している時の苛立ちに、限りなく近しいものをスザクは感じていた。自意識過剰な上から目線、そっくりだ。いつものルルーシュはもう少し雰囲気が柔らかい。同族を差別されたから、実は腹を立てているのだろうか。
「ルールを設けよう、お前の好きな」
「どういう意味?」
「俺の誘惑に勝てたら潔く諦めてやる」
 なんでそんなに偉そうなんだ、とスザクは溜息を漏らした。ルルーシュが「どうだ?」と尋ね、科(しな)を作る。そんな下らない勝負に乗ったところで、スザクにとっては得るものなど何もない。
 どうでもいいことで張り合っている自覚だけはある。でも、今日のルルーシュにだけは何となく負けたくなくて、スザクはつい「乗った」と口にしてしまった。
「交渉成立だな」
「しつこくされるよりいい」
 ますますどこぞの悪役っぽくルルーシュがニヤリとする。友達をそんな目で見たくはないけれど、スザクの目からすればアンチヒーローな悪役そのものだ。
 完全に調子に乗ったルルーシュがスザクの足にまたがり、抱きつくのと同じ体勢になった。そして、ずいっと顔を近付ける。
「何するんだ」
「目くらい閉じろ」
「だから、何をするつもりなのかって訊いてるんだ」
「黙って目を閉じていればいい……」
 質問の答えになっていない。そう言いかけたスザクの口は、ルルーシュの人差し指で塞がれた。ピタリと当ててきた細い指を自分の唇に持っていき、ルルーシュはうっとりした表情でスザクの口を見つめ、見せつけるようにして触れていた箇所に口付ける。うわっ、とスザクは目を細めた。
(間接キスだ)
 眩暈がする。SAN値がガリガリ削られる。
「思い通りになって満足そうだな」
「カミングアウトの機会を作ってくれて感謝する」
「神経疑うよ、君に相談した僕が間違ってた」
 スザクは本気で腹を立てていた。目の前にいるのはスザクの知っているルルーシュではない。友達だと思っていたのに、裏切られたようなものだ。もはや幻滅寸前だ。
(何これ)
 罵倒しているのに、ルルーシュはたまらないという面持ちでうっそりと微笑んでいた。ゾクッときた、そんな顔で。
「お前はかっこいいよな。本当は俺、一度でいいからお前みたいになってみたかったんだ」
 つう、と頬を撫でられ、スザクは白けた気分になった。性格だけSなドエムは厄介だ。打たれ強いだけなのに自分は強いと思い込んでいて、いつまで経っても勝てるつもりでいる。安易に他人を舐めてかかるくせに、やられてもやられても性懲りがない。
「なれないからって、その相手を自分のものにしようとするなよ」
 思い込みが激しいのは知ってたよ、と遠い眼差しになり、スザクが溜息をついているとルルーシュは不満げに鼻を鳴らした。
「目は閉じろって」
 クスクス笑い、頬に手を添えてくる。スーパー空気読めないのか単にナルシストなのか。どさくさ紛れにキスされそうになり、スザクは思いきり顔を背けた。
「これじゃ我慢大会だ」
「酷い言い草だな」
「プライドズタボロにされなきゃ解らないんだろ?」
「お前が怒ると興奮する」
「――変態だな」
 相当酷いことを言われているのに、ルルーシュは堪える気配がないどころか、露骨に背けたスザクの顎に鼻先をすり寄せようとする。
「ルルーシュ……」
 ここまで動じないなんて、とスザクは怯んだ。正直、予想外だ。猫に懐かれるならともかく、大の男にすり寄られるなんて拷問以外の何物でもない。堪えているとルルーシュは、スザクの制服の襟を開いて鎖骨に軽く歯を立てる。
舌先と唇の湿った感触。そろそろ本気で限界だ。
「ルルーシュ……!」
「ん?」
「もうやめだ!」
「根を上げるにしても早すぎないか?」
「無駄だよこんなの、君の色仕掛けが僕に通用するなんて思ってないだろ?」
 君の、の部分を強調すると、ルルーシュは急に飽きたのか「バレたか」と言い、やっと膝から降りた。自分の椅子に戻っていく姿を見てスザクが思う。
(男なんて抱っこするものじゃない、地味に重かった)
 ただ触りたかっただけなんだと気付き、それにもげんなりくる。椅子に座り直したルルーシュは、やりたい放題やらかしたことを詫びもせず、喉を鳴らして残ったドリンクを一気に飲み干した。
「これっきりだぞ、ルルーシュ」
 悪ふざけに付き合わされるのはこりごりだ。収まらない苛立ちをスザクがぶつけると、ルルーシュは静かにグラスを置いた。組んだ手の甲で顎先を持ち上げ、挑発的な笑みを浮かべる。
「戦略的撤退だ。次こそ振り向かせてやる、必ずな」
 いい加減にしろ、とスザクが怒鳴りつけたくなる台詞を残し、ルルーシュは席を立った。
「学校に戻らないと」
 うんざりしながらスザクが呟く。すると、振り返ってきたルルーシュはどことなく寂しげな目付きでスザクを睨んだ。
(甘えるな)
 とスザクも睨み返す。
(今頃しおらしくするなよ。こっちは見る目が変わりそうだ)


