【頂き物・R18・イラスト付】 悪戯(スザルル・小説) 携帯版

お友達の茶々子様より頂きました。
スザルルR18でおトイレネタです。
挿絵も描いてみましたので同時にUP。

「個室編」に突入後、何の前触れもなくイラストが出てきますのでご注意下さい。(※この記事ラストのリンクから飛べます)
前述の通りR18シーンを含みますので、その年齢以下の方は回れ右。



******


◇悪戯◆

「この電車に乗るのか? 正直に言って俺は乗りたくない」
「ルルーシュ、仕方ないから諦めてよ。タクシーもバスも長蛇の列だったろ? ミレイ会長が待っているんだからさ」
「しかしだな……」

駅のホームに滑り込んできた電車。
時間は夕方。黄色い夕日が眩しく雲を染め上げているが、冬の日は地平線に隠れるのが早い。
仕事を終えたサラリーマンやOL達が、会社から吐き出され混雑するにはまだ少し早い時間帯。
本当ならまだまだ空いているはずの車内は、すでに満員状態だった。
何故なら車両故障で電車が止まっていたのが、数分前にやっと動き始めた為に駅そのものが混雑していたからだ。
朝のラッシュアワー並みの駅の混雑振りにルルーシュは、溜息をついてホームから階段へと踵を返そうとしていた。
ルルーシュの隣で同じように並んで立っていたスザクは、慌てて腕をつかんで引き止めた。
「ルルーシュ。ほんの数駅、我慢すればいいだけだから。乗るよ」
「スザク……。お前分かって言っているだろうな。俺は人混みが嫌いなんだって事を。それともこれは俺への嫌がらせなのか?」
「何怒っているの、ルルーシュ? 大丈夫だって、僕が他の人との壁になるからさ」
腕を掴まれたままのルルーシュは、片手に荷物を纏めて抱え込んでいるスザクを眺めた。
「壁だと!  誰もそんなことは頼んではいない! 第一、その大荷物を持ってか?」
「この荷物の為に来たんだから、持って帰らないとミレイ会長が何を言い出すか……。ルルーシュもそれは嫌でしょ」
「分かっている。……だから時間がかかってもタクシーの列に並んだ方が、俺としてはいいんだ」
「あのねルルーシュ。何度も言うけど君も納得しただろ。タクシーは全て出払っていて列が動かなかったから、諦めて電車にするって」
「なら、この混雑が解消するまで近くの喫茶店で一時間ほど時間を潰せば……」
「今度は、帰宅ラッシュに巻き込まれるって。それにさっきから、携帯にミレイ会長の催促メールが着ているんだ。ね、諦めて」
「ちっ! 状況を分かって言っているのか、あの人は!」
「だからルルーシュ、お願い。一緒に乗ろう」
スザクの困った顔でのお願いに、嫌々ながらもルルーシュは諦めて電車に乗り込んだ。
そして何故こんな事になったのかを思い返したルルーシュは、イライラした気分が増すばかりだった。





生徒会会長のミレイ・アッシュフォード。
学園の実質的な支配者であり、退屈を嫌い楽しいことが大好きなお祭り人間。
その性格は悪い事だとは思わない。そう、自分にまったく関わらない事ならばだ。
楽しい事を思いついては、何かと面倒ごとを全て俺に押し付けてくるはた迷惑な人のせいで今日の買出しも勿論、俺に回ってきた。
ミレイは近々行われる祭りで、どうしても今日中に必要な物だから俺に買いに行って来いと指示をしてきた。
いつもなら、悪友のリヴァルが所有しているバイクで買出しにくるのだが、今日に限ってバイトの助太刀を頼まれたからと言って生徒会室に来ていない。
その場面にたまたま居合わせたスザクが、今日の軍の仕事は夜からだということで付き合ってくれたのだ。
買い物を終え、駅に着くと人混みで溢れ返っていた。
駅の電光掲示板には、【車両故障】の文字。
サラリーマンなど仕事をしている人達は、タクシーに乗りかえる為に乗り場も長蛇の列ができていた。
学園に歩いて帰れる距離ではないから仕方なく、俺達はホームで電車が動くのを待っていたのだ。
無事に学園に帰れば、最悪な日も終わると思っていたのに、この後もっと屈辱的な目にあうとは想像もしなかった。

