長くなりすぎた(一度離婚した)熟年夫婦すざるる妄想。

ついったーにて投下しようと思ってた妄想が長くなりすぎたので、ここで吐き出してみる。(再び!)


初めて人から「貴様」呼ばわりされたのは高校一年の頃、何かでキレた祖父に口答えした時だったように思うのだけど、今朝一期25話ですざくさんもるるしゅに向かって「貴様!」って言ってたよねって唐突に思い出した。
凄く真剣なシーンだったのにあの瞬間だけ「あっ?」って思ったばっかりに、何故その呼び方をチョイスしたし感に苛まれるあまり集中力が霧散。

るるしゅもキレると「貴様!」って言うけど……いやるるしゅが貴様って言うのは何となく解るんです。彼は語彙の構築のほとんどを他人とのコミュニケーションではなく哲学・文学・昼ドラで培った節が往々にして見受けられるので、多少古めかしく堅苦しい言葉使っててもああ…(納得)で済みますし。

でも当時すざくさんが「貴様!」って言ったことに関してはそれなりにショックを受けたらしい。

いやすざくさんも普段から使う言葉がどれも言語的というよりは文章的なんだけど(幼少時の「いじましい」とか十歳で使わないよね)、そしてるるしゅとも似た者同士なのでまあ納得出来るっちゃ出来るんだけれども、それにしても「貴様」って正気だったらあまり使わない言葉だよねって改めて思った。

「(対立している)状況を明白化するために敢えて意識を繕う」って往々にしてあり得ることだけれど、この二人の場合「意識を取り繕わない限り対立も出来ない仲」な訳で。

しかもそこで使おうとする呼び方が双方「貴様」って時点でつくづく芝居がかった二人っていうか……。
こういうの見る度に「ああ、この二人って何やってようが所詮はプレイだよねー」というぬるい安心感……。

表面的には距離置いてるくせに、根っこの部分では二人とも分かり合ってて結局何やるんでも了承済みでツーカーっていうか。
どっちか片方が「さあ今日はこういうシチュエーションでいくよ」ってなったら即座に対応出来ちゃうんでしょどうせ? みたいな。

決定的な亀裂入ったシーンであるにも関わらず、死ぬか殺すかの関係になろうが所詮は馴れ合っているよね……。
こういう所見るとその感覚こそがどうにもこうにも家族っぽいっていうか、寧ろ血縁越えて癒着した関係に見えるっていうか。

56監督の「(スザクとルルーシュは)汚れたパンツを取り替える仲」ってこの上なく端的で明確な表現だよ。


って思ってたら浮かんできた【熟年夫婦すざるる妄想】


前に言ったかどうか覚えてないけど、すざるるって「一度離婚した熟年夫婦」っぽい。
この先もし他の誰かと再婚したとしても、「自分の最期を看取る奴がいるとしたらあいつしかいないだろうな」って確信はしてるみたいな。

でも離婚後も(別に示し合わせた訳でもないのに)何でかちょう近所に住んでるのね。
それこそ同じアパートの別部屋(なのに斜向かい)とか。

一度離婚したとはいえ、「あいつ以上に愛せる奴(愛してくれる奴)はいないし、もうこの先現れもしないだろう」ってこともお互い解ってて、付き合ってる人がいても何も言わないし、どっちかが再婚したって別に構わないとも思ってるけど、例え誰か付き合う人が新たに出来たとしても内心「生涯独身なんだろうな」って二人とも思ってそう。

っていうかもう別れたんだから別のトコに引っ越せばいいじゃん?って話なんだけど、双方共にそのつもりは全く無くて、しかも何故か互いの部屋の合鍵だけは二人とも持っているという。

かといって頻繁に遊びに行き来するかというとそうでもなくて、なのにどっちかが長期に渡って出かける時には「ねえルルーシュ、僕暫くの間出かけるから、冷蔵庫の中の余ってる煮物食べといてくれる?」とか言いに来たりする。
そしてるるしゅも当たり前のように「ああ、解った」って答える。そういう関係。

ポイントは「すざくさんに今付き合ってる人がいたとしても、その相手でなくルルーシュに言いに来る」ってトコ。
(ちなみにるるしゅのお部屋にはよく茶飲み友達のC様が遊びに来ていたりします。たまーにですが、一応えっちもする仲です)

すざくさんにとってはそれが自然なことで、るるしゅにとってもそれは同じで。
当然付き合ってる(と思ってる)すざくさんの今カノは「あの人誰?なんで合鍵持ってるの!?」ってなるんだけど、すざくさんは「ああ、彼とはもう離婚してるよ?」としか答えない。

