オセロ 第13話(スザルル)

※性描写を含みますので畳みます。R18ですのでご注意下さい。
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……えっと、今更ですが、今回はちょっと長めです。
今更ですがFNまでがっつりいってますので、苦手な方は全力でリターン推奨^^ (ほんとに今更ですね……。)



13


「んぅ……っ」
 開いた唇を更に割って、ぬるりと入り込んできたスザクのものが口腔内を一杯に満たす。
 信じられない程、熱い。
 ぎゅっと目を瞑ったルルーシュを見下ろしながら、スザクは浅く緩く抽送を繰り返した。
「……苦しくない?」
 器官に押し込む程深く突き入れられていない所為か、まだ呼吸が出来ない程ではないが、それでも舌を押し下げられれば喉が開いてかなり苦しい。
「ん、んん……」
 スザクの問いかけに答えようとしても、喉から漏れるのはくぐもった呻きだけだ。
 一応加減されていると解るものの、唇に伝わる生々しい弾力に気が遠くなる。
 挿し込まれる度に上顎を擦る昂りの感触。とんでもない事をしている自覚はあった。自身のものと同じだと、嫌が応にも解ってしまう。
 開いた唇の端から幾筋もの唾液が伝い、顎を伝って垂れ落ちていく。雫がパタタッ、とシーツを叩く音と共に、くぷくぷと淫靡な水音が辺りに響いた。
「んく……んっ、んっ……」
 たどたどしくも懸命に舌を這わせるルルーシュを、僅かに息を上げたスザクが見下ろしている。
 空いた両手をどこにやればいいのか解らず、前後する太腿にかければ自然と傅く格好になった。
 四つん這いになって舐め続けている内に、ルルーシュはその行為自体に没頭していく。これがスザクのものだと思えば、拒絶しかけた事など嘘の様だ。
 同性同士の倒錯した行為。それでも、ルルーシュの脳は甘く痺れた。
「ん……っ!」
 前髪をかき上げる骨ばった指先が、頭の丸みに沿ってゆっくり伝っていく。敏感な項をさらりと撫でられ、背筋にぞくりと震えが走った。
 ひくんと震えたルルーシュの背を眺めながら、スザクが愉しげに目をそばめる。
 襟足に落ちかかった髪を一房掬い取り、内側から梳く手つきが酷く優しい。
「ふ……ぐっ、ぅ!」
 反り返った先端に喉を押し広げられると激しく咽込みそうになる。根元に添えられたスザクの手に自分の手を重ねたルルーシュは、思い切って頭を動かしながら角度を調節し始めた。
 必死で舌を動かしているうちに朦朧としてきたが、先程弄られた動きを真似て鈴口を吸い上げてみる。
「……っ!」
 軽く息を飲み込む気配がしたので見上げてみれば、快感に眉を寄せながら片目を細めたスザクが驚いた顔で見下ろしていた。
 複雑そうに苦笑を浮かべ、ルルーシュの顎を押さえて腰を引く。
「歯、立てられなくて安心したよ」
 ほっと息をつくルルーシュの様子に目元を緩ませながら、屈んだスザクが頬に口付けてくる。
 顎に伝う唾液諸共舐め取ってから深く口付けられ、まだ整っていない息ごと強く舌を吸われた。
「ん、ふ……ぅ」
 巧みなキスに喉が鳴る。甘ったるく鼻にかかった声が漏れた。
 座り込むルルーシュの顎を持ち上げ、きつく舌を絡めたスザクは、苦しさから逃れようと首を振るルルーシュをあやす様に何度も髪を梳いている。
「んん……っ!?」
 突然、項にかけた手を引かれて上半身が傾いだ。唇を重ねたままごろりと横になったスザクは、ルルーシュの脇を抱えて勢い良く抱き上げた。
 乗り上げる形になったルルーシュは、意図が解らずされるがままだ。
「ルルーシュ、僕の顔、跨いで?」
 言いながら、スザクがルルーシュの腰に回した腕を引く。
「ちょ、ちょっと待て……!」
 踏鞴を踏むルルーシュが前のめりに倒れそうになるのを支えながら、首だけ浮かせたスザクは器用に股を開かせた。