 虫も殺さぬ顔をして毒を吐く、スザクはそういう人間だった。空白の七年間を経て丸くなったように思えた性格も所詮は擬態、根本的には何一つ変わっていない。
 昔と同じく無条件で自分を受け入れてくれるとルルーシュは信じていたが、ゼロとしての誘いも頑として断られている。柔和なふりをした俺様のスザクは、これからも色んな人を勘違いさせ、その度に立ちかけていたフラグを片っ端からへし折っていくのだろう、再起不能なまでに。
「お前が好きだ、スザク。愛してる」
「駄目だよルルーシュ……」
「俺のものになれ」
「僕も愛してる。けど、君のものにはなれない」
 情感たっぷりの台詞、芝居がかった仕草。手を握り合う二人を囲んで教室内でどよめきが起こる。隣の席に座るルルーシュと、見つめ合ってヒューヒューと囃し立てられているスザク。そのうちに、伏せられていたスザクの目の奥に物騒な光が宿った。
「今日もBLごっこかよ?」
 離れたところでリヴァルが苦笑している。水面下でどういったやり取りが成されているのかは、当の二人にしか解らないだろう。
 さながらコブラ対マングース。人前でも隙あらばベタつこうとするルルーシュに苛々しつつ、対外的には隠そうとスザクは振舞うので、最初は色めき立っていた面々も次第に気付いて遠巻きになっていった。『押して駄目なら引いてみろ』の要領で、ちょうどルルーシュは昨日から手を変えたところだ。
 妖艶な誘惑が通用しないのなら、男らしくストレートに誑すまで。現在リベンジの真っ最中――
「お前らってさ~、正直どこまでマジなのよ? 皆にはウケてるみたいだけど」
 寄ってきたリヴァルをスザクが屈託のない笑顔で見上げる。
「ルルーシュが僕を落としたいんだって。『必ず落とす』って宣言されたよ」
 おお~! と再び外野がどよめく。「な、ルルーシュ」と語りかけながらもスザクの目は笑っていなかった。ルルーシュはさらりと前髪を流し、秘めておきたかった会話をバラしたスザクを気付かれない程度に睨んだ。ここで見栄を張ってしまえば、スザクの思う壺。「ご想像にお任せするよ」と肩をすくめてリヴァルを取り成した。スザクがすかさず「そうか」と、わざとらしく沈鬱な表情になり、ルルーシュに横目を送る。
「僕とのことは遊びだったんだな、酷いよルルーシュ」
「おいおい、冗談で済ませるつもりか?」
「嫌だな、君だって本気なんて言わなかったじゃないか。僕は潔く身を引くよ」
 くさい演技が一気に破綻し、教室中が「別れるのか?」という空気に包まれていく。スザクがにこやかに「付き合ってないよ」と返し、あえなくBLごっこは強制終了となった。
 誰の目から見ても、スザクが諦めさせようと仕向けているのは明白だ。それが解るだけに、ルルーシュの心も折れる。ごっこ遊びに見立てていても、言っていることは全て本心。自分の気持ちをなかったことにされてしまうのも辛いが、何よりスザクがルルーシュ自身に否定させたがっているのを見るのはもっと辛い。
 休み時間が終わる前にルルーシュは教室を抜け出し、一人屋上へと上っていった。
「ルルーシュ!」
 小走りになってスザクが追いかける。呼び止めてきたのがスザクだと解っても、ルルーシュは振り向かなかった。
(やはりお前には、押すよりも引く方が効くんだな)
 背を向ければすぐさま駆けつけてくる、こんなふうに。ルルーシュの一挙一動を注意深く観察しているスザクだからこそ、ルルーシュが落ち込んでいることにも傷付いたことにも気付くのだ。
 でも、と立ち止まり、ルルーシュは自嘲してしまう。
(解っている、俺だって)
 友人として大切に思ってくれてはいても、スザクにとってルルーシュはそれ以上でも以下でもない。同性相手にストレートのスザクが、特別な感情など抱く筈もなかった。振り返りたがらないルルーシュの後ろでスザクも足を止め、背中に向かって問いかける。
「どうしてもそういう関係じゃなければ駄目なのか?」
「愚問だ」
 今だけは顔を見たくない。スザクに背を向けたままルルーシュは答えた。
「お前が好きになった奴に同じことを言われて頷けるなら、俺も納得してやる」
「――――」
 返されたのは反発を帯びた沈黙。言い返してこないスザクを置いて、ルルーシュは階段を上っていった。屋上に続くドアを開く。
(好きで居続けるだけでいいのか?)
 自問しながら眩しさに目を細め、額に翳した掌で光を遮った。フェンスの手前まで歩み寄り、見渡した光景はいつもと変わりのない長閑な学園。もつれた考えを整理するのにはうってつけの場所だ。
 無意識に溜息が漏れ、ここに来て自分が緊張していたのだとルルーシュはようやく気が付いた。無人の屋上に来てからやっと、まともに呼吸出来るようになれた気がする。
 相手に期待し、同じ気持ちを共有して欲しいと望むのは個人の勝手だ。ルルーシュだってあくまでも、これが一方的な我儘なのだと自覚している。だが、望んでしまう。欲しいものを欲しいと言ってしまうことのどこがいけない?
(何もせず、ただ諦めてしまうなんて……ただ手をこまねいているだけなんて俺は御免だ)
 万策尽きるまで足掻き続ける。それでも足りないのなら、新しい道を切り拓けばいい。諦めるのはギリギリまで努力しても実らなかった時。たとえそうなってしまったところで、諦められるかどうかなどルルーシュ自身でさえ解らないのだが。
 尖った装飾の施されたフェンスに寄りかかり、ルルーシュは再び溜息をついた。そのつき方が自分でも辛気臭く聞こえ、少々落ち込む。先ほどのスザクの態度を思い出し、なおのこと暗い気持ちになった。何より、自分自身を鼓舞する力がどこからも湧いてこないことに腹が立つ。
 生涯の伴侶となり得る相手はスザク只一人、他の誰であっても駄目なのだ。外面はいいのに、スザクはルルーシュに対してだけは繕った態度をとらず、よく言えば気を許していて、悪く言えば遠慮がなかった。人前では温厚に振舞っていても、ルルーシュと接する時だけは地金が出てしまう。そんなスザクにだけ、ルルーシュの心はどこまでも惹きつけられる。
 七年前から根本的に何も変わっていない。それを知るだけで安心もした。でも、昔と今は違う。変わらない部分があることは事実でも、決して以前と同じではないのだと認めなければ。
(避けもせず、期待だけはさせるくせに)
 但し、本気で向き合ってはくれない。そんなスザクはとても残酷な男だ。
 本当は、身体の関係なんてなくていい。ただ、スザクの特別になりたい。しかし、爛れた付き合い方に慣れていると豪語してしまったのはルルーシュ自身なのだ。
 後に引くことも出来ず、先にも行けず。ルルーシュは情けない思いを噛み締めながら、冴え渡る青空をいつまでも見上げていた。



 スザクに振る舞う手料理には、たっぷりと愛情を込めている。それが通じているのかいないのか、スザクは黙々とルルーシュの手捏ねハンバーグを口に運んでいた。
『お前は人に期待させるのが上手すぎるんだよ。解れこの天然』
 ルルーシュがそう言ってやった時、スザクは心外そうに『僕は期待なんか――』と答えていた。
(本当に思い当る節なんてなかったっていうのか?)
 そうなのだろう。だからこそ、タチが悪いとルルーシュは思う。自分から触るのは良くても、人から触られるのは苦手だなんて。
 『次こそ落としてやる』とルルーシュが宣言した後も、スザクは態度を変えなかった。もちろんカミングアウトした時は地味にキレていたが、少なくとも表面上は。嫌だと思ったことはきっぱり拒否する代わりに、家に誘っても断らず、「変な真似はしないだろうな」などと言いはしても今までと同様、こうして遊びにもくる。
 武術の達人が、自然体であっても隙がないのと同じだ。そのせいでルルーシュは攻めあぐねていた。
「僕は客間でいいよ」
「そう言うな、布団はクリーニング中だ」
「じゃあ帰ろうかな」
「なんで」
「訊きたい……?」
 しれっと切り返しながら、スザクは人参のソテーを切り分けていた。ルルーシュと系統の違うツンデレとでもいおうか、とんでもないツンモードである。『トドメを刺して欲しいならいつでもそうしてあげるよ、後悔しても知らないけど』。そんな口ぶりから牽制、もとい警告がセットになっているのが嫌でも伝わってくる。
 スザクの向かい側で平静を装い、ルルーシュはハンバーグにぐさりとフォークを突き立てた。そして、リヴァルに伸し掛かられた時のスザクの様子を思い出す。
 顔は笑っていても、うざったそうだった。でもスザクは、ルルーシュには自分から触ってくる、まるで所有物を扱う手つきで。話す時の距離だってやたらと近い。あれで特別視されていないと思える奴がいるなら会ってみたい、とルルーシュは思う。それなのに、「行けそうだ」と判断して行動に移すと、この男は即、容赦なくフラグをへし折ってくるのだ。
『スザクってバージン苦手そうだよな』
 そう吹き込んできたリヴァルのことを、ルルーシュは恨んでいた。逆恨みなのは自分でも解っている。
『あいつが好きなのって年上だろ? 慣れてない女子に対しても優しくしそうだけど、内心面倒くさいなんて思っちゃってたりして』
 昔から、年上にモテていたスザクだからこそ一理あると思い、参考にしてみたところ結果はこのザマだ。スザクが易々と色仕掛けに乗るなんてルルーシュも思っていない。そこまで単純な男だったら却って助かるくらいだ。
 しかし、ここまでドのつくノンケだなんて。あまりの反発の激しさにルルーシュは少なからず傷付いた。露骨に嫌悪を示されれば、ルルーシュとて竦んでしまう。仕返し半分、慣れさせて受け入れさせてしまえればこちらのもの。そういう腹があったからこそルルーシュも慣れているふうを装い、しつこく思われていることを承知の上で誘っているのだ。……けれど、そろそろ逆効果か。いざ適当に流されるようになってしまうと、それもまた面白くない。
(手を変えるべきだ、予定と違う慣れ方をするとは。スザク、やはり恐ろしい男……)
 ルルーシュは心の中で舌打ちした。しくじったのだ、肝心なのは最初の一手。黙々と食事を続けるスザクを前に、称賛とも罵声ともつかない言葉を心の中で送る。
 スザクは怒るよりも賢明、相手にするだけ馬鹿らしいと切り替えたのだろう。無視されないだけマシとはいえ、ルルーシュにとっては屈辱だった。しかもやりすぎれば当然、手痛いしっぺ返しが待っている。事前に発される警告をルルーシュが聞き入れなければの話だが。
「本当は手を出したいのを我慢していたんだ。今までよく耐えたと思っている」
「それで?」
「嫌なら本気で拒むんだな」
 重々しく言ったルルーシュを真顔で見つめ、スザクはナイフとフォークを揃えて皿に置いた。居直った変態の宣戦布告は通り魔の言い分に酷似している。
 ナプキンで口を拭い、スザクは朗らかに言い放った。
「やっぱり帰るよ」
「はは、冗談だ、固い奴だな」
 ルルーシュが乾いた笑いを漏らす。スザクは表情も変えぬまま、引きつるルルーシュを正面から見据えた。
「過敏になったのは君のおかげだ」
「客間で寝るのか……?」
 ルルーシュが恨めし気な視線を送れば、スザクは目を閉じて軽く首を振り、ナプキンを横に置いた。
「そんな顔をしても無駄だよ」
「今まで通り手は出さない」
「当たり前だろ……?」
 スザクが帰ったあと、客間のシーツを自室に持っていき、自分のベッドに敷いて寝るのがルルーシュの密かな楽しみだった。今まで『客間で寝ろ』と言ってきたのは紳士としての抑制の結果。本当は筋肉や汗、匂いに至るまで堪能したい。
 誘惑という名目で堂々と触(さわ)れる今――スザクはこの通り許可していないが――ルルーシュの欲望は以前に比べて少しは緩和されている。が、贅沢とは思えど前進しているぶん、今度は欲が出てきてしまうのだ。
 憤りを隠さず、ルルーシュは向かい側で何事もなかったかのように食事を再開するスザクを観察していた。どうしてもこの男が欲しい。大口でハンバーグを平らげていくさまを見ているだけで幸せになれる。もちろん、誘う時はこのメニューが好物だと知った上で餌にさせてもらった。美味そうに食べて貰えて本望だ。
 スザクも、見られていることには気付いていた。わざわざ用意したと言ってきたのが好物だった理由も、ルルーシュが餌として釣っているつもりでいることにも気付いている。
 でも――
(解ってないんだろうな。別にハンバーグに釣られたから来た訳じゃないのに)
 性懲りがないのも事実だが、健気ではある。一途に情熱を傾けるところが決定的に間違っているとスザクは思うのだが、ルルーシュは昔からそうだと納得してもいた。
(まあ美味しいは美味しいし、いいか)
 デミグラス系の料理が好きなことはしっかり把握されているので、張り切って腕をふるったに違いない。確かに、ルルーシュの手捏ねハンバーグはいつも通り絶品だった。
 前にも言った通り、スザクも友達としてなら好きだ、ルルーシュのことは。同性愛者であるがゆえにちょっかいをかけてくることを差し引いても、抱いている友情は変わらない。突き抜けた性格に振り回されるのは日常茶飯事、元からのことなので大して気にもならなかった。自分だって、それを言うなら大概だからだ。
 殺伐とした夕食のあと、スザクは結局泊まっていくことにした。まっすぐ客間に向かおうとしたところで引き止められる。
「スザク、あのな?」
「何?」
「クリーニング中だと言っただろう?」
「クラブハウスって、他の部屋にもベッドあるよね?」
「その前に、俺の部屋でお茶でもしないか? 話したい」
「いいよ、さっきみたいな話以外なら」
 どうにかして自室で寝かせようとするルルーシュに打ち勝ち、スザクはこの日、心安らかに客間で眠った。
 ここまでしても、泊まりには来るのだ。何故ならルルーシュは、スザクにとって誰よりも大切な友達だから。