駅に来たタイミングが良かったのか、それ程待たずに列車再開のアナウンスがホームの乗客達の耳に届いた。
列車到着のアナウンスと共に滑り込んできた電車から吐き出される人。入れ違いに乗り込む人。
俺とスザクは、人混みに流される形で車内に乗り込んだ。
乗り込んだ車両ドアの反対側が、降りた人達で一気に空いたからか、スザクは俺の腕を引いて、その位置に押し込める様に俺は立たされ、あいつは俺の真後ろに立った。
人混みに押されるように乗り込んだ為、ドアに顔を押し付ける体勢になってしまい、本当はスザクの方に振り返りたかったのだが、ドアの窓に映る車内の混雑振りから諦めた。
スザクは、荷物が人混みで潰されない様に座席の上の棚に手に持っていた荷物を置いてから、空いた両手をそのまま俺の頭の横から車両の壁に軽く両手を置いた。
俺が他人と触れ合わないように文字通り体を張って壁になってくれている。
俺がスザクの顔を見る為には、車両のドアについてる窓を鏡代わりに見るしかなかった。
ドア窓越しに視線を上げると、大丈夫? と心配そうな顔で俺を見ていたので、大丈夫だと目で頷く。
同じ様にドア窓越しに俺の表情を確認したスザクは、良かったとホッとした様に微笑んだ。
体勢的にスザクが話したい時は、こちらに顔を寄せて俺の耳元で話してくれればいいのだが、俺から話すには首を少し傾けてスザクの顔を間近に見なければならない。
何だかその状態は、俺がキスをせがんでいる様な気がして堪らなく恥ずかしい。
すぐそばに居るのに人の目が気になって会話を避けた俺だが、スザクの様子が気になってつい窓越しにあいつの顔を見つめてしまう。
ほんの数駅とはいえ、今の体勢は正直俺には辛かった。
狭い空間に人が押し込められてひしめき合っている状態は、車内の温度が高くなり息苦しい。
これでスザクが居なければ他の乗客と嫌でも身体が触れ合ってしまう。
スザクが壁になってくれているお陰で俺は他人と体を密着しないでいられるのだが……。
俺とスザクはほぼ同じぐらいの背丈であるが、ほんの少し俺の方が高い為か、あいつの口元が俺の項の位置にあたる。
そう、時折スザクの吐息が項にかかるのだ。
他にも、カーブなどの電車の揺れによっては体を押さえつけられる瞬間がある。
その度にスザクは俺の耳元で「ゴメン」と低い声で小さく囁やいて謝るのだ。
声と相まって背中に感じるスザクの体温。微かなスザクの体臭。鍛えて引き締まった筋肉。
その感覚がまるで後ろから抱かれているような変な錯覚を覚えしまうのだ。
抱かれている時のスザクの少し厚みのある男らしい手、自分の名前を呼ぶ低い声。情欲を滲ませた瞳。
情事の最中のスザクを思い出してしまう自分に羞恥で顔が赤くなるのがわかり俺は目を瞑り顔を隠すように俯いてしまう。
頭を小さく振り、こんな時に思い出すな、忘れろと自分を叱咤する。
今日は何時も以上にスザクを意識している俺の気持ちをあいつに知られたくなかった。