 自然とスザクの顔に前面を押し当てる格好になり、慌てたルルーシュが腰を引く。
「いいから。お礼させて」
 放置されていたルルーシュ自身を持ち上げたスザクは、萎えた先端に舌を伸ばし、そのまま何の躊躇いも無く一気に根元まで口へと含んだ。
「――――っあ!?」
 途端、信じられない程の快感が下肢を襲う。
 眩暈を起こしそうな感覚に続いてやってきたのは、うねる様な悦楽の波だった。
 余りの気持ち良さに、体を起こしていられない。
「あぅ……あっ、ぁ、や……!」
 がくんと前のめりになった途端、強く腰を引き寄せられて上半身が跳ねた。
「ひぁん……!」
 きゅうっと吸い上げられただけで達しそうになる。
 ずんと重く腰に響く甘い快楽。舌で扱きながら激しく抽送されると、もう堪らない。
「ふぁっ……! あ、あぁ、嫌……!」
「嫌じゃないだろ」
 がっちりホールドされた腰を突き出す形になりながら、絶え間無くだらしのない嬌声が漏れる。
 必死で腰を捩ってみても、察したスザクにきつく吸い上げたまま裏筋をぬるぬる嘗め回され、湧き上がる疼きから逃れられない。
 一度口を離したスザクは、ちゅるちゅると音を立てながら敏感な先端を吸った後、今度は優しく食む様に唇で愛撫を繰り返した。
「……いい、って言ってみて?」
「―――! ……っあ、ぁあ!!」
 恥ずかしい台詞を強要するスザクが、根元から先端に向かってゆっくり引き抜きながら促してくる。低く囁く声に、疼く腰の重みが増した気がした。
 あまりの気持ち良さに意識が吹っ飛びそうだ。話す時にかかる吐息だけで感じてしまう。
「あっ、あぁ……んんっ」
 一度引き抜かれたものをまた深く咥え込まれ、ちゅる、と生々しい音が響く。
 口から漏れるのは、最早意味の成さない喘ぎ声ばかりだ。
 ベッドに付いた手でさえ体を支えられず、ルルーシュはぎゅっとシーツを握り締めたまま崩れ落ちた。
 濃いピンク色に熟れた丸い膨らみを何度も嘗め回される度、次々と蜜が溢れてくる。内側から溶かされてしまいそうな程凄まじい快感に、抗う力が根こそぎ奪われていった。
「ルルーシュ……さっきみたいに力抜いて、息吸って」
「……っ!」
 唾液と先走りにぬめった指先で奥まった部分を擽られると、訪れる衝撃に緊張すると同時に甘い期待が胸に広がっていく。
 前を咥えられたまま、激しく奥を突かれたらどうなってしまうのだろう。
 初めての行為にも関わらず、覚え込まされた部分が疼き出す。……こんなにも淫らな妄想に犯されているなんて、口が裂けても言えはしない。
 恥じらう様にぎゅっと目を瞑ったルルーシュが恐々と息を吸い込むのを待ってから、スザクは窄まった蕾の中心を探り当ててつぷりと指先を入り込ませてくる。
「吐いていいよ」
「う……っん、はぁ……っ」
 待ち侘びた刺激に腰が浮く。
 深く息を吐き出しながら指の感触に耐えていると、無意識に強請る様な声が出た。
 痛みが無いのは先程弄られていた所為か、それとも解された入り口が充分濡らされている所為か。大した衝撃も無く腹の奥まで達した指は、一番感じる部分を揺する様に突き上げてくる。
「うぁっ……あ、ああぁっ……!!」
 ついさっき覚えたばかりの場所をしつこく擦られ、ルルーシュはぶるぶると全身を戦慄かせた。
 喉の奥まで咥え込んだスザクが、飴をしゃぶる様に幹の部分をしつこく舐ってくる。
「あ……っ、あふ……ぅん」
 与えられたその刺激は想像以上のものだった。
 最奥を突かれる度、全身に凄まじい快感が駆け抜けていく。
 堪え切れずに体を捩る度舌で扱かれ、突き上げる指の動きに合わせてルルーシュの腰が上下に揺らめいた。
「ルルーシュ……それ、すっごいやらしい」
 愉悦に蕩けた眼差しで腰を揺らすルルーシュを見ながら、スザクがうっそりと呟く。
 息を荒げながら与えられる刺激に善がるルルーシュの姿は、日頃の高慢さとは打って変わって酷く従順だ。