◆運命の糸(R18)/SAMPLE◆





「えっ、男?」
 ドアを開けての第一声はこれだった。
 ルルーシュは生まれてこの方、人から気色の悪いものを見るような目つきで見られたことはない。持って生まれた天性の美貌、モデルですら凌駕するパーフェクトな肢体。それらは人目を惹き付けてやまず、学生時代、遡れば幼児か赤ん坊という頃から、道行く人々まで虜にしながら生きてきた。けれども、今目の前にいる男は「参ったな」とも「弱ったな」ともつかない、ともすれば迷惑そうな面持ちで突っ立っている。
 おかしい、とルルーシュは思った。自分の容姿に圧倒的な自信を誇り、でも鼻持ちならない印象は与えぬよう慎重に気を配り、まかり間違っても顔や態度に出すなどという愚行は犯していないはずだ。人が生きていくために仮面は必要、本性を出すのはプライベートだけで充分。それは、内弁慶なルルーシュが究極の接客業といわれるこの職に就いてから、不本意にもクビになったりしないために身に着けた唯一の処世術だった。
「何か、不都合な点でも?」
 気分を害している、とは表に出さずルルーシュは尋ねた。店のホームページにはハッキリと、ルルーシュの顔写真と共に『出張ホスト』と書かれている。そして、おそらくそのサイトを伝手にルルーシュを呼んだのは、他ならぬこの男なのだ。
「とりあえず中入って」
 玄関でというのも何だから、という意味なのだろう。男は口早に言い、辺りを窺いながらルルーシュを招き入れた。このマンションの一階にはコンビニエンスストアが入っていて、深夜でも人通りが多い。誰も来ないうちにと言わんばかりに、男はそっとドアを閉めた。振り返ってきた顔には怒りのようなものが浮かんでいる。『入れてしまったはいいけど、どうしよう』と口に出すまでもなく書いてあった。
「何か間違ったみたいだ。君、男だよね?」
 あえての確認、というふうに男はルルーシュを藪睨みした。視力が悪い人もよくこういう顔をする。しかし、今は視力の良しあしとは関係なく、明らかに場持たせだ。
(ノンケか……)
 ルルーシュはむうと低く唸った。似たような事故なら前にもあったが、その時の客はルルーシュを一目見るなり態度を翻した。友人との罰ゲームというのも、この業界ではよくある話だ。『俺、男との経験はないんだよね』などと言いながらも興味はあったようで、その客とは結局、風呂場で身体を洗い合っているうちに行為にもつれ込んだ。
「見ての通りです。失礼ですが、どちらをご覧になられたんです?」
「どちらって?」
「サイトがあったでしょう」
 男は飲みかけの缶ビールが置かれたテーブル前に行き、ソファに腰かけてルルーシュを見上げた。
「サイトって店の? 見てない」
「じゃあどこから……」
「うーん、一緒に飲みに行った同僚がくれた雑誌、かな」
 この客は駄目だ、とルルーシュは内心、舌を打った。なし崩しに同性と寝てしまうタイプにはとても見えない。
 ルルーシュがひっそり息を吐き出すと、男は溜息と取り違えたらしい。気まずそうにビールを一口飲み、「君も飲む?」と訊いてくる。
 『キャンセルすることって出来るの?』。ルルーシュはてっきり、そう訊かれるのだと思っていた。その方が自然な流れだし、男を相手に出来ないのなら他にすることもない。ルルーシュとて、時給ではなく歩合制で働く身だ。もちろん、キャンセルしないなら行為なし、会話だけで済ませて帰ることも出来るのだが、客が了承した場合の話である。
「勿体ないですよ、せっかく晩酌してるところだったのに」
 道具の入った重いバッグをルルーシュが持ち替えていると、男は曖昧に苦笑した。
「遠慮しなくていいよ、嫌じゃなければ付き合って?」
「いえ……うちの店、広告での顔出しってしてなくて。解りづらかったですよね」
 男は僅かに沈黙し、視線を逸らした。「まあ座りなよ」とソファの隣を指す。自分から帰りたい、と口に出す訳にもいかず、ルルーシュも迷った末にどうするとも決められないまま腰かけた。入れ替わりに男が立ち上がり、キッチン前の冷蔵庫を開けてビールを取り出す。「飲める?」と尋ねられ、気乗りしないながらもルルーシュは頷いた。
「仕事って何時まで? 飲んでも大丈夫?」
 出会い頭よりも砕けた口調で男は尋ねてきた。さっきは驚いただけで、悪気はなかったのだろう。ただ、時間よりも他に気にしなければならないことが、この男にはあるのではないか。
 ビールを前に置かれ、ルルーシュが戸惑っていると、男はわざわざプルタブを開けて置き直してくれた。こんな所で親切さを発揮されたところでルルーシュの心は動かないのだが、邪険にあしらわれているのではない、と解ればリラックスは出来る。ルルーシュは軽く礼を言い、喉を鳴らして勢いよくビールを煽った。
「なんか、ごめんね? 気を悪くしただろ」
 ぎこちなく男がとりなす。童顔だが、よく見るとルルーシュより年上のようだ。
「こちらこそ」とルルーシュは缶を置き、首を振った。一向に帰らせるつもりのなさそうな男の様子に戸惑う。
(ノンケじゃないのか?)
 まさか――こいつはノンケだ。だったら会話で切り抜けよう、とルルーシュは気持ちを切り替えた。
 客からはまず、年齢の話を出されることが多く、ルルーシュは大体の年なら言い当てることが出来る。何人も似たような奴を相手にしていれば、そのうち嫌でも読めるようになる。たぶん営業職だ、とルルーシュはあたりを付けた。酒に強く、男っ気も強い体育会系。素早く流し見たゴミ箱の中には、ルルーシュの読み通り同じビールの空き缶が三つも入っていた。
「今日は暇で。女性を呼んだと思っていて男が来たら、誰だってびっくりしますよ」
 ソファに座り直し、非を責めない口調で愛想笑いを浮かべる。やはり酒での接待に慣れているとみえ、男はルルーシュに対しても有効だと判じたようだ。だが、「名前聞いていい?」と人懐っこそうに尋ねてくる割に、まだ目つきが鋭い。同性への対抗心か、ゲイへの警戒心か。気を許すつもりなど更々なさそうな間合いの測り方が、ルルーシュにとっては新鮮に思えた。
 ルルーシュが名前を教えると、男は「枢木」と名乗った。偽名を使うことが常の世界では、ずいぶんと珍しい苗字だ。
「だいたいが山田、とか田中、とか名乗るんですよ」
「僕のは本名だよ。君は?」
 返す刀でいきなり切られたように感じ、ルルーシュは一瞬ドキリとした。
「本名な訳ないでしょう」
 半ば呆れ声で答える。とはいっても、ルルーシュは自分の名前が大好きで、源氏名も本名を使っている。慣れない変な名で呼ばれるのは嫌だったし、客に源氏名だと思わせておけるのなら、誤解させておくに越したことはないからだ。枢木は、しつこく追及するでもなく「ルルーシュか~」と暢気に頷いていた。本心の読めないアルカイックな笑みを浮かべている。
 そこで、ルルーシュはハッとした。あからさまに源氏名だと悟らせてしまうのも、どのみち接客の上では失敗だ。手強そうな客を値踏みしてやろうと思ったら、出鼻からジャブでくじかれた気分だった。一歩リードされている感覚に、負けず嫌いの血が疼き出す。
「枢木さんは一体、どんなお仕事をされてるんですか?」
 意気込んで尋ねてみると、枢木はきょとんと瞬き、失礼にならない程度にクスッと笑った。