僕は、ルルーシュから目が離せなかった。
ルルーシュが人混みを嫌っているのは、いつも一緒に居る僕にはよく分かっていた。
だからここまで密着するような時間帯の乗り物には決して乗らない事も知っている。
それを承知で乗車させたのだから、彼を他の乗客から守る為に僕は壁になっていた。
その僕は、今大変な試練を受けている気分だった。
唐突だが、僕はルルーシュの匂いに弱い。
彼のそばに居て、彼から時折漂ってくる匂いに僕は自分を抑えるのにいつも一苦労をしている。
この体勢でもし周りに人が居なければ、僕はこのまま彼を抱きしめて甘い唇を吐息を堪能し、肌を味わい自分の所有印を白い肌に満遍なくつけ、上がる甘い声を聞きながら彼の中に僕のモノを入れて一緒に気持ちよくなっていただろう。
彼を僕なしでは生きていけないようにしたいと、何時だってそんな事ばかりを考えている。
だから、今の状況は本当にまずいんだ。
こんな堂々と密着できる状況に自分の理性が何時まで持つのか……。
ルルーシュは、今僕の前で後ろを向いて立っている。
車内に入って空いていた反対側のドアの角に僕は彼の為に場所を確保したのだが、予想以上の混雑の為にルルーシュは、人混みに押されドアに押さえつけられるように立ってしまい体の向きを変えられないでいた。
ルルーシュと顔を合わせられないのは残念だけど、ドアの窓から彼の表情が見られるのには一安心した。
彼が不安そうにしている様子が窓越しに見えたので、僕は安心させるように微笑む。
彼が人混みを嫌う理由は、人に酔うからだと聞いた。
僕は、彼の具合が悪くなったらすぐ電車から連れ出さなければならないから、体調の変化を少しでも見逃さない様に見つめていたら、彼が不意に顔を俯かせ小さく頭を振っていた。
彼が顔を俯かせると目の前に少し赤く染まっている項が髪の間から覗く。
彼が頭を振ったからか、少し汗を含んだ匂いが漂ってくる。
どうかしたのかな? と彼を見ると耳が少し赤くなっていて、窓越しに見える俯いた顔は、何故か目元を赤くさせていた。
まさか、痴漢? と周りを確認しても自分が一番近くに居るのだからそれはありえないと思い直す。
僕はルルーシュがどうして顔を赤らめたのか分からなかったのだが、彼の汗の匂いを感じた事が引き金となって拙い事に自分の下半身が熱を持ち始めのがわかった。
少し今日の僕は可笑しいのかもしれない。
人混みに酔ったのか、それとも人いきれする車内の暑さの為なのか、汗の匂いを微かにさせているルルーシュに素直に反応してしまった僕の下半身。
自分を落ち着かせないといけないのに、目元を耳を赤くさせているルルーシュを見てしまったら何故か逆に嗜虐心? が湧いてくる。
赤くなっている彼の顔をもっともっと困らせて見たいと思ってしまう自分がいる。
自分のモノを彼に無理やり触らせたら? 彼のモノを触ってとことんまで追い詰めたら? 彼はどんな顔をするのか見たいと。
車内とはいえ人が居る公共の場所。普通は、こんな場所でイタズラされたら彼は必死に抵抗するだろう。
でもそれが、僕だったら抵抗する? それとも受け入れる? 僕はそれがどうしても知りたくなった。
彼の顔の両脇につけていた手を片方、静かに下へ下ろして彼の薄い尻のズボン越しに手の甲で軽く撫でる。
ピクッ! と一瞬彼は反応して、眉を寄せて今の感触はなんだと不快そうな顔をしているのが窓越しに見える。
手とは思わず何か荷物が触れたのかと思っている顔だった。
そのルルーシュの表情が、自分のイタズラでどう変わるのかを考えると楽しくて仕方がない。
少しの変化も見逃さないように興味津々で見つめながら僕は彼の身体を触りだした。



ルルーシュは、ふと自分の尻に妙な違和感を覚えた。
違和感というより何かが自分の体に触れている感触。
一瞬、他の乗客の荷物が自分の尻にぶつかっているのかと思ったのだが、その感じる感触は意思を持って動いている。
またかと思ってしまう。
混雑している電車に乗ると時々感じる感触。
故意なのか偶然なのか分からない体に触れる感触が嫌で、混雑している乗り物に乗るのは嫌いだった。
だがふと、俺と他の乗客の間にはスザクが壁を作っているはずだから、スザクが気づかないはずがないと思い直す。
ならば、今自分の尻に感じているこの感触は?
不思議な事にこの感触が自分にとって嫌悪感がないのだ。それより馴染みがある気がして「まさか」と思った。
見える範囲で顔を動かして下を見ると、やはりというかスザクの手が自分の尻を撫で回している。
あいつの手だと意識すると、いつも肌を優しく撫でられる感触を思い出してしまい反射的に身体がビクッと反応してしまう。
ますます顔が赤くなり俺自身の下半身が重くなったような気がした。
気のせいではなく自分のモノが下着の中で、きつく張り詰め初めている事に俺は慌てた。
自分の身体の変化に戸惑うが、俺は今の自分が居る場所が公共の乗り物の中である事を思い出し、誰か知り合いに見られたらと思うと徐々に怒りが湧いてくる。
眦を吊り上げて窓越しにスザクを睨むのだが、そこに映ったスザクの顔は、興奮したときに見せる獲物を狙う顔をしていた。
この目で見られると俺は金縛りにあったように動けなくなる。そのまま目で犯されているような気分になって、ふるりと全身が意味もなく震えた。