「今付き合ってるのは君だから」すざくさんはそう言うけれど「でも合鍵持ってるなんておかしい」とか「あの人とは今どういう関係なの?」とかしつこく追求され始めるようになると、ちょっとムッとしながら「君には関係ないだろ?」って言います。
……で、「意味が解らない!」とキレられて別れるパターン。

一方、るるしゅの場合は特にすざくさんには頼みません。
だってもう別れているし、無論けじめが必要だと思っているので自分から何かを頼むことはありません。

でもすざくさんは朝ゴミ出しにるるしゅが出てこないことから「あ、留守だな」と気付くので、パソコン使いたい時とかおやつの買い置き無いかなって時には合鍵使って無断で部屋に入り込み、るるしゅが居ない間我が物顔で(自分の部屋そっちのけで)部屋を独占。
ソファにゴロンしてテレビ見てたりします。

それで「お前また俺の留守中に部屋入ったろ!」って電話でよくるるしゅに怒られていたり。(理由は出した物を仕舞わないから)
……ぶっちゃけ別れた原因はこういう些細なことだったりそうじゃなかったり。

何となく「お互い別々に暮らしてた方がいいよな?」って結論に至り、個人であることを尊重するためにも籍を抜いた。実はそれだけです。
でも、二人にとっては「互いが自由であり何にも縛られない個人でいられること」が何よりも大切だったのです。

るるしゅがいる時には来ないのに、留守中に限って無断侵入してばかりのすざくさんは、るるしゅにガミガミ怒られたとしても全く懲りませんし悪びれません。
……ですが、つい最近やらなくなりました。
っていうか、彼女いる時だけやらなくなります。別れたらまたやらかします。その繰り返しです。

そんな折、C様が「世界中を巡る旅に出ようと思うがお前はどうする?」とるるしゅに持ちかけます。
C様は付いてきて欲しいけど付いて来なくても構わないとも思っています。
口に出して言ったことは無いけれど、C様はそれくらいるるしゅのことを愛しているのです。

るるしゅは「それもいいかもな」と言いながらも中々決断出来ません。
頭の中をチラチラとすざくさんの姿が過ぎります。
すざくさんには今付き合ってる彼女がいるし、その人と幸せになるならそれもいい。
どうしても自分がここに住み続けなければならない理由は特に無い。……それなのに。

そうこうしているうちに、C様は一人で旅立ってしまいました。
すざくさんはまだ彼女と付き合っています。一人きりで残されたるるしゅはとても退屈です。

なので「そろそろここを引き払って、別のどこかに引っ越すのもいいかもしれないな」と考え始めるようになりました。

……すると。
そのタイミングを見計らったように、滅多に遊びに来ないすざくさんが突然部屋に入り浸るようになりました。
連日夕食を食べに来るすざくさんにるるしゅは尋ねます。

「どうしたんだお前。彼女は?」
「うん、別れたんだ」
「又か。今回の人とは結構長く付き合っていたのに」

るるしゅもすざくもどうして離婚しようと思ったのか、そして互いに対して「きっとこうなんだろうな」と思っていたことについて今まで具体的に打ち明け合ったことは一度もありません。

口に出して言わなければ伝わらないことがあるのは解っているのですが、敢えて説明したり語ったりしなくてもいいような気もするし、そのままでいてはいけないような気もするし。
でも「何となく解っているんだろう?」と通じ合えているような曖昧なこの感覚が心地いい反面、少しだけ寂しいのも本当なのかもしれない。

食後、るるーしゅくんは何となくベランダに出て夜空を眺めていました。
すざくさんはその傍にそっと歩み寄り、るるしゅに語りかけます。

「ルルーシュ。僕ら別れたけど、君はまだ僕のことが好きだろう?」
「お前もだろう、それは」
「うん。……だったら」
「ああ。もう籍は入れない。でも……」
「うん。君の傍にいるよ。これから先もずっと」

(一度見つめ合ってから星空を見る二人)

こんな会話だけで満たされてしまい、尚且つ心の底から解り合えてしまうスザクとルルーシュ。
言葉はいらない。ちょっと足りないくらいでちょうどいい。
だけど、二人の間には誰も入り込めない。

たとえ百万光年離れていても、たった一度視線を交し合うだけで互いの間に横たわる距離をゼロにする。
だって二人は元々二つで一つだから。
……それが、すざるる。


この後もルルーシュくんは地元の同好会でチェスを教えたり株などで稼ぐ傍ら、出かける間際にやってきては「夕方から雨降りそうだから、今日家にいるならついでに僕の洗濯物も取り込んどいて」とか言いに来るすざくさんの面倒を見ながら過ごすという、ごく平凡で淡々とした日常を送っていきます。