 快楽に弱い身体を恥じながらも碌に抗えず、されるがままになるのは本来ならば屈辱でしかない。
 それでも今は、その屈辱さえ快感へと変換されていく。
「ん……う、ふっ……ぅん、あっ……」
 スザクの腕に縋りながら、ルルーシュは無意識に突き出そうとしてしまう腰を遠慮がちに引いた。
 必死に自制してはいるが、やめようとしても抑えられない。
「ス、ザク……も、もう……」
 これ以上続けられたら、スザクの口の中で果ててしまう。
 切羽詰まった声で訴えるルルーシュの様子に限界を察したスザクは、指を突っ込んだまま口に含んだルルーシュのものをゆっくり引き離した。
「……?」
 名残惜しげな顔でスザクを見下ろす表情は、とろんと惚けていてどこか幼い。
 蜜を滴らせた先端が、いかにも物足りなさそうにふるんと震えた。
「横になろうか」
 体を起こしたスザクがルルーシュの腕を取る。
 ぽすんと音を立てながら仰向けに倒れたルルーシュは、居た堪れなさそうに視線を逸らしていた。
 あれ程の痴態を晒しておきながら、尚も初々しさを損なっていない。
「んっあ……!」
 曲げた指先でくん、と奥を引っかかれ、ルルーシュは唇をぎゅっと引き結んだまま細い身体をビクンと震わせた。
 恥ずかしげに唇を噛み締めながら背を撓らせた瞬間、自分から一番感じる部分に再び当ててしまう。
「――っ!?」
 立て続けに強い刺激に晒された体が、水揚げされた魚のようにビクビクと跳ねた。
 あまりの気持ち良さに恍惚とする。奥を擦られる度に足りなくなり、浅ましい欲望のまま、もっと激しく突き上げて欲しいと強請ってしまいそうだ。
 このままでは何を口走るか解ったものではない。
 達する寸前で生殺し状態のルルーシュは、堪える様に指の甲を噛んだ。焦点の定まらない目をスザクに向けると、扇情的な眼差しと仕草に煽られたスザクが思わず口元を綻ばせる。
「何本入ってるか、解る?」
「……!!」
 尋ねられた途端、狼狽したルルーシュは慌てて顔を背けた。
「バカな事、き、くな……っぁ! ぁ、あ……っ!」
 言い返した瞬間、数を教える様に三本の指を順番に動かされ、切れ切れに吐息が漏れ出した。
 わざと声を上げさせようとする指の動きが憎らしい。
「解った?」
「し、るか……ッ!」
 毒吐くルルーシュに構わず、噛み締めていた指を引き剥がしたスザクがしれっとした顔で訊いてくる。
 改めて答えを待つ気も無いのか、掻き回す様に奥まった部分を抉りながら乳首にも舌を這わせてきた。
「いぁ……っ! あ、ふぁっ……あぁっ!」
 ぷつりと尖った中心を舌で転がされると、目の眩む様な快感が全身を満たしていく。
 顔を寄せてきたスザクが真っ赤に染まった顔を隠そうと交差させた腕も難なく取り上げ、逃げようとのたうつ身体を押さえつけて無理矢理唇を塞いでくる。
「んん、んっ……!?」
 舌で好き勝手に暴かれ、甘いとも塩辛いとも付かない妙なぬるつきが口腔内に広がっていった。
 やや潔癖のきらいがあるルルーシュは、スザクの唾液に絡むそれが自分の漏らしたものだと気付くなり酷いパニックに陥った。
 濡れた目元から、堪え切れずに涙が溢れる。
 スザクのを咥えていた時は、こんな味などしなかった。思い返した事実は漏らしていたのが自分だけだった事を示していて、その事実が更に情けなさを助長させている様にさえ思えた。
「や……! ふぁ、や、めっ……んんっ!!」
 抵抗も空しく最奥に埋め込まれた指で間断無く突き上げられ、砕けた腰が更に痺れて言う事を聞かなくなっていく。
「―――っ、ぅん!」
 最後に一度強く吸い上げられ、ようやく開放された。
 唇がじんじん痺れ、だるい四肢にはまるで力が入らない。
 濡れそぼった上唇の尖った部分を親指の先で軽くなぞられただけなのに、ルルーシュの喉は物欲しげにひくんと震えていた。
「足開いて?」
 低い声で言葉少なに告げるスザクに足首を掴まれ、くの字に曲げた片足を大きく押し広げられる。