僕は、手の向きを手の甲から掌に向きを変えてルルーシュの引き締まった尻を円を描くように撫ではじめる。
素肌だと吸い付くような肌なのに服の上からだとそれが味わえないのは残念だったけど、ズボン越しでも彼のお尻は薄いのに意外と弾力があって気持ちいい。
時折、割れ目に沿って撫で奥まった場所に指を押し込めてクッと強く刺激する。
ルルーシュは全身をビクッと震わせて、目を不安げに泳がせたあと顔を少し上げ窓越しに僕を睨んでくる。
声を出してはいないけど、彼の口の動きは「やめろ」と言葉を紡いでいる。
その顔が羞恥に彩られていてとても綺麗だった。
その表情がいつまで持つのか見たくて、僕の手は彼のお尻から腿をゆっくりと愛撫して内股へと手を伸ばした。
僕の手が止まらないことに気付いたルルーシュは、開いていた足を咄嗟に閉じて、空いてる片手で僕の手首を掴んで腿から剥がそうとする。
しかし、ルルーシュが抵抗を試みても腕の力に差があるから僕の腕を剥がすことができなくて、逆に促すように手を添えている風にしか見えない。
その上ルルーシュが足を閉じたことにより、僕の手を足の間に挟む形になっている。
僕は、彼の足に挟まったままの手をゆっくりと服の上から撫ぜるように内腿を滑らせ徐々に上に移動して股の間にある少し膨らんだ彼の硬くなったモノに指が触れた。
ズボンの中で硬く張り詰めている彼のモノをその形に沿うように手の平で撫で袋を優しく揉み込む様に軽く愛撫をする。
俯きながらますます顔を赤くしビクッ、ビクッと小さく身体を震わせるルルーシュに僕は薄く笑って、彼の耳元に顔を寄せて囁く。

「ルルーシュ、そんなに僕に触って欲しかった? ここ、こんなに硬くさせてさ。それもこんな場所で。君って意外に好きだよね」
「違う。……止めないか、スザク。一体何を考えているんだ。今すぐその手を……離せ!」
「そんな事言っても君のここはさ、もの凄く素直だけど? ああそれから、気持ち良いからって声を出したら周りに聞こえちゃうからね」
「ぅん……。や・め……」

僕は、ルルーシュを業と煽るような言葉を選び耳元に囁いてから耳朶を軽く舐めて顔を離した。
それに対して彼が小さく抗議の声を上げているのを僕は聞いていたが、それでも愛撫の手を止めることはしなかった。



スザクの愛撫につい声を出してしまいそうになった俺は、慌てて唇をかみ締め声を飲み込む。
あいつから緩やかに与えられる刺激に俺は、フルフルと頭を振って止めろと意思表示をするが、俺の体は正直にスザクから施される快感に反応していく。 
俺の下半身は、ズボン越しにも分かるくらいに硬く勃起してしまったからだ。
スザクは、俺の硬く立ち上がったモノを手の平で上下に撫で上げ俺に形を意識させるかのように何度も繰り返す。
声を上げない様に必死に口を噛み締めていた俺は、時折訪れる強い刺激に我慢できず小さく声を漏らしてしまう。

「……うん……ぁん…………」

俺のその声に嗜虐心を煽られたのか、あいつは次とばかりに俺のズボンのファスナーを下げた。
刺激を中断させられた俺は、ファスナーの音にはっと我に返る。この人混みの中であいつが次にする行為を考えた俺は、それだけは絶対に嫌だとスザクの手首を掴んで抵抗をした。
俺の抵抗が激しかったからかスザクはそこで手を止めて、仕方がないと小さく呟いて腕を引くので、俺はホッと一瞬気を緩めた。
窓越しに俺の様子を見ていたスザクは、片方の口元を持ち上げるように笑ってから引いた手をまた前に出してきて、今度は俺の手を握りしめ指を絡めてきた。
なんで指をとあいつの行動についていけなくて俺が戸惑っていると絡めた手をスザクが引っぱり俺のズボンの下着の中へ入ってきた。
俺は、勃っている自分のモノを握らされ、スザクの手と一緒に上下に擦らされる。
手の平に直接感じる自分の一部。スザクの手の厚さと指の動き。耳に聞こえるスザクの荒い息遣い。