「いきなり仕事の話かぁ、お見合いみたいだね」
「……っ」
「君の恋愛事情の方が興味あるな。どんな人が好き?」
 男二人で何故こんな会話を、と本心では不毛だと思っているだろうに、枢木はおくびにも出さなかった。
「好きなタイプ、ですか……」
「答えにくいかな。今まで付き合った人でも、好きなお客さんのタイプでもいいよ」
 詰問というほどでもなく、ソフトに興味を示しながら会話の主導権を握ってくる。誘導されている、とルルーシュの直感は告げていた。上手くかわそうとすればするほどドツボにはまっていく。
(お前が本当に探りたいのは、俺がタチかウケかってことだろう?)
 この男はつまり、自分がターゲットにされないかどうか確かめたいのだ。
「ジャニーズ系ですよね、枢木さんって」
「ただの童顔、そういうの嫌い?」
「その逆です」
「ホント? リップサービスでも怒らないよ?」
「ついでに言えば声もいい。鍛えてるようだし、いかにもモテそうだ」
 枢木は顔を引きつらせたものの、それはルルーシュから送られた流し目が、Tシャツの袖から伸びる腕に向けられていたからのようだ。もうじき冬だが、部屋の中は暖かい。枢木の態度もだ。ゲイは苦手でも、人としては仲良くしたい。「そんなふうに言われたの初めてかも」と照れてみせる様子から、枢木の隔意のなさはルルーシュにも伝わってきた。
「ちなみに、顔が好みと答えたのも事実ですよ、性格はちょっと天然だけど」
「ん、それはよく言われる」
「枢木さん」
「はいっ」
「本当に訊きたいこと、正直に言っていいですよ」
「……?」
「俺はタチです」
「えっ……」
「というのは嘘で、本当はネコです」
 枢木はじわじわと赤面していった。かと思えば、今度は顔を片手で覆ってがっくりと項垂れる。
「バレた?」
「まあ……」
「あーっ……」
 不意打ちには不意打ちで返す。ルルーシュの目論見は成功し、枢木は深々と嘆息した。一杯食わされた、という気分なのだろう。恨めしそうに指の隙間からルルーシュを見上げている。
「えっと……接客の仕事、君は長いの?」
「そうでもありません。始めたのは半年くらい前で――」
「そっかぁ。僕も職場では色んな人に会うよ」
 枢木はもそもそと起き上がり、ビールに手を伸ばした。
「来るのってどんなお客さん?」
「どんなとは……」
「うん。僕みたいなしがないサラリーマンより、お金持ちの方が多いのかなって」
 気を取り直そうとするかのようにビールを煽り、枢木は愉しげに目をそばめた。ルルーシュが渋面を作り、「あの」と切り出す。
「酔ってませんか?」
「全然? これでも緊張してるんだよ、信じる?」
 意外だ、という気持ちと「本当か?」という思いがルルーシュの中でせめぎ合う。
「酔っ払いは皆そう言うんですよ」
「だって……芸能人かと思った。普段モデルの仕事してるの?」
「俺が?」
 驚いてみせるルルーシュを一瞥し、枢木は頼りない面持ちになった。
「ちょっと……君ももっと酔ってくれないと、僕だけじゃ――」
 甘いマスクが困り顔になると、心なしか更に若々しく見える。枢木は二十代の半ばだろうか。見た目はルルーシュと大差なく、並んで歩けばルルーシュの方が大人びて見えるかもしれない。
 枢木は、素面のルルーシュからテーブルへと目を向けた。酒を勧めたはいいものの、冷蔵庫の中に目ぼしいものは入っていなかったと思いだしたのか、冷蔵庫の方を見て眉をしかめ、気抜けしたように溜息をつく。
「お摘み、あった方がいいよね……」
 ぽつりと言うので、ルルーシュは黙って首を横に振った。本当に要らないのか? と目で問われ、頷くと枢木も頷き返す。
「すごい美形と話せる機会ってそうはないだろ? だから、ちょっと喋ってみたいと思って」
「不機嫌だったのに……?」
 あ、と口ごもり、枢木は潔く認めて「そう」と恐縮してみせた。
「正直、最初はどうしようかと思った。でも困らせてるのは僕だろ? 気が変わったんだ」
「本当に正直ですね」
「ああ、言っとくけど、僕は違うよ? 本当に間違っただけで、本気で悪いと思ってる、だから――」
「察してますよ、枢木さん」
 気持ちのいい奴だ、とルルーシュは思った。横柄に振る舞う客も多い中、枢木の態度は申し訳なさそうに見える。さっきのように押すばかりではなく、いっそ本音を言った方がいいと思ったのだろう。意地悪な言い方をしたのに、枢木は「良かった……」とほっとしたように笑み崩れた。
「でも……いいんですか?」
「何が?」
 単なる好奇心というのは解ったが、居続ければ当然、料金が発生してしまう。
「出張ホストですよ、俺。ビールまで御馳走になって――」
「いいよ、そんなの」と枢木は顔の前で手を振った。
「勘違いしたのは僕の方なんだし、せっかくだからゆっくりしていって」
「割に合わないでしょう、うちは高い。何かお礼をさせてもらわないと」
「いいって、本当に間違っただけ!」
「そう何度も『間違った』と言われるのも……」
「あああ……っ、ごめんごめん、先に支払っておくよ、いい?」
 幾らだったっけ、と枢木は慌ただしくテーブル下のラックから財布を取り出した。天然というのは本当らしい。黙ってルルーシュが見守っていると、突然、真顔になって言い募る。
「本気で嫌だったら帰ってもらってるよ。そういうの、言い出せないほど人に遠慮するタイプじゃないから」
 たぶん、本心なのだろう。実際に言いそうに見える。間違って呼んだと言い張る客は、『どうしてこんな仕事をしてるの?』とか『ホントに男が好きなの?』とか、興味本位に散々からかい、無駄に話を長引かせた挙句、支払だけは渋って帰らせようとするからだ。それでも、ルルーシュは明細を素直に渡す気にはなれなかった。
「いいんですか? 本当に……」
 出し渋っていると、枢木は目敏く見つけて優しく取り上げ、悪戯っぽく微笑む。
「帰りたい?」
「い、いいえ……」
「真面目なんだ。じゃあ何してもらおうかな」
「えっ――?」
 真に迫った口調で言われ、動揺するルルーシュの様子に枢木は笑いを噛み殺していた。口元を隠すようにし、ビールを口に運ぶ。
「嘘、嘘」
 飲みながら甘ったるく、ルルーシュに横目を向ける。深緑の瞳に惹きつけられ、ルルーシュは何故かカッとなり、繕うのも忘れて「馬鹿が」と憎まれ口を叩いた。
「えっ――」
 枢木が小声を聞き付け、どんぐり眼を見開く。まじまじと見つめられ、ルルーシュはついうっかり本性を出してしまったことを後悔した。
 謝る隙を与えず、枢木がニヤリとしながら言う。
「なるほど……ソッチが本性なんだ?」
 妙に嬉しそうだ。しめしめ、と言わんばかりの、恰好のネタを見つけたという満足顔。
(からかわれるのは好きではないが……)
 どういう訳か、この客の場合は不快ではない。ルルーシュは自分でも不思議に思った。
(楽しく飲みたいというのなら、たまにならいいだろう)
 これでも切り替えるのは得意な方だ。
 結局、九十分という短い時間内に他愛ない雑談を交わし、ルルーシュはこの日、正体をなくしそうになるほど強かに酔った。もちろん枢木が手を出してくることはなく、ルルーシュはほんの束の間、仕事を忘れて楽しく過ごした。店には多少怒られたが、気位の高いルルーシュにしては珍しく、後悔は露ほどもなかった。

