ever green(ゼロレク前)
いつか、誰かが君に言ったね。
君は「太陽と月で言えば、月」だって。
鋭利で、硬質で、夜闇にぽっかりと浮かぶ、白い月。
確かに、そうかもしれないね。
少なくとも、今の君なら。
「ここで見ているよ。其処には行けないから」
君はいつも、そんな顔をして。
暗闇の中で世界を見下ろしながら、それを、慈しむことだと思っていて。
星々の僅かな光だけを従えて、時には掻き消して。
そして、陽の光が差し込む頃には、いつの間にか消えてしまうんだ。
でも、僕は思うよ。
そこが例えば、限られた箱庭の中であったとしても構わない。
君は、きっと、そんなの嫌がるだろうけれど。
それでも。
君は、本当は。
柔らかな陽だまりの中で、愛と幸せに満ち。
全てに慈しまれながら、優しく笑っているべきだったんだって。
君は「太陽と月で言えば、月」だって。
鋭利で、硬質で、夜闇にぽっかりと浮かぶ、白い月。
確かに、そうかもしれないね。
少なくとも、今の君なら。
「ここで見ているよ。其処には行けないから」
君はいつも、そんな顔をして。
暗闇の中で世界を見下ろしながら、それを、慈しむことだと思っていて。
星々の僅かな光だけを従えて、時には掻き消して。
そして、陽の光が差し込む頃には、いつの間にか消えてしまうんだ。
でも、僕は思うよ。
そこが例えば、限られた箱庭の中であったとしても構わない。
君は、きっと、そんなの嫌がるだろうけれど。
それでも。
君は、本当は。
柔らかな陽だまりの中で、愛と幸せに満ち。
全てに慈しまれながら、優しく笑っているべきだったんだって。