「ルルーシュの……だよ。ねぇ気持ちいいでしょ?」
「やっ……スザ……ク。やめ……」
「……もう少し……楽しませてよ」

服越しではなくあいつと一緒に自分のモノを直接触っている刺激に俺の腰が跳ねる。
俺は、この状態から逃れようと腰を後ろに下げてしまう。
しかし腰を後ろに下げるという事は、俺の尻が、スザクの股間に当たるという事。それは尻にスザクのモノを擦りつける行為にしかならない。
俺は、自分の尻がスザクの熱を持って硬くなったモノに当たる感触に驚き反射的に腰を前に突き出す形になった。
今度は、俺のモノを擦っていたお互いの手に自分から強く性器を押し付ける形になった。
前にも後ろにも逃げられない俺は、ただ与えられる快感に目をぎゅっと瞑ってしまう。



僕の硬くなった下半身は、ルルーシュの弾力のある尻を押し付けられたことで一層刺激されて膨らみ、僕は腰を前に突き出してルルーシュの尻に起立したモノを擦り付けた。
僕の手は、彼の手を使い彼自身の硬く勃ったモノを緩急をつけて上下に擦り撫で上げ、親指で先端の鈴口を円を掻くように刺激する。
その刺激によって彼の先端から零れる雫。
それが彼の下着を濡らしていき、ぬちゃぬちゃと音が聞こえそうな錯覚をルルーシュに与えて余計に彼の羞恥を煽る。
快楽を感じながらも、ずっと周りを意識している彼としては堪ったものではないのだろう。
誰かに自分の醜態を見られているのでは? との意識は彼にとって快感を一層強くさせる事を僕は知っている。
ルルーシュは前の性器を僕の手と自分の手とで刺激され、後ろの尻では僕の硬くなったモノを擦りつけられている。
彼は、目を閉じた事で高められた快感をダイレクトに拾いはじめたようで身体に力が入らなくなりかけている。
ただ人目がある場所だからだろう、声を堪える為に唇を噛んで漏らさない様にしているがそれも時間の問題のようだった。

「ふ…ん……。は…ぁ……。ん……」

という時折漏れる彼のくぐもった甘い喘ぎが、僕の耳に聞こえてくる。
そこまでが僕にとっての限界だった。
このままだと間違いなく彼は声を上げてイッてしまう。
それだけは誰にも見せるわけにはいかないと僕は、ルルーシュの耳元に囁いた。

「ルルーシュ、……次の駅で降りるから、それまで我慢出来るよね」



スザクは、ルルーシュの手を握らせていた自分自身のモノから離させ、ファスナーを上げて、少し乱れた制服をさりげなく直す。
あまりにも唐突に刺激が途絶えた事にルルーシュの全身は、物足りないとうったえていた。
スザクの腕が押さえてなければ、周りに人の目があっても今にも自分で自分を慰める行為をしてしまいそうだった。
もっと、もっと満足させてほしいとスザクによって馴らされた全身が火照り腰が疼いてしかたがない。
後もう少しでイケるはずだったのに、何故いかせてくれないのかと訴える様にルルーシュはスザクを見つめる。



ルルーシュが我慢しているように、スザクも忍耐を強いられていた。
今のルルーシュは、スザクの目から見ると目元を蕩けさせて妖艶な花のように芳しい匂いを放って誘っている。
自分が煽った結果とはいえ、自分の予想以上に妖艶なルルーシュを見ることになるとは思わなかった。
このルルーシュを堪能したい。僕を求めて快楽に溺れるルルーシュを見たい。
余裕のないスザクは、自分を欲しそうに見るルルーシュの耳元へ次の駅で降りてトイレに行こうと囁く。
意識が霞みはじめているルルーシュは、スザクからの言葉にぼんやりと頷いて返事をした。






スザクに肩を抱えられるようにルルーシュは電車を降りた。
ぐったりとした様子のルルーシュは、周りの人たちには人混みで体調を崩したと思われているのか親切な人達が手を差し伸べて来る。
その人達をスザクは丁寧に礼を述べて友達である自分が付いているから大丈夫だと殊更丁寧に断った。
それは、今のルルーシュの顔を見られないように注意していたからだ。
抱きかかえて、さっさとトイレに連れ込みたかったスザクだが、後々、もし噂が立ったときの事を考えると出来なかった。
だが、イク直前で止められた為に身体が敏感になっているルルーシュは、スザクに触られるたびに体を震わせる。
その反応がまたスザクの奥に眠る暗い何かを刺激するのか、スザクは業とルルーシュの肌を撫で擦っていく。

「んぅ……………」



*****

→ 個室編




プロフ

夕希(ユキ)

Author:夕希(ユキ)
取扱:小説・イラスト・漫画

スザルル大好きサイトです。版権元とは全く関係ないです。初めましての方は「about」から。ツイッタ―やってます。日記作りました。

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