***

 ネオンと共に夜を過ごし、朝日が昇ると帰宅する。一日の疲れを温かい湯で洗い流し、清潔なシャボンの香りと、お気に入りの香水に包まれて眠るのがルルーシュは好きだった。
 賑やかな繁華街、雑多な人ごみ。昔はくだらなく俗っぽいと、陽気に騒ぐ人々のことを見下していた。でも一歩足を踏み入れてしまえば、そこは時間を忘れてしまうくらい楽しい場所だったのだ。
 酒に浸り、他愛ない冗談を言い合い、夜ごとに他人と情を交わし合う。そうしていると時間だけではなく、辛いことまで忘れてしまえることにルルーシュは気付いた。
(『あいつはそういう相手じゃない。只の客だ』)
 広々とした浴槽の中で、ホスト仲間と交わしたやり取りをルルーシュは反芻した。今日、仕事場で『妙にウキウキしている』と指摘され、『恋でもしているのか?』と尋ねられたのだ。
 たった一度の〝間違い〟で打ち解けて以降、枢木は週に一回という頻繁なペースで指名してくるようになった。手の一つさえ出してこないのに、わざわざ高い料金を支払ってまでというのは、正直、理解の範囲外だ。物好きな奴もいたものだ、とルルーシュは片付けている。
 枢木は最初、ルルーシュを男として扱えばいいのか、女として見ればいいのか解らず、ついでにルルーシュの指摘通りタチかネコかも解らず混乱したらしい。同性と、というのがノンケにとっては想像もつかなかったのだろう。警戒心と、線引きのための把握。……それでも、『綺麗だと思ったのは本心だ』と言ってくれた。
「馬鹿か俺は」
 そんな面倒な思いをしてまで、ゲイと仲良くしたがる奴などいるものだろうか。
 ルルーシュは首をすくめ、鼻先まで湯に浸かった。波打つ表面を指で弾く。ぱしゃんと水音が反響し、確かに少々、浮ついているかもしれないと思った。
 客の言うことを鵜呑みにするなんて、らしくない。友達みたいに接していようが、枢木はあくまでも客のうちの一人だ。仕事を忘れ、溺れるほどのめり込んでいるなど断じてあり得ない。金の受け渡しをする時だって「またね」と言い合うライトな関係だ。いくら好みの顔立ちだろうと、ノンケ相手に本気になるなんて、ルルーシュにとっては馬鹿らしいとしか思えない話だった。
「楽しいことなら、他にも沢山あるだろう?」
 歌うように口ずさみ、全身から湯気を立ち上らせて湯船の縁をまたぐ。このバスルームは、二十四時間いつでも好きな時に使うことが出来た。風呂好きのルルーシュは、この浴室を見てマンションの購入を決めたのだ。維持していくため、これからも頑張って稼ぎ続けなければならない。身体を使って稼ぐことは、ルルーシュにとってはとりたてて誇りにならない代わりに、苦痛にもならないのだった。
 換気スイッチを入れ、起きたらすぐ入れるようタイマーをセットする。濡れた身体を軽く拭き、肌触りのいいタオル地のローブに腕を通すと、毎度のことながら生き返る心地がした。上がって一息つく頃には、ちょうどよく眠気の波が押し寄せてくることだろう。手早くドライヤーで髪を乾かし、まだ湿り気の残る黒髪を一振りする。
 そうして、洗面台から去ろうとしたところでルルーシュの足が止まった。……鏡の中にいる、怜悧な美貌と向かい合う。
薔薇色に染まった頬、菫色の瞳。高い鼻梁から続く、薄く艶やかな唇。
 何一つ気に入らない箇所はないし、誰のことよりも自分が好きだ。
(顔も、身体も、名前でさえも――)
 高慢と評される内側だって愛してみせる。
 ――いいや、愛している。ルルーシュはあえて言い換えた。
 学生の頃、「本気で好きな相手としかそういうことはしない」とルルーシュは思っていた。が、大人になるにつれ、いつの間にか価値観が大きく変わってしまった。もともと悪の素養を持っていたのだろう。自分でもどうしようもない歪みを抱えている。といっても、日常生活面で困ってはいないし、アウトローな仕事なりに充実した日々を送ってもいるのだ。
 世間一般の常識から外れていようと、ルルーシュは幸せだった。今の生活を愛している。
 だって、限りなく自由なだけではなく、一人きりでも決して孤独ではないのだから……。