 もじもじと閉じかけていた片足も、ようやく開きかけた所で太腿の裏を掴まれ同じ様に持ち上げられた。
「……ぁっ、ああっ……ああぁっ!」
 指を引き抜かれた直後、信じられない程の熱が息つく間も無く入り込んでくる。
 派手にうろたえたルルーシュの声が室内に響いた。
 充分解されていたからか、つるりと音がしそうな程スムーズに入っていくものの、スザクのみっしりした質量で満たされた内壁は窮屈そうに収縮を繰り返している。
 体の奥まで割り開かれる感覚。――比喩ではなく、本当に内側から切り裂かれていく様だ。
「あ……ス、ザク……!」
 ルルーシュは息を詰まらせたまま、幾度も頭を打ち振るわせた。
 ドクドクと脈打つスザクの昂りに身の奥深くを貫かれ、腹の内側を灼熱の鏝で焼かれているのかと錯覚しそうになる。
 それは、指で慣らされた時とは比較にならない程強烈な快感だった。ただ挿入されているだけだというのに、腰から下がじっとりした熱で覆われていく。
 根元までしっかり埋め込まれ、完全に余裕を無くしたルルーシュは、喘ぐ様に名前を呼びながら目の前のスザクへと手を伸ばした。
「痛くない……?」
 こくこくと頷くルルーシュの手を取ったスザクは、ぺろりと下唇を舐めてからルルーシュの指の股へと舌を這わせ、最後に掌にも口付ける。
 ちゅっと音を立てて吸い上げられた途端、きゅっと窄まった入り口の締め付けを味わう様に、スザクが緩く腰を揺らした。
「あぅ、あっ……あぁっ……」
 腰を浮かせた体勢が効いているのか、反り返った先端が奥の一番敏感な部分を掠めてくる。
 既に一度寸止めされている為、前にも刺激が欲しくて堪らない。
 焦らす様に浅い抽送ばかり繰り返され、揺らめくルルーシュの爪先が所在無さげにヒクつきながら空を切った。
「あっつ……」
 感じ入ったルルーシュの声を聞き付けたスザクは、額に汗を滲ませながらぼそりと一言呟き、一度大きく引き抜いた腰を強く打ち付けてくる。
「ああぁっ……!」
 真上から叩きつける様に激しく穿たれ、ルルーシュの口から途方も無く甘い嬌声が迸った。
 別の生き物の様に存在を主張するスザク自身に幾度も内壁を擦られ、行き場を失った熱が出口を求めて暴れ回っている。
 ふるふる揺れるルルーシュの先端から、腹に向かって糸を引きながらたらたらと雫が零れ落ちた。
「凄く気持ちいいよ、ルルーシュ」
 スザクの表情は隠しようの無い欲に塗れ、酷く飢えているようにさえ見える。
 普段は抑圧されているのだろう本性を僅かに覗かせたスザクにガクガク揺さぶられると、凄まじい快楽が脳天まで突き抜けていく。
「んっ……! うぁ、んっ……ふあっ、あっ、は……っ」
 激しく突き上げられる度に、肌のぶつかり合う音がする。
 後孔を行き来するぬるついた感触にぞくぞくと背筋を震わせながら、ルルーシュは身も世も無く善がっていた。
 おかしくなりそうな程気持ちがいい。もっと深く突いて欲しくて堪らない。
 快楽に目元を染め、唇を薄く開いたルルーシュは、背を突っ張らせて自分から腰を前へと送り出してしまう。
 慌てて噛み締めても間に合わず、溢れた唾液が唇の端から頬に向かって何本も透明な筋を作り上げていく。
「うっ、く……んんっ……!」
 米神に伝う汗もそのままに、ルルーシュは苦しげに目を閉じて切ない喘ぎを漏らした。
 開放を求めて自身へと手を伸ばしかけた所でスザクにその手を阻まれ、はっとした顔で見上げる。
「駄目だよ」
「………!!」
「ルルーシュ。今、何しようとしたの?」
 自身を慰めようとした手を見せ付けるように、スザクは掴んだルルーシュの手を眼前へと突きつけてくる。
 羞恥にさっと頬を赤く染めたルルーシュは、潤んだ眼差しでスザクを見上げた。
「そういえば、さっき訊いた質問の答え、まだだったよね?」
 膝裏に通した腕で体を押し倒しながら、スザクが伸し掛かってくる。