老後は株で拵えた蓄えとすざくさんの退職金で一軒家を買い、二人縁側でお茶を飲みながらこの間の健康診断の話とか、どっちかが死んだら葬式やお墓をどうするか、などについてのんびり話し合ったりします。

別に約束なんてしてはいませんし、たとえ籍が入ってないままだろうが老後一緒に住むというのは「先に逝く方を看取る」という暗黙の了解。
一軒家を共同購入することも含めて、二人の間では自然な流れなのです。


【縁側での会話@多分六十台後半】


「お前が先に死んだら立派な墓を立ててやるよ」
「あはは、年取ると皆お墓の話するよね」
「それくらいしか話すことないからだろ?」
「僕、お墓はいらないよ?」
「そう言うな。蓄えにはまだまだ余裕がある」
「……君は?」
「ん?」
「聞いておきたい。葬式で使う写真とか」
「おいおい……早まるなよ」
「じゃあ変な写真使うよ?」
「断る。というか、お前こそどうするんだ」
「どうするって?」
「俺より先に逝くかもしれないだろ?」
「そうかな。今度撮りにでも行く?」
「まだ先でいいさ」
「そんなこと言ってる間に死んじゃったらどうするんだよ」
「あり得るな……」

「……あのね、ルルーシュ」
「?」
「僕思うんだ。昔からなんだけど、死ぬなら僕より君の方が先なんじゃないかって」
「そうか?」
「きっとそうだよ。なんかそんな気がする」
「俺はお前を看取ってやろうと思ってこの家を建てたんだがな」
「ありがと。まあ、相続してもらう宛ても無いのが残念だけどね」
「お前が子供でも作れば良かっただろう」
「えっ、僕が作るの? 無理だよ」
「馬鹿。そういう意味じゃない」
「解ってるよ」
「…………」

「それにしても、C.C.どこに行っちゃったのかな」
「さあな。そのうちふらっと戻ってくるだろ」
「ねえルルーシュ」
「ん?」
「僕らが居なくなったら、彼女に相続してもらうっていうのはどうかな」
「ふ。二束三文で叩き売ってピザ代にされるのがオチじゃないのか?」
「うわ、言えてる……」
「まあ、あいつが売り払うにせよ住むにせよ、どっちでもいいか」
「そうだね……。あ。ついでに同じお墓に入れるようにしてもらえないかな」
「同じ墓? お前と?」
「うん……」
「……。考えておく」

「……本当にそう出来たらいいよね」
「死んだ後のことだろう? なるようになる」
「なるようにしかならない?」
「そうしたいと思うことがあるなら、対処はしておくべきだろうな」
「連絡は取れないの?」
「さあ。ピザでも焼いてみるか? 匂いに釣られて戻ってくるかもな」
「昔はあんなにゴージャスフォー食べてみたいって思ってたのに」
「今からでも食べればいいだろ」
「食べないよ。というより、食べられない」
「年だな」
「そういう君こそ。昔より食細くなってないか?」
「昔と同じだけなんて食べられるか。腹を壊すだろうが」
「強がっちゃって……」
「うるさいな」
「安心しろって。お粥しか食べられなくなっても、僕がちゃんと面倒を見るよ」
「お前の世話をしてきたのは俺だろう?」
「僕だよ。若い頃からあくどいことばっかりして、一体誰が尻拭いしてきたと思ってるんだ?」
「はいはい」

「……懐かしいね」
「ああ。でも幸せだった」
「もっと一緒にいられたらって思ったこともあったけど……でも、僕らこれで良かったんだよな」
「そうだ。良かったんだよスザク。俺たちの選択に間違いは無い」
「うん、そうだな……」


多分、こんな会話してます。

途中から何故か物語口調になってしまった理由については自分でもよく解りません。


……ところで、熟年って大体何歳くらいからを言うんだろう?
一応中年のことだよね?w←調べてません。

スザクさんは年取ってからもモテ続けているような気がします。女が途切れないことこの上なし。
ルルーシュくんは十代~三十代くらいがモテのピーク。
以降は面倒くさがって引きこもり率が上がるイマゲ。

あと肝心の葬式の件についてですが、籍入ってない場合って喪主になれないんじゃなかったっけ。
どうだったっけ?^^

そもそも同性で結婚して離婚して~ってこと自体おかしいっていうか……まあ最初から色々とおかしいことで一杯な妄想でしかないのでその辺に関しては生ぬるくスルーしてあげてくだしあ。

プロフ

夕希(ユキ)

Author:夕希(ユキ)
取扱:小説・イラスト・漫画

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