***

「そういえば、ルルーシュってどこ住み?」
「若者ぶるのは禁止だ」
「えぇ~? いいじゃないか、ルルーシュほどじゃなくても僕は若いよ?」
「……ホント、お前って訊かれたくないことばかり訊いてくるよな」
「仲良くなったんだから教えてよ」
「それもだ! まさか、ピンク系のお姉さんたちに片っ端から同じこと訊いてるんじゃないだろうな」
「そんな……人を性欲魔人みたいに」
「違うのか?」
「違うってば、僕はデリヘル呼んだりしてないよ?」
「嘘をつけ!」
「ホントだって、ルルーシュ以外は呼んでない! お金かかるんだよ、もし石油王だったら――」
「現実を見ろ、この馬鹿が!」
 この通り、枢木はルルーシュ以外の風俗は利用していないと言い張るのだが、そもそも出会いからしてデリヘル――もとい、出張ホストだったので非常に疑わしい。
「別に禁欲しろとは言っていないだろう、彼女とか……」
「いたら呼ばないって……」
「そうかそうか、いないのか。いいんだぞ? 俺に遠慮なんかしなくても」
 枢木は困り顔で笑っていた。年上の余裕とでもいうべきか、ルルーシュがどれだけ高飛車に振る舞おうが気にならないようだ。そして、枢木自身も初対面の時、どうだったか忘れてしまうくらい遠慮しなくなっていた。
「それにしてもルルーシュって、ホントに接客業向いてないんだな」
「どういう意味だ」
「だって、初めて会った時から思ってた。『どんなお仕事をされてるんですか?』なんて、営業トークで話が広がるわけないじゃないか」
「わからないだろう。悩みを抱えている客だっているかもしれない」
「湿っぽくなるだろ? 仕事を忘れたくて遊びに来るんだから」
「来てるのは俺だろ」
「そうだけど……どっちにしろ悪手だよ。同じ気苦労を抱えている同僚や取引先ならともかく、広げてみたところで会話なんて弾まない。『相談相手に』って、依存されたらどうするのさ」
「お前って案外、冷たいよな……」
「あっ酷い。心配だから言ってるのに」
 枢木は柿の種を摘まみながらテレビを見ていた。本当に、友達を家に呼ぶ感覚でルルーシュを呼んでいるのだろう。もとよりルルーシュに興味が湧いたのは、話しているうちに――ゲイというのはさておき――『美形なのに普通だ』と思ったかららしい。
「慣れてるならリードさせた方がいいし、そうでないなら僕が会話の主導権握らせてもらおうと思ったのに、不意打ちしてくるし」
「そんなところだろうと思った」
「うん。話してみたら『結構、普通だな』って。それ以上に面白いヤツだよ、君は」
 枢木はお気に入りの銘柄のビールを飲み、ルルーシュも勧められて毎回、飲んでいた。枢木が悪酔いすることはなく、ルルーシュが帰ったあとはそのまま寝てしまうのだそうだ。初日以降、ルルーシュが飲みすぎないよう気を配ってもくれている。だいたいが週末か、もしくは週半ばの水曜日に指名が入り、ルルーシュも枢木に呼ばれるのを心待ちにするというのがパターンとなりつつあった。
 私生活に干渉しない付き合いは、ルルーシュにとってすごく気楽だ。『気楽な反面、寂しい』となれば不自由が生じるのだろうが、幸い、今のルルーシュはそうではなかった。もし、在学中に枢木がクラスメイトだったら無二の親友になっていただろう。けれど、ルルーシュの記憶はところどころ抜けていて、特に高校一年頃から先は、何をしていたのかさっぱり覚えていなかった。ちょうど、今の仕事を始めた辺りからの記憶しかない。
(つまらない思い出しかなかったから劣化してしまったんだろう)
 学校行事や授業の内容、放課後にどこへ行ったのかなどは仔細に覚えていて、その頃付き合っていた友達や、仲間のことだけ消えてしまっている。ぼんやり覚えている顔もあったのだが、誰と話し、何を考えて生きていたのかはおぼろげだった。アルバムもいつの間にか紛失してしまい、探しても見つからない。自分のことなのに、覚えていないというのも気持ちが悪いのだが……でも、不要であるらしい過去にこだわるより、これからの日々をいかにして楽しい記憶で埋めていくかの方が重要だ、とルルーシュは思っている。
「どうかした?」
「ああ……」
 思い出そうとして意識が明後日に向かってしまい、ビールの缶を持ったまま止まっていたルルーシュに枢木が問いかけた。
「昔、議論で白熱するのが好きだったな、と思い出して」
「弁論大会のこと?」
「あったな、そんなのも……いや……」
 今でも好きだ、と思い直し、ルルーシュは尋ねてみた。
「最高の接客とは何だと思う?」
「何、急に?」
 枢木は苦笑したものの、「うーん」と腕組みをして真剣に考え始めた。さっきの話が原因だと思い至ったようだ。
「君ほど凄い仕事してる訳じゃないから、何とも言えないけど……でもやっぱり、サービス業なら、『相手が喜ぶようにする』っていうのが基本じゃないかな。自分より相手、利他と奉仕の精神?」
「お前、妙に鋭いかと思えば鈍感のくせに、他人のことはよく見てるよな」
「それ、褒めてないだろ」
「まあな」
「枢木は――」
「スザクでいいよ」
 ルルーシュが、客を呼び捨てしないことにこだわっていると知っていながら、枢木は考え込む合間に真顔で言った。
いい加減、完全に線引きされるのも煩わしいのだろう。これを機に「そろそろいいか」という気持ちになりかけたルルーシュだが、一線は守っておきたいと改めて思った。
「悪い」
 一言言えば、枢木も納得したようだ。残念そうに溜息をこぼし、「そっか」と渋々引き下がる。
 毎回こうなら助かると思いながら、ルルーシュは再び切り出した。
「枢木は……出来ている。大して気が利く方ではないかもしれないが、人を和ませるのは得意だろう?」
「そうかな」
「ああ。相手のことを思っていればこそなんだろうな」
 枢木は「ルルーシュに対してはどう?」と問いたげだったが、何を思ったか黙り込み、ふと瞼を伏せた。
「……実は、そうでもないんだ」
 ルルーシュが首を傾げると、どこか遠い目になって呟く。
「本当の僕は、もっともっと自分勝手で――ものすごく酷い奴なのかもしれない」
 やけにシリアスな口調だった。一瞬、二人の間に微妙な沈黙が流れ、枢木は慌てて「ごめん、何か言って」と冗談めかして口にした。
「そんなことはない、と――俺が言うのも変かもしれないが……」
 枢木は物腰が柔らかく、大人だとルルーシュは感じる。
「あのな、もう少し肩の力を抜け。どうしたんだ急に」
 何かあったのか、というニュアンスで尋ねると、枢木は決まり悪く「あはは」と笑ってごまかそうとする。
「うん……ありがと。驚いたよね、急にこんなこと言いだすなんて」
「悩みでもあるのか?」
「何にも。ただ、もしかしたらそうなんじゃないかって思っただけ」
「ふうん……?」
 真面目な話を持ちかけると、相手は大抵、黙ってしまう。ルルーシュは白黒はっきりしている方だが、この世の中、そう分けられる人ばかりではないのだろう。でも枢木は、真面目に問いかければ茶化すことなく返してくれる。不真面目そうな反面、真面目とからかわれることの多いルルーシュよりも、更に輪をかけて糞真面目な堅物なのかもしれない。
「お前って、実は不器用だよな」
「そんなことは――」
「どうだか」
「ルルーシュほどじゃないよ」
「何だと……?」
 そして頑固で融通が効かず、一度言い出したら聞かない我儘なところがあった。
「そうだ! 僕、明日は休みだから、仕事終わったら遊びにおいでよ」
「なんだ唐突に。そういうことは出来ないって前にも言っただろ」
「店に内緒で、駄目?」
「だんだん分からず屋になってきたな……」
 確かに、自分勝手で酷い奴なのかも、と呆れたが、ルルーシュは口には出さないでおいた。
「何もしないから」
 枢木は他の客のように遊ぶ訳でもないくせに、「やっぱり困る?」と寂しげに笑う。
「一応、禁止されてるもんでな」
「悲しいよ……せっかく休みの日が同じなのに。どうせなら泊まりで遊びたい」
「だったらロングで買ってもらおう」
「そういうシステムがあるの?」
「店の料金表に書いてあるだろう?」
「見てないよ」
「見ろ!」
「わかった、じゃあ延長! それならいいよね?」
「あぁハマれハマれ。借金だけはするなよ?」
 すっかり駄目な客に成り下がった枢木に笑いかけ、ルルーシュは携帯を取り出して店に電話をかけた。応答を待つ最中、通話口を押さえて「何分にする?」と尋ねる。
「みみっちいこと言わないで? 僕、社畜だよ。お金なら持ってるからラストまでいてよ」
「了解だ」
「こうなったらボーナスつぎ込んでやる……」
 本物の社畜なら、夜九時台に家にいるということは絶対にあり得ない筈なのだが、ルルーシュはあえて突っ込まず「ラストまで」と告げた。
 ポケットに携帯を仕舞いながら思う。
(ちょっとした我儘が嬉しいなんて――認めたくはない)
 たとえ金で買われている関係であっても、一緒にいるのが楽しいなんて……。本当は、店の決まりなど無視して一晩中一緒にいたい。枢木が言うから居てやりたいのではなく、ルルーシュの意思でだ。店側だって、本人がどうしてもというなら禁止することなど出来ない。プライベートはあくまでも自由である。
(間違っても口には出すなよ、俺)
 何故なら、このルルーシュ・ランペルージが一介の客にのめり込むなど、断じてあってはならないことなのだから――。
ソファの陰からバッグを引っ張り出し、ルルーシュがタイマーをセットし直していると、枢木がバッグの中をじっと覗いていた。入っているのは仕事用のローションやイソジン、消毒薬入りのボディーソープなどだ。枢木相手に使うことは、これからもなさそうな代物ばかりだった。
「それって重い?」
 ルルーシュが何か言う前に、枢木がバッグを見ながら言った。
「まあな」
「だったら持ってこなくていいのに」
 さらりと告げられ、その一言がルルーシュの胸に突き刺さる。
「そういう訳にもいかないんだよ」
 ルルーシュは肩をすくめ、苦い気持ちに気付かないふりをしてかき消した。