 全体重をかけて深く押し込まれ、ルルーシュの喉から悲鳴混じりの嬌声が漏れた。
「う、ぁ……! や、ぁ! んんんっ……!」
 体をくの字に曲げている苦しさよりも、一際深く貫かれた快楽の方が遥かに上だった。堪え切れずにぼろぼろと零れ落ちた涙が、シーツの上に幾粒も散っていく。
 混乱しながら首を振るルルーシュにわざとらしく片眉を上げて見せながら、スザクは掴んだルルーシュの手を上から握りこんできた。
「言ったよね。教えてもらえるまでしつこく訊くよって」
「――――っ!!」
「答えて、ルルーシュ。……自分でやった事、あるんだろ?」
 直裁的な訊き方にルルーシュは沈黙した。質問というより、これでは単なる確認だ。
「だったら、なんだ……っ!」
 半ばやけくそ気味に吐き付けた答えを聞いて満足したのか、スザクは口元に浮かべた笑いを深くした。
「そう、解ったよ。じゃ、僕も手伝うから、もう一回やってみて?」
「なっ……!」
 甘い微笑みとは裏腹に、告げられたのはあまりにも悪趣味な提案だ。
 出来るかそんな事、と言い掛けた瞬間、抗議する間も無く勃ち上がった前面へと手を導かれ、上からやんわり握り込まれる。
「んく……ん……っ!」
 膝裏にくぐらせた腕で足を抱え込みながら、スザクはルルーシュの手に重ねた手で握ったそれをゆるゆる扱き始めた。
 絶妙な力加減で上下に扱かれ、濃密な心地好さにたちまち下肢が痺れていく。
「ふ……ぅ、あっ、あぁ……う、く……っ」
 散々焦らされた屹立に走る甘い刺激に、ルルーシュは呆気なく堕ちた。
 ルルーシュの腰が揺れ始めたのを見るや否や、スザクは躊躇う事無く後孔への突き立てを再開する。
「ひ……っ! うぁ、っあ、く……あぁっ!」
 先程までの焦らすような動きとは違い、今度は明らかに追い上げる為の動きだった。
 狂いそうな程の気持ち良さに、閉じた瞼の裏が真っ白に染まっていく。
 艶やかな黒髪を振り乱して悶えるルルーシュに構わず、スザクは体が跳ね上がるポイント目掛けて幾度も楔を打ち込み続けた。
 開きっぱなしの唇から浅い呼吸を吐き出しながら、ルルーシュは一気に昇りつめていく。
「あ、あぁっ……も、だ、めだ、スザク……!」
「うん……いいよ。イって?」
「――っぁ! っく……!」
 欲を孕んだ声で囁かれたと同時に、目も眩むほど凄まじい快感に襲われた。
 ふわりと体が浮き上がるような感覚に続いて、体の奥底から湧き上がる甘い毒。
 全身が性感帯に変えられてしまったような深い快楽に蝕まれるがまま、ルルーシュは長引く強烈な絶頂に打ち震え、苦痛と歓喜の入り混じった声を上げながら果てた。
「んぅ、ん……っ! ふぁ、あ……っ!」
 握り込まれたままの手にも力が込められ、一滴残らず搾り取るように扱かれる。
 掌越しに伝わる熱い飛沫が、留まり切らずに腹の上へと散っていった。
「……っ! ルル、シュ……」
 どちらが漏らしたのか解らない呻きが聞こえたと同時に、スザクもルルーシュの中へと欲望を開放した。
 喘ぐようなスザクの声が耳朶に響き、聴覚を通してまで深い快楽が染み渡っていく。
 ――こんなにも甘い響きで、名前を呼ばれるとは思わなかった。
 ぴったりと繋がった下肢が、途方も無く熱い。
 腹の奥でぶわりと広がる熱に、ルルーシュは声も無く呻いた。
 ドクドクと放出される感覚と共に、引き攣った音を立てながら吸い込んだ空気が途切れ、身を寄せてきたスザクに唇を塞がれたのだと知る。
 深く繋がり合ったまま、どちらともなく、貪るように唇を重ね合う。
 既に白んだ部屋の中で、ルルーシュはスザクの首へと両腕を絡めたまま、ゆっくりと意識を手放した。


プロフ

夕希(ユキ)

Author:夕希(ユキ)
取扱:小説・イラスト・漫画

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