12/19のツイートまとめ

toychest0308

RT @akiman7: アキト版ランスロットです。全身も描いてる http://t.co/3T37sC7H1G
12-19 13:21

なんか入稿したのにまだ何か終わってない感が残ってるのはペーパーやってないからだね。もうワード見るのやだーーーーー!ヾ(:3ノシヾ)ノシ
12-19 13:20

室内戦闘でランスぬるぬるでもう……今日一日意識戻らん気がする。
12-19 13:15

ウッ。目ーいたい。今朝方まで涙ばっしゃばしゃ出て開けていられなかったことを忘れていたよ。シンさんクーデターでも起こすのかな~。すざくさん対面で銃構えてたしじゅりちゃん暗殺されかけるのかしら。
12-19 13:14

るるしゅ……ああるるしゅ……。
12-19 13:12

一回強制送還されてギアミュに突入する感じなんかしら。とりあえず勝ったからルルーシュに戻ってね!みたいな。るるしゅ使われすぎ。ほねの~~~ずいまで~~~~。
12-19 13:11

まだ四白眼になってるよ……美形なのに。
12-19 13:02

じゅりちゃんの目のアップ、あそこ調子に乗ってて突き落とされるシーンなのかな(笑)
12-19 13:01

モニタから目を離す前にあと一回……///////
12-19 13:00

@popo_ta 思ったw セブジュリ出てくるとやっぱ食われ気味になっちゃうイマゲ。午後のおしごとがんばってーー!
12-19 13:00

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12/18のツイートまとめ

toychest0308

@popo_ta そうなんだ? 覚えてるのすごいね! お仕事行く前に見られたらいいなぁ。
12-18 19:16

@chacha_tan お仕事は休みだよ~、さすがに正月は(笑) 五日まででござる!
12-18 19:15

@popo_ta そうだったっけ!?w なんでいつもの時間を把握してるかな、すごいな(笑)ほんと楽しみだね!
12-18 19:12

おこるぎキレすざく好きすぎて鼻血。凄味があるのはいいよね~…( ˘ω˘ )
12-18 19:03

三章の枢木さんどこで戦闘するんだろう。めっっちゃくちゃかっこよくて何あれ……。
12-18 19:02

@popo_ta Σ(*´v`*)b 早く見たいね~~!
12-18 19:01

エンダァァァな展開で何故冷めるのだろう。絶望が足りていないのか。
12-18 18:52

とにかく表紙やろう表紙。もうワード見たくない。
12-18 18:50

本当にありがたい……_( _`ω、)_
12-18 18:49

読み直しお願い出来るというのは助かるものだ……是非辛口で切って欲しい。(マゾ)
12-18 18:48

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12/15のツイートまとめ

toychest0308

@chacha_tan おおお、来た! さっそくTSしてくる~! もし時間合いそうなら一緒に見れたらいいね!
12-15 15:22

12/10のツイートまとめ

toychest0308

@shinra0928 OKOK、したら必ず目に入るね!ありがとう~❗(^○^)
12-10 14:41

@popo_ta 甘酒たまに飲むと美味しいなーって思うね~(`・ω・´)
12-10 14:38

@shinra0928 なるほど~! それ参考になる。支部の注意書きってあれかい? キャプションのこと(本文前)?
12-10 14:37

漬物あんま食べんのだけれどたまにたくあんおいしいな、と思うことある。味そんなついてないやつ。
12-10 13:15

すざくさんも漬物漬けたりするのかしら。きゅうりとかぽりぽりしてんの可愛いな~。
12-10 13:14

甘酒飲みたいなぁ…( ˘ω˘ )
12-10 13:13

酒粕買いに出かけてた父母が帰ってきた。なんか朝っぱらからバタバタ支度してるから何しに行くのかと思ったら。
12-10 13:12

特殊関係ってwwww
12-10 13:09

@ST_aine wwwwwwwwここにもいるよ?(にこっ!)
12-10 13:08

@ST_aine あぁそうか、それは入れとかないとやね。スザ受大丈夫な人私のTLには結構いらっしゃるのだがw 普段どこに隠れているのだ…。
12-10 13:04

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12/09のツイートまとめ

toychest0308

@lelou_chu_bot そうそう♥ ルルーチュは今日もスザクが大好きだね!
12-09 21:27

久しぶりのスザクの濃い語りとっても楽しくて、今いとしさ爆発してるなう。働こう………。
12-09 21:26

@akkrxx 頑張っておニカ!(`・ω・´) 私もいい加減仕事する(笑) 今日は社長がいないのだ。
12-09 21:07

@enktas_ny そうなのかなーとおもっちゃいますね…。だから「醜いな、俺は」になっちゃうんですかね。背負い込む枢木…ああ(涙) 死にたいのに生きたくて、救われたい、許されたいと無意識に願ってるスザク可愛いです。※めっちゃ長いリプライすみません!
12-09 21:06

@akkrxx 生卵暖める黒子っちの母性…(о´∀`о) ちょう熱のこもったツイに噴いて思わずふぁぼってしまった。悔はない。
12-09 21:00

@akkrxx 負けず嫌いな黒子っちまじかわ。しかもゆで卵とか…。
12-09 20:54

@akkrxx すごいスザクについて語ってるリプライ読む?(笑)
12-09 20:48

@akkrxx 可愛い(確信)
12-09 20:46

めっちゃ長いリプライ送り付けてしまった。
12-09 20:46

@akkrxx 家事やってくれる性奴隷(赤司さまとラブラブ)な黒子っち…(^○^)
12-09 20:45

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12/08のツイートまとめ

toychest0308

@te_deum あっそうだキング、読み直しの手伝い要るようなら言ってね~!l・ω・´)
12-08 23:25

漫画でもあるか、そういうの。
12-08 23:01

よく作文でいきなり致してるトコからスタートしてて、開いた瞬間喘ぎ声で「始まってた!」って時がある。何となくソレ思い出した。
12-08 23:01

まず勃起って時点ですがすがしいね……。
12-08 22:58

承諾しない場合はどうなるのかとか、暗転で朝ちゅんは許されないとか色々あるけどおおむねこれで合ってる気がするwwww
12-08 22:58

RT @kotokoto_joe: みなさんいいですか?エロ同人の起承転結は「勃起・承諾・暗転・結合」 テストに出ますよ~
12-08 22:56

@moriya_aot せやな……。
12-08 22:36

リプしたとたん元ツイートがw
12-08 22:35

消え……?
12-08 22:34

@moriya_aot 仕方ないよ……蝦夷地は海外だ……(遠い目)
12-08 22:33

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12/07のツイートまとめ

toychest0308

@chacha_tan 事後wwww 実はもう読んだのでありましたw やっぱさ……すざくさん脳筋じゃないよ。いや脳筋なんだけど根回し完璧すぎて。人の行動読んで外堀から埋めていくの大得意な人の所業だよ。るるしゅ限定で発動するスキルなのかもしれないけどさwww
12-07 11:19

12/06のツイートまとめ

toychest0308

@chacha_tan 媒介ウケるwww ルルーシュのスザクを見る目が(笑)まあ、ナナちゃんは身体弱くてすぐ熱出す設定だったから、るるしゅだったら遠ざけるかもね!
12-06 21:02

@chacha_tan スザクさんはバカじゃないけど風邪とかひかなさそうだもんね(笑)
12-06 20:42

@chacha_tan しっかり目撃したお~! プレゼントはまた次回かな?
12-06 18:49

@chacha_tan お疲れサマンサ♥ お茶とはwww
12-06 18:49

@natu_suza_bot @Lelou_Lampe_bot 二人の掛け合いを久しぶりに見た私の心境を答えよ(`・ω・´) 誕生日なのにるるしゅ風邪ひいちゃったのね。ママ共々お大事にね…。
12-06 18:48

@te_deum タルト良いねえ! キング前好きだって言ってたよね、ベリー系がっつり乗ったやつ。見た目可愛いから私も好きだよ。視線交わってないといえば、背中合わせな二人も今度描きたいかも😃 今は時間ないけど、急ごしらえの絵にそんなふうに言って貰って嬉しいよ、ありがとう!
12-06 02:03

@chacha_tan いってらサンクス!(`・ω・´)ノ ちょう眠いわー(笑)
12-06 01:58

12/05のツイートまとめ

toychest0308

@chacha_tan 鬱回……ぽいね😵 とりまAパートだけ見て私は仕事するw
12-05 23:39

@chacha_tan 理由はエロいからだそうです(`・ω・´) でも女の子の性格には文句がありそう。女って怖いねってよく言ってる(笑)
12-05 23:38

@Lelou_Lampe_bot つ【🍈🍌🍇生クリーム山盛りプリンアラモード🍮】
12-05 23:33

@chacha_tan activityが流れる仕様なんだよね、何のことかと思ったwww今社長とBSでアンジュ見てるよ(笑)
12-05 23:32

@Zero_Lampe_bot つ【苺🍓たっぷりのケーキ🍰】
12-05 23:29

@chacha_tan おお!いつだったかな、確かに確かに!(`・ω・´)
12-05 23:28

@Lelou_Lampe_bot ルルちゃん(о´∀`о) お誕生日おめでとうなのだよ! スザクには祝ってもらったかな?
12-05 23:27

@chacha_tan ごめん、まだ意味がわからぬwww
12-05 23:26

@Zero_Lampe_bot 誕生日おめでとう😃 ルルーシュ♥ 日付が変わる前に言っておくよ!
12-05 23:25

@chacha_tan (;・ω・)…? 暗号かな?
12-05 23:24

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ルルーシュお誕生日おめでとう❤

バリオスインクが届いたので今年はアナログにしてみました。
塗った色とスキャン後の色合いがめっちゃ違っててびっくり。
20141205-s.jpg

ともあれ、ルルーシュ永遠の17歳おめでとう!(涙)
「数え年で18歳なんだよな~」って毎年つい考えちゃいます。
この間出した本の設定でギアスの時系列が必要になり、作ってみたところ、スザクさんは空白の二か月の間(騎士皇帝記念日の前)に誕生日迎えて先に18歳になってるんですよね。半年お兄さんだもんね……。その時に、次の十二月を迎える前に死んでいくルルーシュを見てどう思ってたのかなってよく考えます。しんみり。

そんなんでルル誕はある意味ゼロレクより辛い日なんですが、「ルルーシュは幸せだったのだ」って言われても未だに「そうだったのかなぁ」という感じで。激動の人生を太く短く駆け抜けた可愛い子のために、旦那さんも一緒に描いておきました。
誕生日なのに、ゼロレクデーよりもゼロレクを意識してしまう日です。

12/03のツイートまとめ

toychest0308

@te_deum 既刊71!ひええ。まずは原作に追いついてからかなw 途中で読まなくなって長いから、まずどの辺まで読んだか調べる所からだわ(笑)映画関係の漫画か~。どっかに収録されたりしないんならファンは絶対欲しいよね。ナルトの息子とかそのうち出てきそう、DBみたいにw
12-03 18:18

@te_deum 原作も長いしね~、今何巻まで出てるのかわからんわ(・ω・) 入場特典って設定みたいなやつだったっけ、何とかの書? もう六日から始まるって早いね~!
12-03 15:51

@saduku ニットかー!暖かかったのもあるのかもね(笑) しかし人間っぽいね、わざわざ引っ張り出すってwww餌あげるなら近所でう●ちするかもだし、確かに責任負えないもんなー。私だったら気になりすぎてこっそりあげてしまいそうになるわ。我が家ルール正しい!(`・ω・´)
12-03 13:46

@saduku まじで??wwwww^p^ やはり人間にとっていいものはぬこにとってもいいものなんだねぇ(笑)ごはんとかもあげてるの? 巣立ち寂しいけど健やかに育って欲しいね~。
12-03 13:31

@saduku まじで?あれ手作りなのか!Σ(・ω・) 似た者夫婦やのうwww めっちゃおふとん的なものでふっかふかにされてたからあったかそうだなと思った(笑)全員おうちでっていうのは無理でも、おうちの裏ならぬこたんズもゆっくり出来るね!
12-03 13:24

@saduku なってしまうのです? 寝子さんに……(`・ω・´) ただでさえ冬はこたつで丸くなるというのにw
12-03 13:18

@saduku ねこさんちの裏にねこさんズが。
12-03 13:13

ふふ……うふふふ……グフッ。って笑ってるなう。くっそwwwww
12-03 13:12

RT @s_kichi: Wの胸像RTされてるけどあれ服着てないだけでも相当攻めてるのに定価7000円ってとこがもう最高にロックだと思う
12-03 13:11

RT @s_kichi: あとこれ何回見ても笑うからWはいい加減にしてほしい http://t.co/K5fARlDgnE
12-03 13:11

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12/02のツイートまとめ

toychest0308

パピヨンマスクから解放させぬままアイコンを変えてしまった。
12-02 14:46

かわいい。
12-02 14:31

RT @AmazonJP: 【予約受付開始】ねんどろいど #初音ミク 千本桜Ver. ⇒ http://t.co/EyMc4zJNpx@返信に #アマゾンポチ といれカートに追加、あとで買う! 人気関連商品⇒ http://t.co/7fz2bPZzcE http://t…
12-02 14:31

ずみちゃんにどえむ連続爆撃をかます昼。
12-02 14:30

あ、畜ピっていうのは畜生が付けるピアスです。その……地区Bに付けるやつ。黙りますね……。
12-02 14:29

自由という名の凌辱という気もするが。
12-02 14:29

るるしゅ似合うね。って思ったところで、温泉で胸元隠してる枢木さんがふわっと浮かんで「ごめんね」って思ったよ……妄想は自由。
12-02 14:28

畜生ピアス。略して畜ピ。
12-02 14:26

@chacha_tan 女体絵だから見ないかな~と思ったんだけど、一応ね!(*・ω・*)ノ
12-02 14:17

@popo_ta l・ω・´) 女体絵リストに入れておいたよ…(笑)
12-02 10:27

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プロフ

夕希(ユキ)

Author:夕希(ユキ)
取扱:小説・イラスト・漫画

スザルル大好きサイトです。版権元とは全く関係ないです。初めましての方は「about」から。ツイッタ―やってます。日記作りました。

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